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2009年、インドの科学者テンジン(チン・ハン)から連絡を受けた地質学者のエイドリアン(キウェテル・イジョフォー)は、太陽のかつてない巨大なフレアのために地球の内核が溶解を始めていることに気がつきます。そのことはすぐさま大統領に伝えられ、各国の首脳はこの世界的規模の災害を回避するべく協力をすることになりました。
2012年12月23日…それは、古代マヤ人が世界滅亡を予言した年…。
売れないSF作家のジャクソン・カーティス(ジョン・キューザック)は、離婚した元妻ケイト(アマンダ・ピート)の家にリムジンでやってきました。リムジンはロシア系の大富豪ユーリのもので、ジャクソンはユーリの子供たちのお抱え運転手をしていたのです。
ジャンソンは、息子ノア(リーアム・ジェームズ)、娘リリー(モーガン・リリー)と一緒に国立公園イエローストーンへキャンプに出かけるのでしたが、国立公園なのに立ち入り禁止になっていたり、かつてケイトとデートした思い出の湖は干上がっているのでした。立ち入り禁止区域に入ったことで、ジャクソンたちは軍に捕まり、何か深刻な事態が起こっていることを察します。さらに個人DJチャーリー・フロスト(ウディ・ハレルソン)の放送から、この天変地異に政府が方舟を作っていることを知りますが、彼はまだそれが本当であるとはとても信じることができませんでした。
しかし後日、ユーリの子供たちが方舟に乗船することを知り、ケイトたちの元にリムジンを急行させるのでした。
危機一髪!家の崩壊から脱出したジャクソンたちと彼女の恋人のゴードン(トーマス・マッカーシー)は、崩れ行く町から逃げ出そうとするのでしたが!
一方、大統領の科学顧問となったエイドリアンは、自分の予測を遥かに速く地球崩壊が始まったことに驚き、脱出計画を急がせると共に、大統領補佐官アンハイザー(オリヴァー・プラット)に国民に知らせるよう進言するのでした。しかし脱出を急ぐアンハイザーは国民の混乱を理由に断りますが、アメリカ大統領ウィルソン(ダニー・グローヴァー)は、アメリカ合衆国最後の大統領としてとるべき道を指図するのでした。
果たしてジャクソンたちは、そして、巨大建造船方舟とは!今、かつてない崩壊が始まろうとしていました!
序盤の出だして主人公が離婚、息子と娘がいて、息子の方が父親をあまり好きではないなんて、まるで2005年「宇宙戦争」を彷彿とさせますが、あちらのどうにも訳のわからなかった家族愛に比べると、こちらの方がしっかりと描かれていたと思います。
この作品はパニック映画ですが、今までの作品に比べると規模が半端ではありません。
ここまでの映像が撮れるようになってきたのですね。ただ、実はこの破壊シーン、とてつもなく凄いのですが、ジャクソンたちが神業的動きで、危ないところに行っては紙一重で交わすので、まるでテーマパークの映像による体感ジェットコースターのような感じ、キャーキャーいいながら、映像と動きを体感するアレです。なので実はパニックといいながらも「凄い!」が勝っているという不思議な感じ方をしてしまいました。おそらく合間に入っているギャグ似たような演出や、家族のちょっと緊迫感の足りない部分もそれに輪をかけているのでしょう。
とはいえ、この破壊シーンは必見の価値がありましたし、間違いなく、巨大なスクリーンのある劇場で観てこそ価値が上がるでしょう。
そういえば、これほどのシーンにも関わらず、グロいシーンはほとんどありません。
もちろん、細かいところでは人間がバラバラと落ちていったり、しがみついていたりはするんですけど直接『グシャ!』となるようなシーンはなかったような。おかげでじっくりと構えて観ることができます。
さて、今回の災害で人々を救う方舟作戦。本当に動物まで運搬していたことには驚きました。ただ人間の人選に関しては1人頭10億ユーロ…しかもパニックなることを考えて、このことを知らされたのは裕福な人々たち。結局、運行に必要な人員や計画に携わっていた人間は必要人員ということで乗り込んだようですが、こういう人選でよかったのかどうかは大いなる疑問が残るところですね。このメンバーでの地球再生は大変でしょう。
とにかく、この波乱万丈の脱出劇はDVDではなく劇場でご覧ください。
【一言いいたいコーナー】
・エイドリアンとお父さんとの会話はぐっときます。にも関わらず、その後、お父さんは友人に手を貸すこともなく甲板に!?あれれ、どうしたんですかお父さん。
・息子の名前がノアというのはできすぎ?(^^)
・ラストは一ヵ月後くらいなのでしょうか。とても水が引くようなレベルの崩壊ではなかったような気がしますが、平和的に終わるのもいいのかも知れません。やっと出た青空ですし…ちなみに、カラスとハトも出して欲しかったですね。
・「ポセイドン・アドベンチャー」もまた観たいですね!客船がひっくり返るシーン、そして母艦がひっくり返るところなど圧巻です。
・ゲートが閉まらなくって大騒動になった原因を、作り出した人間がそれを取り除いてヒーローぽくなるのは…しかもそのせいでタマラが死んでいるというのに…きっとそのほかにも大勢。こういう部分の脚本がどうなのかなとは思いますが、劇場ではちょっと目頭が熱くなったのも事実です。(^^;
・日本沈没はあったようですね。映像では完全には出なかったのですが、モニターでは日本は真っ青になっていましたし…合掌。
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映画館で見てきたのですね?いいなあ〜。
私もこういう映画のたびに、映画館にと思いつつ全然行けなくて結局DVD鑑賞になってしまいます。今回もそうなりそうですよ。。。
この監督は、今思うとこういうの好きですね(笑)世界終焉ネタとして考えると、インディペンデスデイ(性格はちょと違うけど一応)、デイアフタートゥモローもそういう映画のジャンルだと思いますし。この監督のひとつのウリだったりして、こういうジャンルが(笑)
いずれにしても、是非見てみたい作品です。
有名な建物、遺跡がどんどん壊れて、ここまでやるか〜って感じでしたね。
不謹慎ですが、スカっとしてしまいました。
人間ドラマは、ちょっとうまくできすぎで嘘っぽいですがね(苦笑)
映像の技術ってのは、どんどん進化しますね。
監督の腕にあまり関係なく、CGクリエーターの腕にかかってくるという寂しさもありますが。
TBは、今まで何度かやってますが、どうもうちのブログから、白くじらさんところにはできないようです(涙)
これは是非、劇場で観ましょう。DVDで観るのはもったいなさすぎですよ。
もう壊れるものは全て壊してしまえレベルの作品でした。「インデペンデスデイ」も巨大円盤の襲撃やその後の崩壊シーンなどは凄かったですね。
主人公たちは、ちょっとうまく逃げすぎですが、映像と音でそんなこと忘れてしまいます。えっ。(^^;
ですねぇ、CMなどで一応観てはいたのですが、あそこまで完膚なきまでに破壊してしまうとは思ってもいませんでした。
それなのに人がグロく死ぬシーンがほとんどないために、安心して楽しめました。(^^)
トラックバックが出来ないようで申し訳ないです。
一応、FCからは受け取っているのでタイミングの問題ではないかと思います。時々かなり重くなっているようなので。
またお試しください。(_ _)
これは、映画館ならではですねぇ。
ドラマの方も、ご都合主義なところは多々ありますが、家族が似た設定の宇宙戦争よりはよかったと私も思いました。
そういえば、そうだわ!グロい人間の死に様がなかったのよね。
たぶん、そうだろうという想像させる方式でした。
登場人物の大切な人との別れも、かなり盛り込んではあったのですが、あまり無理にも感じなかったなぁ。
ドラマの部分より、まぁあの迫力に押し流されての「見せ方」は、映画館ならではだったかもしれません。
本当ですね、劇場で観てよかったと思わせてくれる作品でした。
確かにあの怒涛の破壊と音響で流されてしまった感もあったんですけどね。(^^)
同じパニック映画の中のドラマとしては「宇宙戦争」より、こちらに軍配があがりましたねぇ。
どうにもならない自然の力の前では、仕方がないのかもしれませんが、あまりにもあっけなく死んでいってしまいましたが、それぞれの死に登場人物たちのつながりがあったのはよかったですね。
トラックバックありがとうございました。
コメとトラバ、ありがとうございました。
この映画は劇場で観られたのですね。
大スクリーンならではの大迫力でした。
モニターで日本が真っ青になっていたのには気づきませんでした。だけど箱船の1隻に日本の国旗が付けられていたので、結構助かったのかな。
映像の細部にまだまだ見逃した点が多いと思うので、是非DVDで再確認してみたいです。
息子の名前がノアだったので、思わずナイトシャラマンの「ヴィレッジ」にも出てきたノアという名の青年を思い出してしまいました。(笑)
崩壊シーンが凄い!とのウワサがあったので、これは劇場で観ておかねば!と走っていきました。(^^;
評判どおり凄かったですが、かなり細かい部分も凝っており、見逃してしまったところは多いと思います。私もこの作品はDVDが出たら買い!ですね。(^^)
おお、「ヴィレッジ」の青年の名前もノアでしたか。
なるほど、あちらもある意味「ノアの方舟」ともいえますね!さすがです。
トラックバックありがとうございました。
この映画はどうしようかなあ、
また地球滅亡映画だよなあ、もう飽きたよな、
なんて思ってましたけど、
白くじらさんのレビューを読んだらやっぱり映画館でみようかな!と。
凄そうですね。
見に行きます!
パニックというよりもアトラクション体験のような作品でしたが、それだけに大きなスクリーンで観るべではないかと思います。
上映しているうちに、行きましょう。(^^)/
雪は知り合いのブログで発見したスクリプトです。(^^)
あまり重くもならないようですし、良い感じでマルチで動いてくれているようです。
サイト・デザインが変わっていますね、
地元も雪が降り始めまして、いい感じです。
おっしゃるとおり、
あの破壊シーンはジェットコースターのようで
凄かったですね。
結構大陸残ってましたけど、日本は沈没してたんですよね・・
ときどき無性に変えたくなったりします。なかなか画像とか難しいですね。
雪は先日一瞬降ったのですが、また少し温かくなったようです。
今までの崩壊モノとは違って、凄いんだけどあくり恐くない、でもドキドキ感はあるとという珍しい作品でした。
でもやっぱりこれは劇場用でしたね。
日本は津波のレーダーを見ている自体でもう青色になっていたので、多分沈没なんでしょうね。ただ、その後に隆起している可能性も…ない?(^^;
とにかくこの人の映画は文句がでてしまう
今回も、予告編を見るだけで「相変わらずダメ」とわかっていたのに…
なぜか観に行ってしまうんですよね、こういうの困ります。
でも最近は『大作』感ただよう映画が少ないので、そういう面では一年に一本くらいはいいのでしょうか
私は監督には特に問題はなかったのですが、ジョン・キューザックは実は少し苦手で、どうしても緊迫感が足りないように思えるんです。
まぁ、これは崩壊シーンを堪能するということで、劇場ならではの迫力を楽しめたと思います。(^^;
トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせていただきます。
凄まじいまでの迫力映像に圧倒されっぱなしでした。
私的には、もう少し人間ドラマ部分でウルウルさせて欲しかったのですが(笑)
キューザックさんも不死身です・・普通どう考えても生き残れないと思いますが(~_~;) なんて強運の持ち主でしょうか。
ちーと、エミリッヒ監督の前作品とカブル気はしますが、ハワイ島が溶岩に
包まれてたのと、エアフォースワンが波で飛んでくる場面は新鮮でした。
日本無くなってしまいましたね。あれが現実なら貧乏人の私は当然海のモクズ
となりました・・合掌(*^_^*)
映像に関してはもう、ついにここまで来たかーの迫力でしたね。細かいところまでちゃんと作ってあるのでDVD化されたらまた確認しておきたいものです。
全員マトリックス並みの反射神経だったように思えます。(^^)
前作も災害系でしたからね。確かにダブりそうです。
ハワイが真っ赤になっていたのには驚きました。各地での災害がもう…日本なんてあっという間に水に…私もとても払えない額なので海の藻屑です。(>_<)
トラックバックありがとうございました。