![]() 製作国:アメリカ 監督:スコット・デリクソン 製作:アーウィン・ストフ、グレゴリー・グッドマン、ポール・ハリス・ボードマン 脚本:デヴィッド・スカルパ 音楽:タイラー・ベイツ amazon.co.jpで詳細を見る。 |

地球外生物学者ヘレン(ジェニファー・コネリー)を始めとする、核物理学、天文学などの権威ある学者たちが急遽招集されました。
政府によると小惑星と思われる物体が凄まじい速度で飛来、このままではマンハッタンへ直撃するといいます。その打開策のために集められたのですが、残された時間はわずかに1時間強程度。何の対策もとれないまま、物体はマンハッタンへ激突!と思われたとき、物体は速度を緩め、轟音と光、煙と共にセントラルパークへ降りるのでした。
輝く球体の中から何者かの影を認めたヘレンは、知らず知らずのうちにその人型に近寄って行きます。
轟音が轟いたのはその瞬間、防護服に鮮血を浴びつつも人型を介抱しようとするヘレン。そして危険を察知したのか続いて姿を現した巨大な影は、頭部と思しき場所から閃光を発し、周囲の武装軍を殲滅しようとするのでした。しかしその行為は人型から発せられた言葉によって停止。
人型はすぐさま軍の医療施設へと運ばれ治療が行われるのでした。
驚いたことに有機物質の中から現れたのは人間そっくりの体で、回復するにつれ「彼」はクラトゥ(キアヌ・リーブス)と名乗り、地球外文明の代表者として、地球の代表者と話し合いと申し出ました。
しかしクラトゥのオーバーテクノロジーを恐れた大統領代理レジーナ・ジャクソン(キャシー・ベイツ)は、彼を徹底的に調べるよう配下に命じるのでした。それを嫌ったヘレンの力とクラトゥの能力で彼は施設を逃げ出すのでした。しかし、そこで見た人間たちのおろかな争いの数々…下される決断をなんとか回避しようと、ヘレンと夫の息子のジェイコブ(ジェイデン・スミス)は、地球の代表者ともいえるノーベル賞学者のバーンハート教授(ジョン・クリーズ)の元にクラトゥを連れて行くのでしたが…。

1951年「地球の静止する日」


一応、別解釈で…ということのようですが、時代を考え、前作では戦争を繰り返すおろかな人類が地球から宇宙へ出ることに対する警告でしたが、今回は戦争を繰り返すおろかな人類プラス環境に関してこのまま人類がいると地球自体が死ぬという警告でした。双方共に人類を救うのではなく、宇宙、もしくは地球を平和に救うという目的が、過程は違えど、一般の人間に触れていくうちに人間のやさしさに気づくというパターンは同じ。
ただ今回は同種族の老人が人間を好きになりつつも地球を人類を滅ぼすように進言したり、それをあっさり認めるクラトゥが、あれだけのふれあいで人間の2面性に気づくのはどうなんだろうと思いました。ちょっと破壊シーンに力が入りすぎで、心理描写が少ないのでは?特に最後の決断のときなど「助けて!」と命令にも近かったような気がしますが…2面性は2面性でも違う面じゃなかったのだろうかと、空恐ろしくなったりして。
そういう面でのあのラストは…はたして、どうなってしまうのでしょう。
『地球が静止する日』の意味、それは前作のように警告の意味ではないことが、今回の作品のもっとも重要なことであり、しかもそのことは視聴者にゆだねられるという手法がとられています。でもあの時点での丸投げはちょっとないんじゃないの?と思ってしまいます。(^^; リメイクするにあたって別解釈をしたというその解釈部分がラストの部分だとおもうのですが、それを視聴者へ…と続けるのはなんともはや。
最後にゴートに関して。
今時ということでバイオテクノロジー風に作り変えられてしまったゴート(この名前も人類側が名付けています)。結構巨大でロボットというよりも巨人って風貌でしたが、なんとか単眼だけは健在でした。これだけでも残ってよかったです。
ホントはあのずんぐりむっくりな体が好きだったのですが、敵(人類)もそれなりに強力になっていますし、やむをえなかったのでしょうか。
でもあの虫は勘弁して欲しかったですねぇ。球体から出てくるんだったら良かったのに。
ロボット形状なら止められて、虫になったら止められないというのもテクノロジーなんでしょうかねぇ。うーん。(@_@)
【一言いいたいコーナー】
・無表情で物事に当たるクラトゥ役のキアヌ・リーブスはよく似合っていたと思います。他の作品でこういう役柄としては「ヒドゥン」の宇宙人刑事を演じたカイル・マクラクランがハマリ役でしたね。
・オーバーテクノロジーを持つクラトゥのはずでしたが、自分の武器にあたふたするのはあまり見たくなかったですねぇ。あたふたするのは、人類だけにして欲しかったです。これでは警告にならないのでは?
・教授との黒板での計算が残されていたのが嬉しかったです。
・今回のゴートはもはや警察ロボットではありませんね。(^^;


肉球シネマブログ(アニーさん)の「地球が静止する日」
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良かったぁ!(笑)
私は、結構楽しめましたが・・・(〃^∇^)o_彡☆あははははっ
ゴートはとても気に入りました
ノッペリした顔で、強いったら
あの金属ボディーが変幻自在に変わる場面も
印象に残ってます・・虫の大群になるんですね〜。
あははは、やっぱりオリジナルを知っているとどうしても比べてしまいますからねぇ。
ゴートもホントはずんぐりむっくりだったのですが…でも今回のゴートもなかなか迫力があってよかったです。虫たちもよかったのですが、できればゴートではなく、別の攻撃方法として使って欲しかったです。(^^;
トラックバックありがとうございました。
送信ミスしたかな。コメントがぁ…ない(笑)
気を取り直し、私も昔のは観てないんでよかったかも。
お店にあったので、借りようかとも思ってるんですが。
(〃▽〃)
キアヌはよかったですよね。ぼっーとしてました。無表情さがよかったなぁ。
申し訳ないです、何かエラーでも起こっていたのかも…こちらには何の痕跡も残っていませんでした。(_ _)
今回の上映を記念して、今はレンタル屋さんにも置かれてあるようです。
モノクロで特撮もちゃちいですが、昔はその分ストーリーを練っていたのでしょうね。
とにかくキアヌのあの表情は、異星人ピッタリでしたね。(^^;
トラックバックありがとうございました。
ご無沙汰しまくっているにもかかわらず、コメントとTBをくださってありがとうございます。わたくし、新年早々から泣きそうです(情緒不安定)。
この作品に関しては、“やっぱりリメイクは難しいんだなあ”という感想しか浮かんできませんでした。残念ですけどね。近年増々商業化の傾向を強くするハリウッドにおいては、作品の内容なんぞ一層二の次になっておりますよね。安易に過去作のリメイクに走った今作も、そのいい例になってしまいました。
映像技術は格段に進んだのに、肝心の質がどんどん低下して行く皮肉をまざまざと見せつけられましたね…。
それにしても、ゴートが…(号泣)!!
オリジナルは名作といわれているようですが、
この映画みたかぎりはほんとに?って疑う程、説明不足が多すぎでしたね^^;
クラトゥが簡単に人間を信じたり、なーんか説得力なかったです・・
「ヒドゥン」は好きな映画でしたが、キアヌ・リーブスってカイル・マクラクランに似たものを持ってるね。
異星人は端正なイケメンが似合うのか。笑
みなさん「とほほ」なご感想ですね・・・
周りでは絶賛している人はほとんどいません。
となると、かえって見たくなったりして。
あまり期待しないで見たら、よいかもしれませんね。
ゴートが見たい!
キアヌって絶対演技力ないんですよ。
それは本人も自覚していて、だから、こーゆー役を好き好んで演じるんだと思います。
異星人の無感情な淡々さが、キアヌの天性の淡々さで説得力ある描写になってますよね。
そーゆー意味で、素晴らしい作品でした。
大した盛り上がりもないまま、淡々と終わってしまうのも良かったです。
いえいえ、こちらこそよろしくお願いいたします。(^^)
やはりリメイクはどうしても前作と比べてしまいますし、思い入れのある作品ほどその敷居は高くなってしまうのでしょうね。
こういう有名な作品のリロイクは話題性もありますし、しかもキアヌという俳優まで使っていますから(でもこはよかったり)、あとはCGでハデにしておけばという…いやーな作り方でした。
映像がよくなった分、脚本が低下しているようですね。とほほーです。
あのまるっこいロボットーしていたゴートは私も大好きでしたが、別物になってしまって…。
トラックバックありがとうございました。
今回のリメイクでは肝心の「静止する」が全然違う使われ方をしていました。その分、意味不明になってしまったのと、やはり心理描写や説明不足の感が大きかったですね。
確かに今作といい「ヒドゥン」いい、異星人は端正なイケメン、なおかつ無表情がいいのかもしれません。(^^;
トラックバックありがとうございました。
私の周囲にも残念ながら絶賛している方は、ほとんどおられません。
こういうものはB級と思ってみると、それほど腹も立たないかもしれません。それにオリジナルを知らなければ比べるようなこともありませんしね。
…でも、細かいところまで気が付くptdさんは…どうでしょう。
また観たらレビュー書いてくださいね。(^^)
キアヌが静止!!
確かにほぼ静止していたような気がします。それでも十分能力使えていたようですし。(^^;
この作品では無表情+淡々さが売りの宇宙人でしたから、とてもよく合っていてハマリ役となっていましたね。
ラストは「うぎゃー」となってしまいましたが、ここはホントは視聴者に続きを考えるようになっていたのでしょうね。うーん、でしたけど。
BlogPetを通じて(笑)、またお話出来て嬉しいです!!今後とも宜しくお願いします♪
この映画はイマイチでしたよね〜
SF超大作だということで期待したのですが、、、トホホの出来だった気がします。
キャストは良かったと思うんです。特にキアヌはハマリ役でしたよね〜
残念だったのはストーリーで、後半ではガックリきました。
昔の映画は未見ですが、名作のようですね〜リメイクは失敗だったかしら、、、
お久しぶりでございます。
BlogPetでのメールがやってくるとは思ってもいませんでした。(^^;
こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします。
なんだい意味不明のタイトルにもなっていましたし、私もこれはトホホの出来だと思います。やっぱりキャストとCGのハデさにおんぶに抱っこ状態だったのかも知れませんねぇ。
はい、キアヌはハマり役でした。(^^)
昔のオリジナルは、子供のころに観て思いいれもありますし私は好きなのですが、やはり古いものですから特撮などは…でもストーリーははるかに上だと思います。
トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせていただきます。
>「禁断の惑星」もリメイクとのことですが
えっ、「禁断の惑星」は、何のリメイクですか?。知りませんので是非、お教え下さい。
「禁断の惑星」は、確か1956年だったと思いますが、リアルタイムで映画館で観たのですが、博士の潜在意識が形となって現れたあの怪獣のシーンは、今も脳裏に刻み込まれています。不協和音というか、金属音というか、あの電子音楽の不気味さは、効果抜群でした。
あ、違います。
1956年「禁断の惑星」はコチラ↓にレビューもしていますが、
http://movie-dic.seesaa.net/article/148771614.html
潜在意識の怪物の登場は衝撃的でした。
SFしていましたねぇ。今観ても十分面白かったです。
で、リメイクはこの1956年版をこともあろうか「地球が静止する日」のようにリメイクするという話が出ていたのです。
なんだかこれでもかというくらいにオリジナルが汚されていくようで…リメイクが悪いわけではありませんけど、もっとオリジナリティのあるものを自ら作り出して欲しいです。
トラックバックありがとうございました。