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元エンコム社のエリート社員であったフリン(ジェフ・ブリッジス)は、自分の作ったゲーム「スペース・パラノイア」「ライトサイクル」をデリンジャー(デビッド・ワーナー)に奪われ、社をクビになりゲームセンターを営みつつ、エンコム社にアクセスし盗作に関するデータがないか調べていました。しかし彼が使ったプログラム・クルー(ジェフ・ブリッジス)は、デリンジャーの開発したMCP(マスター・コントロール・プログラム)によって捕らわれ、削除されてしまうのでした。
一方、社長となったデリンジャーは、MCPから連絡を受け「アクセス7」を閉鎖させてしまいます。
折りしもMCPをも監視できるプログラム・トロンの開発をしていたアラン(ブルース・ボックスレイトナー)、そして同様に物質転送機を開発していたギブス博士(バーナード・ヒューズ)とローラ(シンディー・モーガン)も開発が中断してしまいます。
アランとローラは、フリンがハッキングをしているに違いないと彼の店に訪れ、そこで初めてデリンジャーの悪事を知ります。
3人は閉鎖されたアクセス7の代わりに、社に潜り込みアクセス6から侵入しようと試みますが、フリンは物質転送機によってMCPの支配する電脳世界へと送り込まれてしまうのでした。あらゆるゲームでユーザーであるフリンを削除しようとするMCP、そしてその配下のサーク(デビッド・ワーナー)。その中、フリンは同じように捕まっているプログラムのラムとトロンに出会うのでしたが…。


この作品では今のCGのように凝ったものではなく、実にシンプルな形状ですが、光電子バイク、追跡戦車、警戒ゲート、ソーラー船など、独特なフォルムを持っており、そのことがここが電脳世界であるということを強く認識させてくれます。
ストーリー的には、電脳世界ということで次に何が起こるのか、正直先が読めないのがいいですね。お陰で最後までワクワクしながら観ることができました。
プログラムがどう動いているのか、それをビジュアル的に見せてくれたことに、当時のプログラマーたちは歓喜したのではないでしょうか。それにしても、単なる陣取りゲームであるライトサイクルを、あそこまでリアルなバイクゲームに昇華されたことに脱帽です。
現実世界のラストでフリンが2人に声をかけているのが「ヘーイ、プログラーム!」。オチの言葉としてとてもいいですねー。
【一言いいたいコーナー】
・ビットは0と1。なのでYESとNO以外の形状を持っているのは本当はおかしい。(^^;
・プログラムたちはユーザーと同じ顔をしているところも面白いところ。
・光電子バイクが直角移動していますがフィールドから出ると滑らかに移動し始めます。これはフィールドのゲーム制限を外れたからだとか。
・当初この企画、ディズニーも簡単には許可が出なかったとか。しかしデモ用の映像を見て製作に踏み切ったようです。
・トロンという名は理解できないもので、トロ〜ンとしたものといったイメージでタイトルを言っていたナレーターもいました。このトロンの由来は、当時パソコンのBASIC言語に同じTRON(トレース・オン)という命令があり(TROFFもあったりします)、プログラムの動きをトレースする機能をもっていたためにてっきりここから来ているものと思っていたのですが、製作者はエレクトロンのトロンと言ったそうです…なんともはや。
・劇場公開時とDVDに収録されている字幕が変わっていたのが残念でした。劇場では何度も観ていたのでほとんどセリフを覚えていたりするんですよね。

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銀幕大帝α(ヒロ之さん)の「トロン」
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トロン!
あ。
こんにちは
これ、封切時に自分から是非とも見たいと興味を持ってない誰かを引きずって見に行った映画です。(誰だったかしら・・・
懐かしいなぁ。
すごく楽しんだ記憶があります。
ただ、相当目がチカチカした記憶もあります(笑
当時は、かなり斬新で画期的な題材と手法っていう風に宣伝もされてましたよね。
でも大分前に1回だけTVで放映された記憶があるのですが、この映画、封切後にはあまり陽の目を見てないよう気がするのですが・・・
「ディズニーだからこそできた映画!」
なんて言うキャッチもあったような気がします(笑
バイクというのが良かったですよね。
思わず興奮して書込みました^^
私もTraceOnだと思ってましたよ(笑
私も当時いろいろな人と何度も観にいった作品で、入れ替え無しのロードショーで朝まで観ていたことも(何度かはゲームの画面しか起きてなかったも)。(^^;
CGのさきがけと言うことでイマイチ評価が低かったようで、TVでも放送はほとんどされなかったようですね。でもその後の作品への影響は大きかったです。なんだかとても残念です。
バイクは格好良かったですね。デザインセンスがバツグンです。
ブログラムに従事した人は、まずTraceOnがでますよね。(^^)
コメント&TBありがとうございました。
私の評価はちと低いですけども、実は「レガシー」よりもこちらの方が映画としては鮮明に覚えているんですよね。
ある意味、映像が凄いとでも言いますでしょうか、あの独特なCGは中々忘れられませんよね。
ま、実際子供のころに初見した時は斬新な映画が出来たものだと驚いた記憶がありますから、当時は画期的な映画だった事は確かでしょう。
初3D映画として話題を呼んだJキャメロン監督の「アバター」を思い出しましたが、そういえばあの作品も自分的には中身の無い(話が薄い)映画だと書いたらちょっとコメント欄炎上しちゃったのは良い思い出です(笑)。
まぁ、今観ると流石に陳腐なところも多いでしょうね。
特にCGに関しては、もうリアルなものに慣れ親しんでいますから。でも、当時はとても画期的だったんですよ。(^^;
それに私は、別世界の話ってわくわくしてしまって、評価がかなり甘いかもしれません。
そういえば、何度も劇場で観ましたけど…最後の方はドラマそっちのけでCG部分ばかり観てましたから…突き詰めてしまうとそういう作品だったのかもしれません。(@@) いやいや、でも好きなんですよ。(^^)
「アバター」はよくある話を異世界の持ち込んだだけという評価が多かったようですね。私は同じく異世界モノとして好きですけど。
それにしても炎上するくらい盛り上がりましたか!
映画はやっぱりその人々のどこの琴線に響くかで評価は変わりますし、そういう其々の見方があることが分かるのも面白いところなんですけどね。だから、私は人の評価にケチつけることはないです。ここがいいんだよーって言う事はあっても。(^^;
トラックバックありがとうございました。
なんでも、映像作成が「CGでは追いつかなく」て、外注してアニメーターにCG風にアニメを入れさせ、やっと納期に間に合わせたという……。傍証としては、エンドクレジットにやたらと日本人の名前があり、そのほとんどがアニメーターだそうで……。
嘘かほんとかは知りません。
日本で出ていたノベライズをどきどきしながら読んだのも懐かしく覚えています。それから十年して古本屋でその本を読んでみたらあまりに子供っぽくってなんじゃこりゃだったのも覚えています。
そういやこれの電子ゲームも出てました。ライトサイクルから始まって、サークとディスクのキャッチボールをするゲーム、ディスクをサークにぶつけるゲーム、そしてラスボスのMCPにディスクをぶっつけて破壊するゲームまできちんとできていて、当時の電子ゲームとしてはかなりなお得感がありましたなあ。
そういった思いがどんどん出てくるので、映画自体の印象が薄いのが難点(^^;)
その話は私も聞いたことがあります。
帆船が巡航しているところでは、アニメ風の変なバグが動いてたりしましたし…CGが間に合わなかったのであれば、アニメというか手動でペイント作業とかしていたかもしれませんね。
エンドクレジットには中国系の名前が凄い数で流れます。ちょっとびっくりするくらい。(^^;
そのノベライズ、私も買ったものかもしれません。まだ実家にあったかと思います。子供向けだったのでしょうかね。(^^)
電子ゲームもいろいろと出ていたようですけど、その書かれているゲームは記憶がありません。ちょっとやってみたかったなー。
なんだかんだで話題になっていたのはCGばっかりでしたからねぇ。(>_<)
電子世界に入ること自体、画期的なネタではあったんですけどね。(^^)