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2009年11月21日

スター・トレック (2009年版)

宇宙…そこは最後のフロンティア
スター・トレック スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
2009年(Star Trek)製作国:アメリカ
監督:J・J・エイブラムス原作:
製作:J・J・エイブラムス、デイモン・リンデロフ製作総指揮:ブライアン・バーク、ジェフリー・チャーノフ、ロベルト・オーチー、アレックス・カーツマン
脚本:アレックス・カーツマン、ロベルト・オーチー撮影:ダニエル・ミンデル
音楽:マイケル・ジアッチーノamazon.co.jpで詳細を見る。

ストーリー

宇宙暦2233.04…USSケルヴィンは重力センサーに異常値を感知。突如出現した巨大な艦からの攻撃を受けてしまいます。その圧倒的な攻撃に、ロバウ艦長は敵船の艦長ネロ(エリック・バナ)の言うとおり一人シャトルで敵艦へ…ロバウ艦長に投げかけられた言葉は「スポック大使はどこにいる!」。
一方、艦長を引き継いだカークが艦長を引き継ぎますが、状況は極めて悪く、カークは乗員の脱出を命令。その脱出艇にはカークの妊娠中の妻がおり、今にも子供が生まれようとしていました。カークは乗員、そして妻と我が子を守るためにUSSケルビンを敵艦へと向かわせるのでした。
そんな中、生まれた息子に喜び、名前を付け、カークは閃光の中に…。

宇宙暦2258.42…父を喧嘩、酒、女と荒れた生活を送っていたジム・カーク(クリス・パイン)は、父を知っていたパイク大佐(ブルース・グリーンウッド)の勧めで士官学校へ通っていました。しかしその性格はとどまることを知らず、今日も攻略できないと名高い「コバヤシマルの試験」に不正介入し、クリアしたことを巡っての裁判が行われていました。
プログラム開発者のスポック(ザカリー・クイント)との口論の最中、バルカン星から救難信号が…仕官生たちはそれぞれの宇宙艦に乗り込み出航することに。が、その中にカークの名前はありませんでした。彼は先の問題で停学扱いにされていたのです。しかし、同期のマッコイ(カール・アーバン)の機転でUSSエンタープライズに乗り込むことに…。

バルカン星の宇宙域は戦場と化していました。
攻撃をしているのはロミュランの宇宙艦…そしてその艦こそが25年前に父カークたちを死に追いやった元凶でした。そして今、惑星を壊滅に追いやる兵器「ドリル」がバルカン星へと降下を始めるのでした!

映画レビュー

ちょっとオススメ「宇宙大作戦」の名で知られるスタートレックは、日本では1969年からTVシリーズで放送されました。当時はまだ子供でしたが、SFが好きになったのはこの作品の影響かな。ほかにも「タイムトンネル」「巨人の惑星」などドキドキ、ワクワクしながら観ていたものです。ただ、こういう作品群って、いつのまにか始まっていて、1話、そして最終回など見落としているものが多いんですよね。(^^)

その後もレギュラーを入れ替えて、どんどんとスタートレックの世界は広がっていくわけですが、個人的には初期のメンバーが好きなので続シリーズはほとんど観ていません。そして、記念すべきスタートレックの映画化、日本公開は1980年です。このときのメンバーがなんと往年のメンバーで構成されていたのが泣かせます。
やっぱりカーク船長はウィリアム・シャトナー、スポックはレナード・ニモイですねぇ。
しかし…みなさんお歳で、なんとなく微妙であったのもまた事実です。

そして今回、劇場版第11作目において、なんとスタートレック・ビギンズといわんばかりの始まりの話です(どうやら2005年にはビギニングというタイトルが仮としてあったらしい)。また今までがTV版からのクルーをそのまま持ってきていたのに対し、新しくクルーが集められている点が新鮮なところです。とはいえ、名称はおなじみのメンバーなわけですけど。(^^;
当然USSエンタープライズに「正式」クルーとして乗り込むまでが話しなので、上映時間も126分もあるのですが、それでもかなり駆け足に進んでしまうのがちょっと残念でした。おかげでかなりご都合主義的にメンバーと出会うシーンもあったりします。
突っ込みどころ満載のストーリーに我慢しつつ観れば、アクションあり、ドラマありでなかなか楽しめる作品にはなっていたと思います。
あ、新作とはいえ、オリジナルのメンバーの誕生秘話に近い(実は全然違うのだが!)ので、今までまったくスタートレックを観ていない人には面白みがかけるかもしれませんね。せめて初期の「宇宙大作戦」を少しは観てからにしましょう。

ちなみに「コバヤシマルの試験」は1982年「スタートレック2 カーンの逆襲」でも登場していますので、受ける側、受けさせる側と見比べても面白いです。

個人的に微妙なのが、この話って完全なるビギニングというか、エピソード0に位置するわけではなく、実は一番最新の事件の結果であり、今までの歴史をある程度なくしているところですね。つまり今から始まるカークとスポックは新しい旅に出るわけです。ここをどう感じ、受け止めるかですね。
これが新シリーズとならないなら、私はアリだと思っています。

【一言ではすまないコーナー】
・USSケルヴィンはどのような任務を帯びていたのか…まさか妊娠している人を乗せていくことはないと思われるので、当初のエンタープライズのように5年の航行など行っていたのでしょうか。しかしかりにも任務中に子供をもうけるのっていいのかなと思ってしまいます。
・画面で確認する限りでは脱出艇ってあまり数が、しかもそれほど乗れそうにもなかったようですが、実際に脱出したのは800人も!
・大した被害を受けなかったロミュラン艦が脱出艇を破壊しなかった訳は…やはり誰かさん以外は?まだ出てきたばかりで状況が把握できていなかったのかな?その後、25年待ったとのは、同じく誰かさんの問題で見せ付けるために虎視眈々と待っていたのかもしれないですね(中盤辺りまで、なんでやねん!と思っていました)。
・パイク船長、付いてくるメンバー選定時に「不正乗船のカークもだ」と言うのはどうなの?さらに、副船長に指名するのは…スポックが目を丸くするのは当然でしょう。適正は満たしているとは言っていたのでそれだけ買っていたとするしかないのかな。カークは優秀というよりも無鉄砲ぶりばかり目立っていたので、なんだか変なんですけどねぇ。
・船外退去はいくらなんでも感情的に行動しすぎ。しかも普通なら死んでいると思うような惑星です。さらにこんな惑星でピンポンイトに誰かさんにであったら、さらに誰かさんにって…。
・あれだけの距離を落下後に転送したときって…そこまでの速度の扱いって…若干あったようですが。(^^;
・とにかく、あらゆる艦長(スポック含む)!自分の仕事を放棄するのが早すぎ!
・艦に乗り込む際の手続きが甘すぎ、マッコイの作戦も結構信じられないし、監視員(?)が独断で乗せるのも問題でしょうんねぇ。
・スポックがウフーラを所属替えしたのにもどうかと思いましたが、実際には裏(笑)があったわけですね。しかし思いっきり感情で動いていませんか?スポック。まぁ、カークの性格もそうですが、若気の至りっていうものでしょうか。(^^; それともストーリー的に、これこそが「この世界」なのかも知れない!
Number558・最後に…ラストのUSSエンタープライズ号とナレショーン、そしてあの曲には、久しぶりに感動でした。ここがあるだけで☆1UPです!(^^)

コメントありトラックバックです。
ORGANIC STONE(ptdさん)の「宇宙 それは、人類に残された最後の開拓地である:スター・トレック(2009)
★YUKAの気ままな有閑日記★(YUKAさん)の「スター・トレック
RockingChairで映画鑑賞(YANさん)の「スター・トレック
忘却エンドロール(宵乃さん)の「一言映画感想(3/27〜4/10)

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posted by 白くじら at 11:07| Comment(6) | TrackBack(4) | SF | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは!
「一言ではすまないコーナー」笑いました!!
ほんと突っ込みどころ満載ですよね。
私も「?????」と思いながら見ました。
でも、意外に面白かったんですよね。
私も初代はよく見ていたので好きです。
が、この映画は、スタートレックを知らない人でも
楽しめる様がんばった感がありました。
続編が決まっているそうで、私のお気に入りのカール・アーバンが活躍してくれれば嬉しい〜!

TBいたします!
Posted by ptd at 2009年11月22日 15:32
こんにちは、ptdさん。

本当ですねぇ、ちょっとありえないほどのツッコミどころで…ここまでくるとちょっとSF(サイエンス・フィクション)ではなく、SF(スペース・ファンタジー)に属させたほうがいいかもしれませんね。(^^;
とはいえ、確かに面白かったのも事実で、なんとも微妙な作品でした。

続編決まってるんですね!
ということは、このままパラレルワールドで続けるつもりなのかな。

トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせていだきます。
Posted by 白くじら at 2009年11月22日 17:40
白くじらさん、こんにちは!
復活されてたんですね。
これからも出来る範囲で続けられるといいですね〜(^_^)

白くじらさんはスタートレックに思い入れがある分、
ちゃんとした映画にしてほしいとの気持ちが強くなって、
いろいろ突っ込みたくなったんでしょうね(^▽^;)

>カークは優秀というよりも無鉄砲ぶりばかり・・・
同感!クルーの中では、カークに一番魅力を感じないんですよね・・・
とても船長になるべく人物とは思えません(^^;

ラストのナレーションと音楽は、オリジナルと同じだったんですか。
それを知ってると、やっぱり感動が違いますよね!
続編もご覧になりましたか?
Posted by YAN at 2014年06月16日 16:36
こんばんは、YANさん。
お久しぶりです、どうも仕事が不規則なために難しいのですが、今度こそ長く続けたいと思っています。(^^;

そうですねぇ、やっぱり思い入れの影響は大きいかと思います。
でもなんだかんだ書いてても、このキャストによるスタートレックも好きで、かなり楽しんでました。
続編ももちろん鑑賞しましたが、どうやらカーンの物語はスタートレックから切り離せないようですね。(^^;
またレビューを上げたいと思ってます。

カークは前線でバリバリと活躍する方があってそうですね。
まぁ、ここから成長していくという事で、見守りましょう。

音楽とナレーションはやっぱり嬉しいですね。
昔の感動がよみがえってきますよ。(^^)

トラックバックもありがとうございました。
Posted by 白くじら at 2014年06月17日 20:55
あはは、ツッコミどころの長いこと(笑)
私は観ていてポカーンとしてしまったので、結構人気があるのが不思議です。
しかし、「スタートレック」がドラマのタイトルじゃなかったんですね。「宇宙大作戦」というタイトルも確かに聞き覚えがあるものの、同じものだとは思ってませんでした。今回一番のおどろき!
Posted by 宵乃 at 2016年04月13日 08:07
こんにちは、宵乃さん。

これは昔っからのファンが付いてますからね。(^^;
「宇宙大作戦」はTVドラマの放題で、劇場版は「スタートレック」ですね。昔はカナよりも漢字の方がイメージが伝わったのかもしれませんね。今思えば探査船であり、大作戦ってわけでもなかったのですが。(^^)

いっぱいツッコんでますけど、好きな作品だったりします。

トラックバックもありがとうございました。
Posted by 白くじら at 2016年04月13日 20:12
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