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ユタ州炭鉱の町で知られるピードモントの町外れに、NASAのスコープ衛星が落下。その場に居合わせたカップルが(きっととんでもない熱さだと思うが)町に持ち帰ってしまいました。
陸軍が回収に向かったとき、町はすでに無数の死体が…そして軍のトラックに乗っていた兵たちもまた…。
米陸軍バイオ防衛部ジョージ・W・マンチェック大将は、町を隔離し、ワイルド・ファイアーを発令。そしてワイルド・ファイアー計画の立案者であるジェレミー・ストーン博士(ベンジャミン・ブラット)を筆頭に、チュウ博士(ダニエル・デイ・キム)(微生物学者)、バートン博士(ヴィオラ・デイヴィス)(病理学者)、アンジェラ博士(元生物学者)(クリスタ・ミラー)、そして軍でウィルス研究をしているキーン少佐が召集されるのでした。
彼らは町で生き残った老人と赤ん坊、そして病原菌の関係、対策を求めて研究を始めます。
そして、軍では感染を恐れ、小型核の使用が検討がはじめられていました。
一方、ニュースレポーターのナッシュは、知り合いの情報から衛星の落下、そしてなぜかバイオ防衛部が動いていることを知り、スクープを求めて動き出すのですが…。
1971年「アンドロメダ…」
ロバート・ワイズ監督の「アンドロメダ…」のTV版リメイク作品です。
TV版にしては結構頑張っていて、そこいらのB級ゾンビ、モンスター(なぜそのジャンル?)モノに比べると評価できる点は多いです。ただ、話しを広げすぎで、研究、軍、軍の裏情報、大統領、ニュースレポーター、はては博士たちの家族の話と…必死に対策していたオリジナルに比べると場面が2転、3転して落ち着きがありません。(^^;
おかげで対策を導くのも急に思いついたり、判ったりと…うーん、昔のあの緊迫感がなくなっているのが残念至極です。
恐らくは細菌兵器関係のストーリーなので、軍の立ち入ってはいけない裏の世界を浮き彫りにしたかったのでしょうが、返って収拾が付かなくなっている感じで、最後も無理やりまとめた感が…。
病原体に関しても感染確率100%なのですが、キーになる2人以外にも、中途半端に生きている人は凶暴になるという設定に加え、病原菌同士の通信、突然変異と状況が悪くなるにつれてどんどん進化する病原菌。ひたすら調べて結果を出すというよりも、新たな事例が現地で起こって対策する方が多かったのも、博士たちの凄さがあまり全面に感じられないところですね。酷いのはあの生き残り2人の扱いがほとんどないこと。あれこそが謎を紐解く鍵だというのに。
ちなみに犬が生きていたり、鳥インフルエンザのようにとか、ネズミが生きていたりと謎なところが多く、全て突然変異や病原菌の意思などで説明しなければ、納得できなかったりするのも困った点です。
やはりまだこの映画を知らないのであれば、1971年「アンドロメダ…」がオススメですね。
【一言いいたいコーナー】
・最初のシーンの映像を全員で見るとき…老人が生きていることに誰も突っ込まないのが不思議…そのくせ、サーモグラフィーの映像を見比べて生きている人がいるのでは?ときます。そこじゃなく、その前の普通の映像で「生きているでしょ!!」と叫びたい。
・ラストの汚染はオリジナルでも唯一のアクションシーン(?)ですが、漏れる過程も酷いし、そのフロアの鍵が使えなくなる過程、そして解除までの過程も、むりやり感爆発で、こんなところでこんなことになるなんてもういったい。(T T) ストーリーの悪さに悲しすぎて涙出てきます。
・ピードモントの場所がこれで3つ目。原作ではアリゾナ州、「アンドロメダ…」ではニューメキシコ州、そして今回のリメイクではユタ州となりました。今回はストーリーの展開上地形から選ばれたのかもしれません。ちなみにピードモント台地とは別物のようで、たんなる町の名前なのですね。
・オチが同じ数字で締めくくられるのは、せめてものオマージユなのでしょうか。(^^;
映画通信みるみる(kinoさん)の「アンドロメダ・ストレイン《アンドロメダ… リメイク版》」
【関連する記事】
復活されてますね。
私のブログはいつのまにか音楽ブログに変態してしまいましたが〜
音楽5に映画1な感じです。
でもこちらにはせっせと遊びにきます!
ってなわけでこれ、アンドロメダ病原体のリメークですか?
71年のは見たと思うんですが・・
とほほ、ってことは見ないでいいですね!
ではでは。
お久しぶりです。細々と続いております。というレベル?(^^;
知っている映画の時には出現しますので、よろしくです。
1971年版を観ていると、これはパスしておいたほうがいいと思います。(>_<)
しかもこれ前編、後編に分かれていて、トータルで3時間前後ありました。とんでもなく疲れてしまいましたよ。(^^)
息抜きになっていない!
白くじらさん、おかいもぉ〜(-^□^-)
リドリー・スコットで「トホ」?と思ったら、恒例の制作総指揮でした(笑)
三時間もあると言う事は、相当力作の大作だと思うのですが
オリジナル見てないと行けますか?
それともやはり、オリジナルがグッドなのかなぁ。
私も、ブログを長く休んでて、最近復帰しました。
これからもボチボチでヨロシクお願いします。
ただいまーです♪
きっと3時間もあって、逆に時間をもてあましたのではないでしょうか。(^^;
風呂敷を広げるだけ広げた挙句、しまうことができなかったのかもしれません。
どうせ観るのであれば、オリジナルはあとで観た方がいいかもしれませんが、その場合は、「アンドロメダ病原体」と思わず、アンなるウィルスものとして…えっ?
実際にはオリジナルだけでいいと思います。
なんだかお休み間隔が似てますが、これからもよろしくです。(^^)
一時閉鎖に近い状態でしたが、またなんとか復活しました(汗;
「アンドロメダ・・・」のリメイクですね。これレンタル屋でいつも気になってるのですが、なかなか手が伸びません。白くじら様の感想からすると、オリジナルとは180度向きを変えて、別ものとして捉えた方がよさそうですね。
オリジナルのよさは、やはり徹底したリアリズムでしょうかね。日曜洋画劇場で初めて目にした時、普通の映画じゃないなと思いました。淀川先生の解説も印象深いものでした。
何よりも研究所の徹底した描写ですよね。マニピュレータとかコンピュータの扱いには痺れまくりで、特に電子顕微鏡を真空ポンプの操作から描いているのにはビックリ(笑)。光学顕微鏡の性能とか、実際の研究にそのまま使えそうなセットでしたね。
アンドロメダは原作からして常に引いた視点で描くところに魅力があったので、いちいち登場人物の背景とか軍部の裏側なんかを入れたりしたら全くの別物になっちゃいますよね。感情移入とかも不要だと思います。
すみません、大好きな作品なので、観てもいないのに力入ってしましました(笑;)。
このポスターなんですけど、どうしてもダスティン・ホフマンに見えてしまいます。「アウトブレイク」と被ってるんだろうなあ(笑)。
復活おめでとうございます。私は…半年振りぐらいに復活です。(^^;
これはもうオリジナルとは別物の「よく似た作品」として観たほうが腹も立たないかと思います。
オリジナルはあの研究所の描写がとてもよかったです。中に入るまでのチェック、マニュピレーター、顕微鏡など当時食い入るように観ていました。こういう部分は、当然現代風にはなっているのですが、突っ込んだ描写にはなっていなかったですね。残念です。
いっぱい詰め込みすぎで、あれもこれもとしていたおかげで、どれも中途半端で収拾がつかなくなったのだと思います。
私もオリジナルが好きなので、ついいろいろとあら捜しをしてしまいますが、まぁ、仕方がないです。(^^;
み、見える。ダスティン・ホフマンに!
なんと白くじら様もお休みされてたのですか!
しかも私よりも長い半年間。。。
とにかく復活されて何よりですよ。
お互い無理せずマイペースでいきたいものですね♪
わざわざありがとうございます。
ですね。
マイペースが一番です。
最近ポータブルDVDも手に入れたので、あちこちで観ることもできるようになりました。問題はレビューを書いている時間ですね。(^^;
これは、観てる人が少なそうですよね。
テレビ映画ということだったので、特に期待せずに観たんですけど、
エンタメとして三時間飽きなかったし、現状としては、テロや軍部の話の方が、
視聴者には、リアルでいいのかなーとも思いました。
スケールが大きくなりすぎだけど、病原体がすごすぎるっ、ってのと、
陰謀が、次から次へと、新しい展開になってくるので、どこまでいくのか楽しみで、
面白くは観れました。
TV映画だったことは観終わってから気が付いたのですが、3時間を持たすためにはいろいろな演出も必要なのかもしれませんね。
確かになんだかんだいって退屈はしないですみました。(^^)
本当に核ミサイルが爆発したところには驚きました。オリジナルでは回避しましたからね。
ただ、どこかをメインにした方がいいのではないかなとも思いしました。
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