1971年(Melody または Sealed with A Loving Kiss) 製作国:イギリス 監督:ワリス・フセイン 製作:デヴィッド・パットナム、デヴィッド・ヘミングス 脚本:アラン・パーカー 撮影:ピーター・シャシスキー 音楽:ビー・ジーズ amazon.co.jpで詳細を見る。 |
イギリス、パブリック・スクールに通うダニー(マーク・レスター)は、少年軍に入ったことで、同じ学校のオーンショー(ジャック・ワイルド)と知り合います。彼はいわゆる不良のレッテルを貼られていましたが、お互い気が合い、遊ぶようになっていきます。
そんなとき、ダニーは学校でバレエの練習をしている女の子メロディ(トレーシー・ハイド)に一目ぼれをしてしまいます。
オーンショーの協力もあり、やがてダニーとメロディはお互いに知り合うようになるのですが、そのことによってダニーはオーンショーの付き合いよりメロディを取ってしまいます。そしてついに学校を休んで二人は遊びに…そのことを知った学校では校長が頭を抱え、二人はクラス中から冷やかされるようになり、ついにはダニーとオーンショーの喧嘩にまで発展してしまいます。
そして…気持ちを抑えられない二人がとった行動は…。
思春期を迎える少年少女の純粋な「好き」という気持ちを表現した作品であり、後にハリウッドで監督として活躍するアラン・パーカーの処女脚本作でもあります。
本国であるイギリス、そしてアメリカではイマイチだったようですが、この作品は日本で爆発的にヒットしました。
子どもの頃に観ている私などは思いいれも強く、好きな作品ですが、実は、墓地で遊んだり、爆弾を作ったり、タバコを吸う学生がいたりと、いろいろと問題になりそうなシーンもあるのです。でも「そこ」がとてもいいんですよね。
ダニーとメロディがはじめてのデートが墓場に行き、そこでリンゴをかわるがわるかじりながら、墓石に書かれた言葉を読む。
とても好きなシーンです。
残念ながら学園が出てくるにもかかわらずスポットライトが当たるのはダニー、メロディ、オーンショー、そしてかろうじて爆弾を作っている子くらいでした。もうすこしライトを当てても良かったようにも思えます。二人をとりまく環境も大事ですが、少し長いような。
彼らを取り巻く大人たちは建前を繰り返すだけで、子供たちの言動にはついていくことができずオロオロするばかり。でもそれが子供と大人が考えるところのギャップと呼ばれるものなのでしょう。大人も一度は子供の時代があったはずなりのですが、純粋な気持ちを忘れてしまっているのでしょうか。それともそれは判っていても大人の都合で押し殺しているのでしょうか、だとすれば悲しいことですね。
ラストは、二人を祝福しているかのように、一直線に、そう、まるで未来へ続く道を進んでいくかのようでした。
こういう純粋な恋愛ドラマを、はたして今後も観ることができるのでしょうか。
【一言いいたいコーナー】
・マーク・レスターはカワイイですが少し頼りなさそう。でも意外と行動力もありました。それに目が一途にメロディを追いかけていて、何をしていても目がメロディを探しています。学校で異性を好きになったときには誰もがそうなりますよね。(*^_^*)
・トレーシー・ハイドもカワイイですね。彼女は子どもの頃からバレエを習っており、ダニーが初めて彼女を好きになるのもバレエのシーンです。
・忘れてはならないのがオーンショー役のジャック・ワイルド。メロディにダニーを取られそうになったときに必死にいろいろと言って食い止めようとしたり、ちくしょーとバッグを投げるシーン、そして思わず嫌がらせをしつつも、あとでちゃんと謝るなど。いい味でいい役どころですね。
・全編にビー・ジーズの曲が流れていて、『メロディ・フェア』も好きですが、なにげにダニーがメロディのことを思い浮かべながら走るところに流れていた曲が一番好きかも『ラヴ・サムバディ』でした?
・タイトルには手書きの「melody」とありますが、実は最後のシーンで出てくる「melody」には、それに加えて「x」が3つほどついています。これはキスを現しているようですね。(^^)
かわいい♪
読んでて、あれ?覚えてない?
要所要所のシーンは、なんとか覚えてるんだけど。
この頃のマーク・レスターやトレシー・ハイドは、アイドルでしたものねぇ。メロディ・フェアは、よくかかってました。
この映画って、日本の方がヒットだったんですかぁ?
初めて知りました。
私は、ジャック・ワイルドの雰囲気のほうが好きだったんですが、
昨年春かな?亡くなられたって聞きました。
これは確かはるか昔に日曜洋画劇場で放送されてて、カセット(!)にとって何度も聞いていました。おかげでセリフはほとんど覚えていたのですが、今回は日本語吹き替えがなくってちょっとがっかりでした。
セリフがなかったり、微妙に違うのです。(T T)
可愛かったお二人も今は(別々に)結婚して、家族と暮らしているようですが、この世界にずっといたジャックはついこの間亡くなられたそうですね。残念なことです。
私も昔TVの洋画劇場で見ました♪(同じ時の奴かな?30年ほど前)
まだビデオを持ってない頃、私もカセットに撮ってました!
何回も聞き倒したのは「ウエストサイド物語」。
沢田研二がベルナルド役で・・・(−−; いや、イイ声なんだけど、どうしても顔が浮かんじゃう〜★
何度も放送はされていたようですが、ひょっとして同じころなのかもしれませんね。
しかも同じようにカセットにとられていたなんて。(^^;;
ビデオなどというハイテク機器は持っていませんでしたからねぇ。
「ウエストサイド物語」も懐かしいですね。
って沢田研二が吹き替えを!かなり若い頃でしょうけど、いつもTVで観ている人が声を当てると顔が浮かんじゃいますよね。なむなむ。