1995年(The Langoliers) 製作国:イギリス 監督:トム・ホランド 製作総指揮:リチャード・P・ルビンスタイン 脚本:トム・ホランド 原作:スティーヴン・キング 音楽:ウラジミール・ホルンツィ 撮影:ポール・マイバウム amazon.co.jpで詳細を見る。 |
ロサンゼルスを飛び立った旅客機…順調に飛行を続けるその中で目覚めた10人は、機内に自分たちしかいないことに気付きます。
直前までその場にいた形跡はおろか、装飾品、カツラ、ペースメーカーの類まで残されているのに一体どこへ。
幸いにも生き残りの1人にはブライアン機長が、しかし通信もできず旅客機は灰色の雲海を飛び続けます。
やがて見えてきた空港、人1人いない空港は匂いがなく、音も響かず、食べ物、飲み物も普通ではありませんでした。
旅客の1人ビジネスマンであるトゥーミーは、子供のころから聞かされていた時間を守れないと襲いかかってくる「ランゴリアーズ」を恐れ、次第に狂気に走り始めます。そして彼らがこの謎を解こうとするとき、この世界に終わりを告げるために「ランゴリアーズ」たちがその姿を現したのです。
もう何年も前に見た作品でしたが、去年についにDVDが販売となりましてので観直してみました。
今までにも数多くのタイムスリップモノを観てきましたが、この映画では時間をまるで別の観念から捉え、こういう考え方もあるのかというアイデアが気に入ったところです。まさに「今(現在)を生きる」映画なのです。
突如として出現している時間の狭間もそうですが、なんと言っても後半の『ランゴリアーズ』が実際に登場してくるところが、キングの映画らしいシーンですね。この『ランゴリアーズ』のデザインはなんでも食べてしまうという…歯が強調された凄まじい口です。確かにこんなのがくると何も残らないでしょう。恐るべし!
本来は全編を通してある緊迫感のある謎解きが続くために、CGなどは不要かもしれませんが、モンスターファンの私には、実際に登場するとたまらないシーンでした。
時間的には180分という長丁場ですが、観ていると時間の経つのが早いです。
多少残念だったのが最後のシーン、妙に晴々としている表情はどうかなって思いました。
【一言いいたいコーナー】
・どうやらこの映画、キング自身も出演しているそうです。たぶん空港なのでしょうがまだ発見できていません。どこどこ?
・銃は効かないけど、ナイフ、物の衝撃はきっちりとあります。これは弾丸の火薬に時間が追いつかなかったということでいいのでしょうか。音も轟音ではありませんでしたしね。
・ゲームマニアが観ると『ランゴリアーズ』はパックマンになりそう。(^^;
肉球シネマブログ(アニーさん)の「ランゴリアーズ/スティーブン・キング」
旧作をねらえ!in TSUTAYA わさぴょんの映画鑑賞日記(わさぴょんさん)の「「ランゴリアーズ」・・・74点」
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かなり鮮明に覚えています。
時間物としては、おっしゃるとおりとても新鮮でした。
存在してはいけない時間の狭間を、消去するためにランゴリアーズが来る!
で本当に来ちゃうんですよね。
あの巨大パックマンが強烈でした。
最後は私も、「自分たちだけ・・・」って思いましたよ。
これ以上言うとネタバレだからいいませんけど・・・
面白かったです。
その大昔の真夜中のは私も観たものかも知れません!
実際、時間に関して知っていたのはトゥーミーの父親とそれを子供のときから叩き込まれていた彼だけだったのかもしれませんね。
最初はそのランコリアーズを実体化させたのは狂気に走ったトゥーミーだったのかとも思っていたのですが、全員が目撃してしまいましたし、ホントにいたんですねぇ。恐ろしいことです。
ラストは犠牲者がいなかったら、ああいう明るいのでもいいと思うんですけどね。あまりにも明るかったので、ちょっと。(^^;;
ご無沙汰でした〜
最近、キングに凝って何本か見ましたが
【ミスト】は別格ですが、その他はハズレばかり引いてました・・・
設定が面白そうですね!
これも未公開ですか?
本年もよろしくお願いいたします。
「ミスト」は私も観たのですが、かなり後味の悪い作品でしたが、恐さでは群を抜いていましたね。
時間に関する解釈がかなり面白かったと思います。問題は肝心のランゴリアーズをどう感じるか、にかかってくるかもしれません。(^^;;
この作品は未公開みたいですよ。
私もランゴは新鮮な発想に驚かされました!
時間の捕らえ方が、一般の作品と真反対で
キング氏は、やはり非凡な方だと
思わされましたね〜。
ただ、テレビなんでランゴの姿は(`∇´ )にょほほほ
キング氏はですね、後半滑走路で食事会
みたいな場面のウェイター役でチョイ顔出し
してましたよ〜(^_^)v
タイムスリップものは数あれど、こういう解釈は面白いですね。さすがキングです。その原因たるランゴリアーズの姿を出してしまうのもキングらしいですけど。(^^;
なんと、あの集まりの場面で出ていたのですか、てっきり最初の空港のいっぱいいるシーンのどこかだろうなーって思っていました。
ありがとうございます。
トラックバックもありがとうございました。
こちらからもさせていただきます。
これ、映画化されていたのですか?!
原作本を読んだことがあって、映画化されたら面白いのにとずっと思っていたのです。
全然気がつかなかった・・・。
今度TSUTAYAで探してみます!!
「ランゴリアーズ」は1995年作で、TV映画のような形だったようです。ビデオはかなり前に出ていたのですが、2本立てで少し大きいお店でないと置いてなかったようです。
DVD化は去年ついに!です。(^^;
今観るとちょっとCGとか古臭いですが、謎解きや時間の解釈が面白くって好きな作品です。
ご訪問&コメントありがとうございました。
「ランゴリアーズ」は私も好きな作品です。普通でない飛行場で何が待ち受けるのかという最大の謎を、多くの登場人物を配してうまく描いていたと思います。
これも「イット」と同じくテレビ映画ですよね。飛行機のCGはちょっとあれなんですが、あの見事な展開の前では大したことない部分です(笑)。
ランゴリアーズが攻めてくる辺りの、山が揺れだすシーンはちょっとドキドキしましたね。
あと、トゥーミーについてはキングならではのトラウマ要素が存分に生かされていて途中ムカムカしましたが、彼を生かすという盲目少女の助言の意味が明らかになるところでは唸ってしまいました。キング本人は幻覚に現れた滑走路上の会議で報告を受ける上司役でしたね(笑)。
トム・ホランド監督による手堅い演出も好印象な傑作だと思います。
クライマックスを怪獣で締めくくる(?)キング作品も、上手に撮れば傑作になりうるという例ですね。本作の場合、怪獣はよかったのですが、その後のラストでハッピーすぎる画にしたのが残念ポイントでしょうか(笑;)。
謎解きが全編にちりばめられていて、しかも未だ見たことのない時間の設定を解き明かしていくという、楽しめた作品でした。
私も謎解きに関しては好きなほうで、推理モノも好きで、この作品では説明が多いという人もいらっしゃいますが、ちょうどいい感じでしたね。話の長さよりも、解明されていくなぞの方が気になって気になって。(^^;
なんと「トット」もテレビ映画だったのですが。
あまりに昔過ぎて…これはもう一度観ないといけませんね。umetramanさんのところでレビューを読んでからむずむずしています。ピエロは正直嫌いですが。
トゥーミーに関してムカムカするというのは、役としては成功ということですね。
なにげな彼はかわいそうな存在だったのかもしれません。
ラストにモンスターが出てしまうキングモノは多かったですが、私もこのランゴリアーズたちは好きで、ここで脱力される方も多いようですが、こういうのって好きなんですね。(^^)
そう、あのラストにあまりにハッピーなのは…惜しい!です。
同時期に「ザ・スタンド」や「イット」も放映してたと思います。
今作はホトンド忘れてたので、DVD発売で見直したんですが・・・
私には「あれ?こんなに長かったっけ?」でした(´д`)
トゥーミーさんはイッチャッテましたね〜
んもー「早く誰かアイツを黙らせろ!」と観ててイライラしました^^;
でもかなりお気に入りキャラであります☆
おお、わさぴょんさんも!
なにげに観ている人が多いみたいですね。(^^)/
「ザ・スタンド」「イット」はビデオで観ましたが、両方とも2本組みだったのではないでしょうか。どれも緊張感のある作品でしたので、時間が経つのを忘れていましたが、実際にはどれも3時間級なんですよね。
一気に観るにはちょっと、よいしょ!が必要です。(^^;
トゥーミーはもう最初からいっちゃっていましたね。
観てイライラとなるのは、その役として成功なのでしょうけど…ホントにイライラ全開のキャラでしたねぇ、しみじみ。