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2010年01月03日

仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010

本当の終わり、そして本当の始まり
東映ヒーローMAXスペシャル W×DECADE (タツミムック 東映ヒーローMAX SPECIAL)
2009年製作国:日本
監督:田崎竜太原作:石ノ森章太郎(石森章太郎プロ)
製作:『W&ディケイド』製作委員会製作総指揮:
脚本:米村正二、三条陸撮影:倉田幸治
音楽:鳴瀬シュウヘイ、中川幸太郎、『Stay the Ride Alive』GACKTamazon.co.jpで詳細を見る。

ストーリー

仮面ライダーディケイド 完結編
あのライダー対戦のあと、仮面ライダーディケイド門矢士(井上正大)は、生き残りのライダーたちを次々と倒していきます。残るはユウスケ(村井良大)の仮面ライダークウガのみ。
そして豹変した士をなんとか元に戻そうとする夏海(森カンナ)は、キバーラ(声:沢城みゆき)の力をかり仮面ライダーキバーラとなるのでしたが…。
一方、ゾル大佐、スーパー死神博士を復活させたショッカーは、新たなるスーパーショッカーとして最強の怪人を作り出そうとしていました。

仮面ライダーW ビギンズナイト
クリスマスも近づいた日のこと、鳴海探偵事務所は「亡き」姉を探して欲しいという依頼を受けます。調査を進める翔太郎(桐山漣)とフィリップ(菅田将暉)でしたが、なんとその前に、あのビギンズナイトで死んだはずのおやっさん鳴海荘(吉川晃司)があわられます。動揺するWは変身した仮面ライダースカルの前に惨敗、仲たがいを始める二人はいつしか始まりの地へと向かうのでした。

MOVIE大戦2010
それぞれの敵を追ってディケイドとWは同じ地へとたどり着きます。そこにはスーパーショッカーの作り上げた究極の生命体アルティメットDが待ち構えているのでした。

映画レビュー

まぁまぁこの作品はTV版ディケイドのとんでもない場面で終了(実際には第1話のプロローグへ続く)した続きと現在放送中のW(ダブル)のエピソードゼロに当たる誕生秘話の2本立てだったのですが、さらに「MOVIE大戦2010」という第3部で両ライダーの世界が重なる仕組みとなっています。
さて、まずあっけに取られたのがディケイドの方です。あのTV版の続きがどうなるのか気になっていたのですが…TV版ではライダーたちとの戦いの中、ディエンドがディケイドに銃を突きつけ、夏海の叫び声で終了となっていました。今回の冒頭ではその部分はプロローグの形で演出され、なんとディエンドのシーンはカット!夏海の叫びから現在へとシーンが飛び「あの戦いの後」ということにされていました。士もあまりの変わりようですし、ブレードはどうなったとか、ゴーストまで出てくるのかとか、なんともはや、なんという…。
なつかしのタックルなどを登場させるような余裕があるのであれば、もっときっちり描いて欲しかったですね。

なんでもありになったあの世界ですから、いいのかもしれませんが、巨大ライダーや、ディケイドが(G4の?)ミサイルランチャーなどを使っているところを観ると、仮面ライダーではなく、特戦隊に近いような気はしました。
これはその後のラストで、往年のライダーキックのような必殺技が出てきたので、よしとしましょうか。

続いてW側ですが、こちらは誕生秘話に持っていくところが巧みで、新ガイアメモリのファングの登場や、スカルの決め台詞が今のWに受け継がれていたとか、逆にドラマ性がしっかりとしているストーリーになっていて感動モノでした。
しかし…おやっさんが死んだことを知ってしまった鳴海亜樹子(山本ひかる)ですが、TV版ではまだ知りませんしどうするつもりなのでしょう。

面白いのが両方とも最後が次週に続くときの終わり方で次の部に続くのですが、特にディケイドなどはTV版のラストのこともあって「またかよー」と場内から叫びが上がっていたりしました。
実際には「MOVIE大戦2010」へと続くのでいいのですが、ここでの演出が!スクリーンが縦真っ二つで、両画面とも海岸の東映のマークから始まるのには笑ってしまいました。映画も2ライダーで1つの作品!とWの特性に引っ掛けていたのでしょうか。

本当はディケイドの続きが気になったので観に行ったのですが、実際にはディケイドはこじ付け感が凄く「とほほー」、Wは「オススメ」かなーって感じでしたね。

【一言いいたいコーナー】
・ディケイドのコンプリートフォーム、カードが最強バージョンになっていたことには驚きましたが、やっぱりあの格好はねぇ、チンドン屋みたいでなんともいえない。もっとデザイン的にいいものがなかったのでしょうか。
・スーパーショッカーの怪人の中にザンジオーが登場していたのが嬉しい。懐かしいですねぇ。
・ファングはすでにTV版にも登場しましたが、今までのメモリと違ってかなりのパワーがあるらしく逆サイドのフォルムにまで影響を与えていたりします。
・ラストで登場したアクセルのメモリを持つ新ライダーも見逃せません。近々TV版に登場するのでしょうか。仮面ライダーアクセルでは安易ですし、ドライヴとかレーサー(語呂悪)とか…楽しみですね。おそらくイケメンなのでしょうけどメモリから考えても暴走野郎な気がします。(^^)
・スーパー死神博士の光栄次郎(石橋蓮司)…ドーパントだったとは!
人造人間キカイダー VOL.1 [DVD]・ラストの決めワザがジョーカー・ジョーカーとサイクロン・サイクロン…ああいうファイナルフォームライドとは。しかし、2人で1体ということが強みのWなのに、こういうワザの方が威力があるのっていいのかなって思いますが。(^^;
・Wのようなツートンカラーを観ていると造型的には昔の「人造人間キカイダー」を思い浮かべてしまいます。
しかも左右対称ではないという…当時というよりも今観てもかなり斬新なデザインだったのではないでしょうか。ストーリー的にも人造人間ながら不完全な良心回路を持っており、人間に対する苦悩も描かれた名作です。ただし中盤くらいまでは敵を倒すだけのワンパターンものにはなっていましたが…ただ、ライバルである悪のヒーローとも言うべきハカイダーが登場してからは、ドラマ性が強くなり俄然面白くなっています。続編である01でさらに子供向けになったためにイマイチでしたけど。
超人バロム・1 VOL.1 [DVD]しかし、設定に関してはもう一人のヒーロー「超人バロム・1」が脳裏を駆け回ります。このバロム・1というヒーロー(エージェント)は、小学生であった番長の木戸猛と秀才の白鳥健太郎が右腕をクロスすることによって変身。Wのように力・技(?)と知恵を分担していました。中でも特筆すべきは目がアップになって二人が中で相談したり言い争ったりするという演出でしょうか。Wでは2人の姿が登場することはなくても喋りあうところがありますね(TV版のファング登場シーンでは中で出会うシーンも出てきました)。どぉ〜るげぇ〜!が耳から離れなくなる!
Number572ウルトラマンAも2人(しかも男女)でしたが、変身後での会話というものはなかったと思います。


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posted by 白くじら at 15:05| Comment(2) | TrackBack(0) | アクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
白くじらさん、あけましておめでとうございます♪
本来なら上の記事でご挨拶すべきでしょうが、コチラの記事にコメントしてしまいます〜

私ライダーの映画とかぶっちゃけ興味ないんですが
今作だけは観たいと思ってます(といいつつDVDになってから)
なぜかって〜、それは吉川晃司がでてるから♪(実はファン)
彼のライダーはなんだか誉められてるのをニュースフラッシュみたいなので読んだので
これは観てみんとなぁ、と(^^)

ツラツラ〜と読んでたら、キカイダーやらバロム1やらの名が!
白くじらさん、同世代でございます(ガッチリ握手)

上の記事の今年の目標から察するに、今年はコメできる作品が少ないかもしれませんが
また本年もよろしくお願いします〜☆

Posted by わさぴょん at 2010年01月04日 21:19
こんにちは、わさぴょんさん。
明けましておめでとうございます。

こういう映画に行ったのはずいぶん久しぶりですが、意外と楽しめたのでとりあえずは満足しています。
おやっさん役の吉川晃司は渋かったですねぇ。一応、敵、味方、両方の立場で登場しますが、敵であっても渋い。(^^) スカル状態でしたけど、決め台詞をいったときには鳥肌もの。このセリフがWに受け継がれていたという流れもよかったです。

同世代でしたか!
キカイダーやバロム・1を知っているとなるとかなり突っ込んだお話もできそうですね。(^^)
最近キカイダーのDVDが出ていたので、なつかしくて1巻借りてみたのですが、突っ込みどころは満載でした。まぁ、仕方がないですけどね。

では、今年もよろしくお願いいたします。
Posted by 白くじら at 2010年01月06日 14:32
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