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全てがそろい快適な生活をおくれるというスターライナー島…今日もスウェーデンからのカップルを支配人が部屋の説明をしているところ。しかし、今その15階の1室では、ホップスという秘尿器科の主任教授が自分の娘アナベルの腹部を切開し、自分も喉を切り裂き絶命するという猟奇的事件が起こっていました。
また別室ではアナベルと関係を持ったニックが腹部の痛みを訴えていました。
ホテルの診療所に勤めるセント・ルウク先生(ポール・ハンプトン)は、ホップス先生のパートナーだというロロから、彼が各種の実験を行う名目で各機関から大金をせしめ、その実、器官移植の代用物として寄生虫が使えないかの実験を行っていることを知りますが…やがてその裏ですらでたらめで、パートナーすらだまして彼が行っていた実験は、興奮剤注入の寄生虫を人体に同化させ、本能的世界を作り上げようとしていたことが判ります。
しかしときすでに遅く、ニックが吐き出した寄生虫はマンションに広がり、人体を介しながらまるでゾンビのように広がっていくのでした。
ルクウと看護師のフォーサイスはなんとかホテルからの脱出を試みようとするのでしたが…。
デヴィッド・クローネンバーグ監督第一作目の作品です。
どうやら嘘八百を言っていたらしいホップス先生の寄生虫実験が発端で、実の娘をモルモットにしたものの、その娘が『発展家:ルウク先生曰く』だったために、ホテルの何人かの男性にも寄生虫が乗り移っていたようです(ホントは寄生虫のために本能に走ったのが真実です)。この寄生虫の造型、動きは75年時ですし、かなりチャチなものですが、それは置いておいて…とにかくかなりすばやい動きをしています(約1匹はおじぃちゃんにつぶされましたけど)。寄生方法も性行為から、自分で飛び掛ったり、キスをしているときに移動したりと豊富な手段を持っています(おっと手はないです)。
乗り移られた最初のニックだけがしばらく腹部で飼っていたり、母体に近かったのではないかと思われますが、残りはすぐに自我をうばられて操られていました。さながらゾンビのように増えていくのですが、一人一人が生前の癖(?)のようなものを保っているのも特徴の一つ。そして昔のゾンビよりは動きが速いです。
さらに悪夢のような終わり方で、当時観たときには怖かったですねぇ。
評価は「とほっ…」にはしているのですが、なんだかこのラストが衝撃的で、結構好きなんですよねコレ。
では、6時からはワイドニュースです。
【一言いいたいコーナー】
・無意味に裸のシーンが出るんですけど。(^^;; ホップス先生までどうして死ぬときに上半身裸?
なんとなく『ヴィデオドローム』が第一作、みたいな印象があるんですが^^;
(↑ブレイクしたのが『ヴィデオドローム』なんですね)
『シーバース』は子供の頃TVで観ました♪
かなり記憶は薄れていますが、最後プールでみんなワァワァやってたような・・・
ラストはどうなったかあんまり覚えてません(´д`)
それにしても、なんで邦題は’シーバース’なんでしょう?
「ヴィデオドローム」もかなり変わっていた作品でしたね。当時観たときには英語だけで意味がよく判りませんでしたが、予期できないシーンの連続で衝撃的でした…はて、なぜ字幕もなかったんたろう?
これはマニアの中で浸透して行ったのではないでしょうか。
「シーバース」のプールのシーンはもうラストですね。主人公がそこでついに…と、ラストはみんなで本土(モントリオール)へ乗り込むために静かに車が発車していきます。あと本土で少し事件の経過がわかるのですが、すぐにワイドショーニュースになります。ホントの恐怖はこれから始まるのだ。といった感じ。
この作品のタイトルはもともとが「人喰い生物の島 謎の生命体大襲来」でしたが、ビデオ化されたときに「シーバース 人喰い生物の島」となったようです。シーバースの名が有名なので、レビューもこれにしました。
シーバースの意味ははっきり判りませんが、桟橋と言う意味があるので、本土と島を結んでいる橋を指しているのかもしれません。そこから上陸していきますからね。(^^)