2007年(REIGN OF THE GARGOYLES) 製作国:アメリカ 監督:アイトン・デイビス 製作:ジェフリー・ビーチ 脚本:チェイス・パーカー amazon.co.jpで詳細を見る。 |
1944年12月、第2次世界大戦、ドイツとベルギーの国境…悪魔を呼び出し崇拝し自ら悪魔に殺された伝説を持つシャトー・アルデンの要塞において、ドイツ軍はついに悪魔の石像を発見しました。トゥーレの短剣と血によって封印は解かれ、蘇ったガーゴイルたちはドイツ軍を襲い大空へ舞いました。
イギリス、チェルムズフォード、アメリカ陸軍航空軍基地では、敵の高級将校が戦線を離れシャトー。アルデン要塞へ向かったことをキャッチ。その将校を捕らえるべく、イギリス軍は落下傘部隊を要塞へ、そしてアメリカ軍はP-51で援護することになります。
しかし、その戦いの中、突如飛来したガーゴイルの群れにガス少佐たちは地上へ、同じく落とされたイギリス軍と合流し、要塞へ向かうのでしたが…ドイツ軍だけではなく、ガーゴイルたちの攻撃をも受け…そんなとき、現地の人間が伝説によるとガーゴイルの王ヴォールトーンを倒すには「運命の槍」が必要であることを知ります。ガスたちは半信半疑ながらも、槍を求めて墓地へ向かうのでしたが…。
くしくも先日上げた「プテロドン 零式戦闘機 VS.翼竜軍団」と同様に、第2次世界大戦時の戦闘機VS.空飛ぶモンスターですが、こと戦闘に関してはこちらに軍配が上がりそうです。ガーゴイルが手足がある分、戦闘機に取り付いて、パイロットをつまみ出すといった細かい演出も可能だったのでしょう。
ただ、プテロドンが生物だったのに比べガーゴイルは石の魔獣です。そのために倒されたときには煙と共に跡形もなく消えてしまいます。この部分のCGがちょっとショボイのが残念なところですね。爆発がリアルだったらまた評価が変わっていたと思います。拳銃で撃退も可能なくらい弱いですし。(>_<)
ストーリー的にちょっと珍しかったのが、武力だけでガーゴイルたちを退治しようとしなかった/出来なかったことです。
ガーゴイル(実際にはヴォールトーンですけど)を退治するためには伝説の槍が必要なので、それを探しに行くわけですが、謎解きの要素があるのか?というとそれもなし。墓場にある棺を開けるとそこにあるという…うーん。伝説を調べてガーゴイルを蘇らせたナチスが槍を放置していたのには疑問が残ります。もっとも、蘇ったとたんガーゴイルを攻撃しているドイツ軍ですし、この作戦は結構行き当たりばったりではなかったのでしょうか。自軍の爆撃機も落とされていましたし。(^^; 伝説は繰り返す!です。
しかし、こういう武器があるため、戦闘機で戦っていても最後は槍の出番が…ってどうするの!?
【一言いいたいコーナー】
・行き当たりばったりの作戦を、さも得意そうに実行するのはやめていただきたい。(_ _)