2006年(DEADLY WATER) 製作国:アメリカ 監督:ティボル・タカックス 脚本:ニコラス・ガーランド、ショーン・ケラー |
1982年8月、デザレーション・パッセージ…デヴィッドとサリーは息子のレイと共に、クルージングを楽しんでいましたが、ある夜、巨大な触手を持つ怪物に襲われ、レイを残して死んでしまいました。
そして現在。
大学ニコール先生(ビクトリア・プラット)と学生のマイケルとジョニーは海洋学の研究に来ていました。
収穫もなくカメラを引き上げようとしたとき、モニターに反応が…それは1864年に就航し1902年に沈没したフランスの船でした。しかし、そのときモニターは別の反応をキャッチし、カメラが凄い速度で引きづられました。船長のジムがそのケーブルに巻き込まれ事故死!そのときマイケルは船長の体を巨大な触手が引っ張り込むのを目撃しますが、それは誰も信じてくれませんでした。
水中写真家であり水棲生物マニアになっていたレイ・タイラー(チャーリー・オコンネル)は、TVで事件を知るやニコールに協力して海を調べ始めるのでした。
ところがマフィアのマックスウェルがニコールが難破船から引き上げたトロイのマスクに気づき、失われた秘宝を手中に収めるべく暗躍を始めるのでした。
「クローバーフィールド HAKAISHA」に対する「クラーケンフィールド HAKAISIN」…。
パッケージは載せていませんが、ニューヨークの自由の女神が触手によって倒されているイメージ写真で、どう考えても「クローバーフィールド」の人気便乗パッケージ。そもそも自由の女神のそんなシーンなんて出ませんし、ニューヨークが壊滅するような大暴れの作品でもありません。誇大広告もいい加減にして欲しいほどの酷さですねぇ。B級って判って借りてはいますが…なんともはやです。
この作品で言うクラーケンとは、巨大イカのことで、ファンタジー系に出てくるような伝説上のモンスターではありません。
この巨大イカとの戦いに加え、トレジャーハンター要素を盛り込み、宝探し、それを狙う悪党などを配したものの、宝探しにおいては、その道の凄腕と言われているニコール先生の腕が欲しいとマフィアのボスが言っているのですが、とにかく沈没船が「潜ればある!」ので、それほど固執することもなかったような気がします。(@_@)
こんなところに沈没していてよく今まで(100年くらい経っているのではないでしょうか)他の人に発見されなかったものです。
そのほかにも、折角忍んできているのに大声で助けを呼ぶニコールとか、わずかの間にボートに乗り込んでくるマフィアとか、カメラを船の上まで引き上げているのに沈没船を発見するとか、一瞥しただけで何の沈没船かわかる学生とか、GPSの情報を忘れたにも関わらずすぐ発見とか…うーん、いろいろなところでダメダメでした。
ちなみにイカの造型は、まれに足の動きがよかったことも、それにやっぱり船体の下を移動しているときには、巨大イカならではの迫力というか怖さがありますね。長い体はこういうときのおトクです。(^^)
なお、この巨大イカは頭からも、足からも泳いでいました。やっぱり獲物を捕らえるときには足からみたいですね。このことは同じ巨大イカが登場する「ザ・ビースト」のレビューの中でも書いてあります。
【一言いいたいコーナー】
・モンスターパニック映画なのですが、あまりクラーケンが活躍しなかったことが残念ですね。