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2003年…ロングヴェー刑務所で1時間後に処刑を控えていたマーカス(サム・ワーシントン)の元に、サイバーダイン社のセレーナ(ヘレナ・ボナム・カーター)が実験のために献体するよう同意書を持ってきました。
兄と警官2人が死んだことで気力を失っていたマーカスでしたが、2度目のチャンスと「死の味」を味わうことで同意…処刑は決行されるのでした。
21世紀初め、サイバーダイン社のスカイネットは自我に目覚め、人類を脅威だと判断、攻撃を開始しました。核戦争の生存者はこれを『審判の日(ジャッジメント・デイ)』と呼びました。
2018年…ジョン・コナー(クリスチャン・ベール)の部隊はスカイネット研究所に侵入、あるデータ奪取が目的でした。その地下には、捕らわれた人々、そして新たな新型ターミネーターT-800の情報…ジョンは目的の情報を送信しますが、その直後、研究所は爆発を起こし、ただ独り生き残ったジョンは救援機で司令部へ帰還するのでした。
送られたデータにはマシーンたちが交信に使っているシグナルの秘密が入っており、これを利用することによってマシーンたちに処理することができると判断した司令部は、4日後に総攻撃を行うことを決定します。早急に行う理由は、スカイネットの抹殺リストのNo.2にジョン・コナーの名前があがっていたからです。No.1はカイル・リースというただの一般人でしたが、それが自分の父の名であることを知っているジョンは驚愕してしまいます。
一方、燃え盛る戦場跡から一人の男マーカスが姿を現しました。
処刑されたあとの記憶のないマーカスは、その場で倒れている男の服を奪い、その場を去るのでした。
やがて廃墟で出会った浮浪者、しかしその浮浪者はまるで骸骨のようなロボット!さらに攻撃をはじめたロボット…ターミネーターT-600から彼を救ったのは孤児の子供たちでした。男の子をカイル・リース(アントン・イェルチン)、口を利かない女の子をスター(ジェイダグレイス・ベリー)と言いました。
マーカスたちは、ラジオ放送を続けている抵抗軍のリーダーであるジョン・コナーに会うために行動を共にするのでしたが、彼らの動きをキャッチしたターミネーターたちは…。


全作観ているのですが、ブログを書き始めてからは観てないためにレビューがまったくありません。この話から1作目に続くとも言えますし、観直すのもいいかも知れませんね。
前3作が『審判の日』より前の世界を描いていたのに比べ、今作はその後の世界、スカイネットとの戦いが主となっています。なので序盤からラストまで戦いの連続です。
この話ではメインの人物が3人、言わずと知れたジョン・コナー、そして彼の父であるカイル・リース、そして謎の人物マーカスです。中でも主に語られるのはマーカスですが、序盤にサイバーダイン社と献体同意書を交わしているだけあって、絶対に何か身体に秘密があるということは判ってしまいますね。(^^; でもここは今までの「ターミネーター」シリーズでもあったように、すでにお約束としてスルーした方がいいでしょう。おそらくそれほど秘密にするようなことでもなかったのでしょうね。
未来の世界だけあって、いろいろなタイプのターミネーターが登場するのも魅力の一つです。
Tシーリーズとしては、アーノルドさんが演じたT-800の登場直前の世界でT-600が登場しています。かなり荒っぽいタイプのようですが、ちょっと頭は弱そうなところも。(^^) バイク型のモトターミネーターが凄かったのですが、あまりアップで見れなかったのが残念でした。もちろん自己で動くタイプですが、後でジョンが乗ったいうことは、ハンドルなどもちゃんと装備されていたのでしょうか。
T-800に関しては、この話自体がなぜT-800が存在するようになったかということになっているようですね。マーカスとジョンにとっては、なんとも皮肉な話でした。
今までにない部分としては、マシーンであることに苦悩する部分など、冷酷なマシーン、そして人間の方がよりマシーンらしい部分もあるというギャップ、ジョン・コナーとカイル・リースの邂逅、各種ターミネーターの存在が物語を面白くしています。
それにしても、ジョン・コナーもこんなに自己権威欲が強かったのですね。自分が無視されていることに関してはかなり怒りがこみ上げていたようです。
特に感動的だったのが、マーカスがスカイネット基地へ先入するシーン。巨大マシーンにサーチされて言われた言葉に、安堵と同時に自分自身の決定的な事実が判ったことによる、複雑な表情をしてしまうところです。私もこのシーンだけでも観てよかったと思いました。
これは「太陽の王子 ホルスの大冒険」でヒルダがラストで見せた表情にも通じるものがあると思います。わずかな瞬間に、こういう表情を作れる人は素晴らしいですね。
【一言いいたいコーナー】
・唯一残念だったことは、怖くなかったこと。今までのT1、T2であった恐怖感というのがありませんでしたね。「怖い」と「凄い」は違うんですよね。でも、好きですけど。(^^)
・T-800の人間状態のときの顔はCG合成だったようですが、やっぱりここは興奮しますね。サービスでしょうか。
・今作でも出てきた「I'll be Back」…いいシーンで使われていますね。これに限らず、あれ、ここは?と思えるシーンが結構入っていてニヤリとすることができました。
・カイルたちが出会ったときに食事をくれたおばあさん。なんだか重要なキャラかと思ったのですが…その後もちょいちょいいたし…関係なかったようですね。最初はサラかと思ったのですが、彼女は『審判の日』前に死んでいますしねぇ。なんであんなにクローズアップされていたんだろう。
・なぜカイルがリストNo.1だったのでしょう。ラスト近くでセレーナがちょっと気になることを言っていたので、ひょっとしてスカイネットではカイルとジョンの関係を掴んでいたのかもしれません。なにしろ「ターミネーター」は時間の輪の中の話ですから。


1984年「ターミネーター」
1991年「ターミネーター2」
2003年「ターミネーター3」
2009年「ターミネーター4」
2015年「ターミネーター 新起動/ジェニシス」

★YUKAの気ままな有閑日記★(由香さん)の「ターミネーター4」
シェイクで乾杯!(shakeさん)の「ターミネーター4」
夫婦でシネマ(wanco&nyancoさん)の「ターミネーター4」
ORGANIC STONE(ptdさん)の「鋼鉄の心臓に血は通わない:ターミネーター4(2008)」
晴れたらいいね〜(ちゃぴちゃぴさん)の「ターミネーター4」
嗚呼,魅惑の映画道+Σ(hiroさん)の「ターミネーター4 No615 2009 192」
sailor's tale(starlessさん)の「ターミネーター4」
REAL LIFE(REALLIFEさん)の「【映画】 ターミネーター4」
子育て 時々 映画(マミイさん)の「追われる恐怖」
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【関連する記事】
ターミネーターシリーズの大ファンなので、これを劇場で観た時は感激で泣きそうになりました。
やっぱり好きだなぁ〜このシリーズ♪
荒廃した世界を描いているので、ちょっと暗いですが、、、カイルとジョンが出てるなんて嬉しい限り(笑)
あの方もCGで登場してくれて興奮しました(笑)
>マーカスがスカイネット基地へ先入するシーン
このシーン良かったですよね。マーカスカッコよかったです。
それとあのおばあさんですが、何かの伏線かと思ってじっくり見てましたが、見事な肩透かしでしたね(笑)
今度のはほとんど戦争映画でしたね。
色々なタイプのターミネーターが登場したのは魅力的でした。
カイルがリストNo.1だったのは、何で知ってるんだ??と僕も気になりました。
未来の出来事を既に知っているとなると、この先の闘いもややこしくなりそうですね。(汗)
では、TBさせて頂きますのでよろしくお願いします。
私は「ターミネーター」シリーズでは初めて劇場で観なかった作品なのですが、アクションが主体だったので、これはやっぱり観たおけばよかったと後悔しています。
全体的に暗い感じでしたが、荒廃している感じはよくでていましたね。
まさかあのお方が出るとは思ってもいなかったので、嬉しいサプライズでした。すぐに燃えちゃいましたけどね。(^^;
トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせていただきます。
マーカスはいい役どころでしたね。
あまり頻繁に「心臓」という単語が出てきたので、ラストは仕方がないなりに読めてしまいましたが…なんとか続編に!!無理?
あの表情が出るところは良かったですねぇ。
そう、あのおばあさんねぇ、いったい何だったのでしょうか。(^^;
トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせていただきます。
はじめまして。
興行収入が振るわなかったのは残念です。(>_<)
T3にも及ばなかったとは驚きですが、T3の時には久しぶりの続編ということで、観にいった人が多かったのではないでしょうか。結果、ボロボロで失意の人が多かったわけで、逆にT4にもその影響(悪夢)が出ていたとも思えます。
でも実際の製作は興行収入があっての…ですから難しそうですが、T4はT3に比べても遥かによかったですし、T5が公開されるとどっと人が来ると思うんですけどねぇ。なんとか作って欲しいものです。
はい、戦争でしたねぇ。
今までとはステイタスがずいぶんと変わっていて、逃げるだけの作品ではなくなったようです。各種ターミネーターに関してはいろいろと出るだけでの楽しめたのですが、もっと強力にして欲しかったとも思えますね。少し必死感が足りなかったかも。
ひょっとしたらこの時間を何週もしていて、何でも知っているようになるかもしれませんね。(^^;
トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせていただきました。
この映画、思ったより良かったんですけど、
あまり振るわなかったのですか?
やっぱりあの人が出てない(CGでは出てるけど)から?
私は劇場で2回見たくらい気に入りましたけど・・
暗い感じが良かったなあ。
マーカスが主役でしたね。
コナーが霞んでました。
彼には次回に期待!してますけれど。
マーカス復活させて欲しいですね!!
ではではTBさせていただきます〜!
興行収入はT3よりもかなり悪かったそうですが、これってT3が悪かったから期待されていなかったのではないかと思いますけどねぇ。(^^;
実際、かなりの出来だったと思いますし…。
劇場で2回でしたか!私も、劇場行けばよかったです。(>_<)
はい、これはマーカスあっての作品でした。
コナーは霞むどころか、前半はかなり自己顕示欲の塊のように感じてしまいました。
マーカス復活は切に望みます。(^^)/
トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせていただきます。
マーカスがよかったですねぇ。
ジョン・コナーは頭のどっかへ行ってしまいましたもん。
スカイネットは、カイルとジョンの関係を掴んでいたようですね。
日本では、スタトレよりは興行的によかったんじゃない?
(私、スタトレの方が好きですけどね)
でも、T5は赤信号なようですねぇ。
映画館でも観ましたが、Blu-rayも音が迫力あってよかったです。
映画館は、地響きしましたねぇ。
怖さは、そうだわ、なかったですねぇ。
ですねぇ、この作品ではジョン・コナーの方が霞んでいましたね。
まぁ、やっぱり特殊人間は魅力倍増です。
やっぱりスカイネットももう人間関係は掴んでいたと思えますね。
そう考えるといろいろと辻褄があうところがあるようです。しかしこのまま情報がもれ始めるとイタチゴッコになりそう。で、またグルグルと回ると。
地響き!
昔「大地震」でそういう劇場がありましたけど、まさに体感ですね!(^^)
トラックバックありがとうございました。
こちらからもURLを仕込みに行きます。
もう一度、前シリーズ観直したくなりましたね〜
3は、なぜか家にあるんですが、1回しか観てなくて
レンタルで良かったんじゃないのかって話です。
ジョン・コナーは、大人になって性格が変わったようにも
取れますが、万人に受けるカリスマを持ったリーダーとしては、
あれくらいの力強さが無くては、猛者を率いる事はできないのでしょうか。
とりあえず満足です!
ですね。結構1、2は観ているんですけど、もう一度観てしまいました。
レビューもしていませんし。(^^;
3は劇場で観て以来観ていないのですが、やはりシリーズとしては観ておきたいですね。一応ケイトの話もありますし。
ジョンは確かに性格が変わっているような気がします。
自分が予言の人物ということを知ってやらなければならないという思いが全面に出てしまっているんでしょう。なかなかあの組織をまとめるのは大変でしょうしストレスも…。(^^)
トラックバックありがとうございました。
これですよねぇ…ほんとに彼を小さいころから見てきた者として(笑)情けなかったです。そんな大人になったのかよ、って。
この映画は、「ダークナイト」で大成功したクリスチャン・ベールがさらなる大成功を狙いながらも、結局新鋭サム・ワーシントンの踏み台となってしまった映画と後に呼ばれるような気がします。
それにしても、苦労して人間型のターミネーター作るよりも、あのトランスフォーマーみたいなでかいターミネーターを量産すれば、簡単に人類滅亡だと思いました。
本当に…このジョン・コナーの態度、言動にはかなり驚いてしまいました。
このままでは滅亡してしまうぞーって叫びたいですね。
あの巨大ターミネーターだけだと、地下に潜った人間たちを殺せないので、潜入型の人間タイプを造って潜入させたのではないでしょうか。
あまりに大きすぎて蟻を踏み潰せなかったと。
トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせていただきました。
ようやく鑑賞いたしました。今頃ですが、よろしくお願いします。
本作ですが、抵抗軍の兵力もそこそこあって映像的には見応えのある戦闘シーンもあって、T1〜T2あたりで出てくる未来のシーンより拮抗しているように思えて、そういう意味では面白かったなあと思ってます。
スカイネット側も結構色々なメカが出て来るので、おお〜すげ〜って感じでメカ好きな私には嬉しかったです。
そうそう、確かに怖い映画にはなってないですね。この辺は監督さんのせいでしょうかね?ジェームズ・キャメロン監督が次をもしやれば(笑)2までのテイストも楽しめるのかも?
沢山TBしちゃいました。もし該当記事があったらTBし直しますので、その時は言って下さいませ。よろしくお願いします。
遅くなり申し訳ございません。
この作品は今までのものとは違って核戦争後ということで初めての試みだと思います。ターミネーターたちもT1よりも旧作ですが、そこが逆にストーリーモノであることを強調しているようです。
アクションはよかったのですが、恐怖を感じるものではなくなっていましたね。でも、これはこれでかなり楽しめましたし、私的にはオススメ品としての位置づけとなました。(^^)
トラックバック、全然OKです。ありがとうございました。
こちらからもさせていただきます。
トラックバック&コメントありがとうございました。
>マシーンであることに苦悩する部分など、冷酷なマシーン、
>そして人間の方がよりマシーンらしい部分もあるというギャップ
人間って機械よりも残酷なのかもしれないと思いました。
清濁あわせ持っているのが人間と機械の違いなのでしょうけど。
>唯一残念だったことは、怖くなかったこと
前作は倒しても倒しても、起き上がってくる
最強の敵に追われる恐怖感がありましたが、
今回は一体一体を確実に仕留めれば何とかなりそうでしたね。
通信体制がかなり発達していたようなので
やられたデータを蓄積してより強い機械を作っていったのでしょうか。
スカイネット、恐るべし!ですね。
こちらからもトラックバック送らせてください。
まさしくその通りですね。
機械はプログラムされている通りに動き扱う者によってその性質を変えますが、人間は正邪が共存しており、周囲や自己の考えにおいて行動するため逆に恐ろしい。
普段おとなしい人間が切れると怖いとか、会社では怖いけど家族には優しいなどその一例で、優しさと凶暴さが入り混じっているんですよね。
どんどん強い機械を作り出して、あの時代ではアーノルドさん型が一番怖い存在なのでしょう。
次回作が登場すると、T-1000の開発後になるのかな。
トラックバックありがとうございました。