|
アリゾナ州の刑務所が襲われ、囚われていた囚人たちが脱走してしまいました。襲撃したのは25000ドルもの賞金をかけられていたゴルドン一味でした。仕事柄ゴルドン・ウォッチ(フェルナンド・サンチョ)は、こうして仲間を補充していたのです。
最後に出てきた賞金稼ぎの男は、残っていたゴルドン一味の1人ウィスキー(ロベルト・カマルディエル)と共にゴルドン一味を追いかけるのでした。
しかし、賞金稼ぎの男は、囚人たちが脅されて仲間になるのをしり目に、自分の名はアリゾナ・コルト(ジュリアーノ・ジェンマ)であり、仲間になるかどうかは考えさせてもらうとた立ち去ります。当然、怒り心頭のコルドンは、クレイ(ネロ・パッツァフィーニ)たち6人を差し向けるのでしたが、あっさりと返り討ちになり逃げて戻るクレイでした。
アリゾナを殺したいほど怒るゴルドンでしたが、当初の目的通り、近くの町であるブラックストーン・ヒルの銀行を襲う計画を実施。
しかし前乗りしたクレイは、酒場の娘ドロレス(ロザルバ・ネリ)にゴルドン一味であることを知られて殺害してしまうのでした。さらに阻止することもできずに行われてしまう銀行襲撃…それを知ったアリゾナはドロレスとは姉妹であったジェーン(コリンヌ・マルシャン)と父のペドロ(アンドレ・ボシック)に500ドルとジェーンとの一晩を報酬として約束させ、ゴルドン一味の元に向かうのでしたが…。
激闘の末にクレイを倒すアリゾナでしたが、ゴルドンに両手、両足を撃ち抜かれ倒されてしまいます。
瀕死の重傷を負ったアリゾナを助けたのはなんとウイスキー。しかしアリゾナを町に連れて行く彼にもある秘密があり、その結果、ゴルドン一味は再び町を襲撃してしまうのでした。
1965年「夕陽の用心棒」(この時にはモンゴメリー・ウッドと言う芸名です)、同年「荒野の1ドル銀貨」で一躍有名になったジュリアーノ・ジェンマのマカロニ・ウエスタンの1つです。
大昔、TVで鑑賞したのですが、とにかく主人公が四肢を撃たれてしまって…このシーンは衝撃でしたね。でもって、そこしか覚えてなくって、今回やっとストーリーが解りました。結構序盤だったと思っていたのが、意外と後だったりしたのも驚きでした。
ジュリアーノ・ジェンマは他の西部劇に比べると、泥臭くなく、また汗臭くもなく、さわやかなイメージがありますね。やっぱりなんといっても顔がいいですからね。なんだかんだ言っても、この部分は大きいです。(^^;
それにしても、この作品は、ゴルドンの性格もありますけど無慈悲に大勢死んでますね。
【ここがいい!】
・主題歌がとにかく格好いい!
・アリゾナ・コルトというのは、便宜上、主人公が土地と武器から取ってつけた名前でした。本名は?
・「考える」というフレーズ。
・ウィスキーの存在。憎めない人で、ほんだかいるだけでほっとします。(^^)
・ラストの「目には目を」の止めもいいですね。
【ここは問題かな?】
・撃たれて治療はしたといってもそんなに時間が経っていないのに、手足が普段とあまり変わりなく動いていたのはどうなのかなぁ。(@@;
・焼印はもろ刃の剣ですね。もう逃げられない!というためかも知れませんが、デメリットの方が大きいような。でも、ラストの使い方は良かったです。
【一言いいたいコーナー】
・本来、イギリス、アメリカ、イタリアなどでは、西部劇を「スパゲッティ・ウェスタン」と呼んでいたのですが、映画評論家の淀川長治氏が「スパゲッティでは細くて貧弱」ということから「マカロニ・ウエスタン」としたそうです。ちなみにマカロニだと中空なので、中身がないという意味もあったとか、なかったとか。まぁ、日本語の造語ですね。
ちなみに、マカロニの穴にはスパゲッティが詰まっているんだ!(嘘だ)という某アニメもありましたけど。(^^;
忘却のエンドロール(宵乃さん)の「映画「南から来た用心棒」感想」
▼ よろしければ、励みになりますのでクリックをお願いいたします ▼