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源平の「壇ノ浦の戦い」から数百年…さびれた村『根畑(ネバダ!)』は、ここと同じ埋蔵金伝説を持つ村から財宝が出たために、多くの人間が訪れていました。しかし、2ヵ月前に平家の残党が姿を現し村を占拠。ボスである清盛(佐藤浩市)は、保安官(香川照之)を取り込み、わがもの顔で村を蹂躙してしまうのでした。しかしその平家の天下もやがて姿を現した源氏たちによって長くは続きませんでした。
しかし対立しつつも源氏の義経(伊勢谷友介)は、清盛たちに宝を探させ横取りをするつもりで、知の源氏、力の平家の図式がここに出来上がろうとしていました。
そんなとき一人のガンマン(伊藤英明)が姿を現しました。
彼が凄腕だということが判り、両陣営が彼をめぐり動き始めました。しかしガンマンは、残っていた村人ルリ子(桃井かおり)から事情を聞いているうちに…。
日本で作られながら英語版、あのクエンティン・タランティーノも出演している、そのほかにも有名人たちが続々登場していることでも話題になった作品です。
序盤のプロローグでそっそくタランティーノがピリンゴというガンマンとして登場、香取慎吾演じるリッチと一戦があるのですが、そのバックというか、これって舞台セット?というような場所で「ええっ、こんなレベル映画?」と思っていましたが、あくまでも回想のようなシーンのみがこのタッチで、あとは違っていました。(^^;
この世界は日本を舞台にはしているようですが、世界観はまったく別物。
私は一応「ちょっとオススメ」に分類しましたが、それはこの世界観、そしてその殺伐とした世界が気に入るかどうかでまったく変わってしまうと思います。それこそ、序盤で「何これ?」で終わりそうな危険を含んでいるのではないでしょうか。
しかし、この世界は監督が作り出した世界で、そこに何かツッコミをすることは「キル・ビル」のとき同様にヤボというものかも知れませんね。
ストーリー自体は至ってシンプルで、昔の「用心棒」や西部劇でもよくあったように、村で二大勢力が拮抗しているところに主人公が現れ、なんだかんだで全て退治してしまうというものですが、まぁ、見事に「生き残りは誰だ!」状態で次々と死んでいきます。
その中で、登場人物たちがかなり弾けていて、正直主人公を食っていたのが残念でした。目立ってないよ。両ボスはクールなイケメンと憎めないバカって感じでまだいいのですが、特に桃井かおりさんなんて、その最たるもので、影の主人公と言ってもいいような気もします。
変なところでは保安官役の香川照之さん…最初は単なる独り言かと思っていたのですが、ラスト辺りを見る限りでは何かに乗り移られていたというか、本当に独立した二重人格だったのかも…うーん。
あとは弁慶役の石橋貴明さんかな。ちょっと演技が硬いですが、タマをなくしてからはもう…あのクールな義経が慌ててついに銃を使ってしまうくらいでしたから。(^^;
そういうハチャメチャな世界の中、アキラ役の小栗旬さんが唯一まとも?バラを源平の和解というか融合に持ってきた辺りは良かったですが、あそこまで悲惨な結果になったのは残念でした。でもラストの一言はちょっと感動。
そして、流れるジャンゴのテーマソング、この懐かしい曲を、なんと北島三郎さんが渋く、渋ぅ〜く歌ってくれます。いいですねぇ、しばらくはこの歌、頭から離れないですよ。
【一言いいたいコーナー】
・ジャンゴでは棺桶からガトリングが定番ですが、今回はなぜか別な人が使っていたり…と思ったら、ガンマンはガンマンなんですね。
・というか、これってジャンゴ誕生秘話序章ですか?(^^)
・ウエスタンは作られた場所によって、たとえばイタリアならスパゲッティウエスタンとか言われていたようですが、これを故淀川氏が言い回しの問題からかマカロニと付けたようですね。一説にはマカロニには穴があるので、つまり中身がないから…とも言われているようですが、果たして真実は?
・日本の西部劇っていうと「荒野の少年イサム」を思い出してしまいます。アニメはイマイチでしたがマンガは面白かったですね。
・俺は清盛じゃねぇ!!ヘンリーと呼べ!! すみませーん。
お元気だったみたい?で何よりです^^
今作、スキキライが別れるでしょうね〜
最初日本語吹き替えで見てたんですが、なんか違和感があったので
スグに英語のままでの鑑賞に変えました。
そのほうが違和感無かった・・・☆
タカさんのあれは〜、ちょっとヒキました(´д`)
今作は、まさか「ハリウッドに乗り込むぜ!」と英語にしたんでしょうか?
いや、日本がターゲットですよねぇ・・・?(自信無し)
お久しぶりです、なんとか細々と復活しております。
これからもよろしくお願いいたします。
この作品はおっしゃるとおり、かなり好き嫌いが分かれそうですね。
このノリや世界観に馴染めない人にとっては「とほほ」レベルでしょうし。(^^;
最近の吹き替えは、どうもセリフの声が低く、効果音が物凄く高いことが多いので困ります。いったいどうなっているんでしょうか。これも当然そうだと思ったら、英語版がメインということだったので喜んで英語版に。なんでもタランティーノさんの吹き替えは監督だそうで。(^^)
タカさんのアレはなんとも。ああいう展開になるとは思ってもみませんでした。
んー、日本がターゲットだとは思うのですが…。(-"-)