![]() 製作国:アメリカ 監督:ガボア・クスポ 製作総指揮:アレックス・シュワルツ 原作:キャサリン・パターソン 脚本:ジェフ・ストックウェル 、デヴィッド・パターソン 音楽:アーロン・ジグマン amazon.co.jpで詳細を見る。 |

バージニア州、5人姉弟の中で唯一の男の子ジェス(ジョシュ・ハッチャーソン)は、貧乏なこともあってなんでも姉妹重視、父親の力になりたいけどなかなか信用を勝ち取ることもできず、いつも空想の世界をスケッチブックに書いていました。
学校でも上級生のジェニスや同級生のホーガーにいじめられる日々でした。
そんなある日のこと、隣の家に作家夫婦とその娘レスリー(アナソフィア・ロブ)が引っ越してきました。
レスリーは男の子顔負けの足の速さを持ち、類まれな想像力の持ち主でしたが、転校生であることで目を付けられ、ジェニスにいじめられてしまいます。
いくつもの共通点を持つ二人は次第に仲良くなり、ロープで超えなければいけない川向こうの地で遊ぶようになります。
その地は『テラビシア』と呼ばれ、学校や家庭でのことが想像力を膨らませた不思議な世界となって体験でき、二人は『テラビシア』の世界を通して現実世界の問題点を解決していくのでした。
しかし、その幸せな世界も長く続かず、ジェスが音楽のエドマンズ先生に誘われて美術館に行った日、悲劇が起こるのでした。


子供が空き地などで木の下や、ダンボールで基地を作ったりしていたのと同じことですが、感受性の豊かな二人はホントにここで別の世界を体験していたのでしょう。また家庭や学校での出来事もそのまま反映されるため、いじめっ子たちの巨人や凶悪な大犬などに姿を変え、それから逃げたり反撃をしたりします。
この作品のいいところは、それがただの空想世界だけにとどまらず、きちっと現実の世界での困難の解決にも役に立っていたことです。これがそのままだと、単に現実逃避にだけになってしまいますから。
彼らの変化に、徐々に現実の世界の人々との関わりも変わっていきます。
レスリーの悲劇後、上級生のジャニスがそれまで話し相手になってくれていたレスリー、そしてジェスのためにいじめっ子に仕返しをしてくれるシーン、そしてその後で躊躇がちに「ハィ」というシーン、いいですねぇ…というか、その前のマイヤーズ先生の言葉、森を走るジェスを抱きかかえ必死で慰めようとする父、原因が憧れの先生と…というのがあまりにも言葉にもならない…このシーンはもう泣けてしまいました。
ただ、最後のシーンだけはどうかなと思いました。
喧嘩をしてしまった妹のメイベル(ベイリー・マディソン)のために、その作品のタイトルになっていることをするのですが、その後の『テラビシア』でジェスは何を思っているのでしょうか。
なんだかこのまま『テラビシア』で暮らそうとしているような感じに見えるのは私だけ?究極の現実逃避になりそうで怖いですが、レスリーが残したものはこの世界だけではないはず、ジェス、立ち直ってるよね。(@_@)
【一言いいたいコーナー】
ジェス役のジョシュ・ハッチャーソンは「ザスーラ」の男の子、レスリー役のアナソフィア・ロブは「チャーリーとチョコレート工場」にも出演しています。嫌な女の子の役でしたが、この作品では魅力が満載でしたね。


わさぴょんの映画鑑賞日記(わさぴょんさん)の「「テラビシアにかける橋」・・・85点」
子育て 時々 映画(マミイさん)の「キミがいるから大丈夫!」
忘却エンドロール(宵乃さん)の「映画「テラビシアにかける橋」観ました」
しずくの水瓶 (映画や本などの感想備忘録)(しずくさん)の「ブログdeロードショー ファンタジー作品「テラビシアにかける橋」 」
▼ よろしければ、クリックをお願いいたします ▼


子供の頃のどうしようもない、なんともやり場の無い気持ちをついてくる作品でしたね〜
私は特に最後「もうここで暮らそう!」とは感じませんでしたよ^^;
今度は妹とも仲良くして、いいお兄ちゃんになろう。みたいな感じかな〜と。
いい作品でしたねぇ。
最初はハリポタやナルニア人気の便乗モノかと思っていたのですが、全然違っていて、ホントにラスト近くでもポロポロでした。(T T)
一番涙が出てしまったのは父親に抱かれたときでした。
ラストシーンは、私もちゃんと立ち直って、妹と『テラビシア』を楽しんでほしいと思っているのですが、なんだかものすごく満足しているような気がして、しかもどんどんジェスのアップになっていって…ふと、そういう気がしたのです。(^^;;
トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせていただきます(入ればいいんですけど。(^^;)。
ラストのテラビシアでの満足げなジェスの表情は
レスリーとの2人だけの王国を妹にも開放した事で
外の世界とつながっていける自信がついたのだと
私は感じました。
「レスリー、これでいいんだよね?」と。
昨今の自殺したり、親を殺したりするような悲しい事件を起こす前に
学校や家だけじゃない、別の世界があるという事を
子供達に知ってほしいな〜と見終わって強く思いました。
私もジェスには立ち直って欲しい!の一言です。
なるほど、妹を受け入れることで外界との接触を広げたという解釈ですね。いいかもしれません!ちょっと目からウロコが何枚か落ちましたよ。
それにしてもラストでレスリー…出てきて欲しかったなぁ。
昨今の事件は酷いものが多いですから、余計にそう思ってしまいますね。
別の世界という逃げ場があっても、そこから何かを学び、戻ってきて解決するのは素晴らしいことですね。
トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせていただきました。
この作品、素晴らしいですよね〜。終盤の担任の先生やお父さんの言葉が胸に染みて…!(涙)
ラストは、レスリーが自分とこの世界を共有したように、自分も誰かと共有していく事が、彼女の心に応える事になると気付いたからだと思います。彼女のお父さんが言ってましたよね「娘にもらったものを大事にしてくれ。そうすれば娘も喜ぶだろう」と。
妹だけでなく、いつかきっとジャニスや他の兄妹、友達とも共有していけるはず♪
あと、わたしも「レスリーいないかな?」と一瞬テラビシアの住人の中に探してしまったけど、よく考えたらこの場所そのものに彼女のすべてがあって、彼女の姿かたちを求める必要はないんだなぁと思えました。
>『テラビシア』という名は「ナルニア国物語」シリーズに登場する島である「テレビンシア」から命名されたとのことです。
これ気になってたんですよ!
スッキリしました。教えて下さってありがとうございます。
さらにお久ふりになってしまい、申し訳ありません。
私もこの作品はお気に入りの1本になってしまいました。
なるほど、いつかその他の人たちとの共有もしていけるかもしれませんね。現にジャニスとはその兆候がありましたし。
そしてその場所そのものがレスリーであるという解釈はとても素敵だと思います。なんだかもやもやしていたものが拭えた感じです。ありがとうございました。
トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせてもらいますね。
>この作品のいいところは、それがただの空想世界だけにとどまらず、きちっと現実の世界での困難の解決にも役に立っていたことです。これがそのままだと、単に現実逃避にだけになってしまいますから
同感です。
私自身も読書や映画、山歩きなどの独り遊びが好きなので自重しています(笑)。
でも年齢を重ねた私と違い、彼らは今からの人たちですものね。
>ジェス、立ち直ってるよね。
ジェスは絶対大丈夫だろうと信じて疑いませんでしたよ。
今回の「ブログで〜」にマミイさんに取り上げてもらい、原作者の息子・デビッドが脚本を書いたと知り、やっぱりそうだったのだと納得できました。
ご来訪ありがとうございました。
私も最近会社の休み時間で読書復活です。(^^)
独りでいろいろとしているとどうしても空想が頭に浮かんできますね。なかなかそこから現実へ結びつけるのは難しいですけど。(^^;
マミイさんご推薦の作品でしたか。
ジェスの事も記事を上げた後で、マミイさん、宵乃さんの意見を聞いている内に私も納得する部分が出てきてよかったと思っています。
トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせて頂きますね。