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2009年02月11日

ディセントX

文明と未開の境界線が移動しているのでは!?
ディセントX [DVD]2006年(PRIMITIVE)
製作国:アメリカ
監督:ダレル・ルート
製作:ドナルド・A・バートン
脚本:ジェームズ・ドリドン、ジョノ・ホール
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ストーリー
南アフリカ、ムプマランガ…ここは文明と未開の境界上にある僻地でした。
この地で今、何人もの人間が無残な死をとげていました。ニュースキャスターも取材に来ますが、そのまま…。

ニューメキシコ州ルイドソ、未確認動物学の権威であるカーリン博士(ロリ・ペティ)は、自分に言い寄ってきていたアイザックからの情報でしたが、未確認生物である確率が62にも達していたため、仲間のトレーシー、ロブと共に現地に向かいます。
両親を殺害されたという地区防衛隊の隊長であるダンとスーザンの兄妹の牧場に厄介になりながら、未確認生物がいるらしいクルーガー動物保護区を調べ始める一行。そんな時、ダンがある洞窟で牙か爪で作られた装飾品のようなものを発見します。
それはいったい何なのか…カーリン博士にもわからず、土地の顔役であるピートに見せ、ダンとピートは洞窟に向かいますが、そこに待っていた生物はピートの腹部を食い破り、続いてダンに!!

映画レビュー
とほっ…あの地底人の衝撃と戦慄、再び!洞窟から平原へ舞台を移した究極の…などとあおりがありますが…ここで言う地底人というのは、邦題のタイトルからしても「ディセント」であることは明白ですが、こちらの作品とはまったく関係はありません。
相変わらず、とんでもジャケ写とあおり文句ですね。
洞窟があればディセントと思っている人もいるようですが、少し違うと思います。

ディセントとは下降、下り坂、没落、家系、相続、急襲、身を落とすこと…と以前にも書きましたが、今回の「ディセントX」では、家系、相続、急襲あたりの意味になりそうです。もともと複数の意味があるのでなんとでもいえるのですが、原題では「PRIMITIVE」なので原始の、太古の、原始的なといった意味で、モンスターのことをさしているようです。

今回のモンスターは、異常に再生能力が強く銃などではなかなか倒せないモンスターのようです。しかもカーリン博士によると知能が高く、社交的であるとのことでしたが、どこをどう見てそう結論付けしたのやら…案の定博士は襲われてしまいます。そもそもこの博士、おそらく主人公のはず(CASTでも一番上です)なのですが、とにかく一番役に立たない!「エイリアン3」のリプリーを髣髴させるような髪を剃っている頭な人なので、アクション面も期待していたのですが、逃げるのは一番、壁画などを見つけても何も言わずトレーシー任せ、装飾品についても何も判らず…唯一なぜ判ったのか微妙ですが、モンスターの毛皮から再生能力が凄いと言ったくらい?その挙句「社交的で…」…うぎゃー!
うーん。どういう役柄なのでしょう。

抜けているといえば、モンスターに襲われたダンが、博士たちに何の危険も知らせず洞窟の地図を渡すところでしょうか。教えてあげてくださいよダン、妹も一緒なのに!

とかなんとか登場人物たちの意味不明の行動はありましたが、ストーリー的には(あくまでも)基本的な謎の部分は押さえていたようですね。それに実は誰が死んで誰が生き残るのかが読みにくく(変な行動をするので)、その点においては良かったと思います。
壁画の『予言』など出来すぎな感じでしたけどね。
一連の「Xシリーズ」の中ではまだましな部類でしょう。

【一言いいたいコーナー】
・カメラワークがかなり酷いです。そういう効果を狙ってのことでしょうけど、素人が撮ったときのように、無意味に拡大縮小を使い、カットが挿入されることもなく、カメラを移動してのキャラ移動なので、見にくいことこの上もありません。
・家の中でトレーシーが襲われるときに、まず白シャツの男が襲われてトレーシーに血が降りかかるのですが、この時点だとアイザックのはずなのですが、彼はその後ピンピンとして姿を現します。ひょっとして怪我一つなく逃げて、実はあの血はカーリン博士のものだったのでしょうか。
・暗くってモンスターの姿がよく判りませんが、少なくともジャケ写のような姿ではありません。殺害された人間はかなりグロい感じでした。
Number510・ピート、装飾品に関して何か知っていたようでしたが、いったい何だったのでしょう。(@_@)
posted by 白くじら at 23:25| Comment(2) | TrackBack(0) | モンスターパニック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
やっぱりそうでしたか。
エセディセントでしたか。

タイトルといいジャケ写といい、こういうマネで売るのもひどいですよね。
正々堂々とオリジナルとして出してもらいたいものです。

あ、でもXシリーズの中ではましだったんですか。
でも、観るほどでもないですか?
気にはなりつつ、絶対だまされる〜って思って手は出していません。
Posted by とら次郎 at 2009年02月16日 23:53
こんにちは、とら次郎さん。

往々にしてこういうタイトルには偽者が多いですね。
2とか3だと続編らしいですが、ZEROやらEXやらXXやら…。(^^;

B級だとなかなか売れないのでしょうけど、こういうのは偽装に近いのではと思ってしまいます。
Xが付いたものの中では「ジェイソンX」が面白かったですねぇ。もっともこれは同じXでも「13日の金曜日」シリーズの10番目という感じで正統派でしたけど。
Posted by 白くじら at 2009年02月17日 08:27
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