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神話の時代…アルゴス国王アクリシウス(ドナルド・ヒューストン)は、罪を犯し国を辱めたとして娘ダナエ(ヴィダ・テイラー)とその子供ペルセウスをゼウスとオリンポスの神々に捧げると称し海に流しました。
しかしゼウス(ローレンス・オリヴィエ)はその行為に怒り(実はダナエに子供を宿らせたのはゼウスなのである!)、ポセイドン(ジャック・グウィリム)に最後のタイタンであるクラケンを放ちアルゴスを滅ぼすように命じます。こうしてアルゴスは滅び、ダナエ親子はポセイドンの手により、安全なセリポス島へと導かれるのでした。
時は流れ、ゼウスに見守られているペルセウス(ハリー・ハムリン)は立派な若者に成長しました。
そのことを羨んだ海の女神テティス(マギー・スミス)は、自分の息子であるカリボスにも愛が欲しいと願い出ますが、カリボスが「月の泉」を利用して狩を楽しみ、ゼウスのペガサスを1頭を除いて全て狩ってしまったことが許せず、彼の身体を醜く変貌(ニール・マッカーシー)させ沼地に棲むように言い放ちます。
落胆したテティスは、その恨みをカリボスの婚約者であったはずのアンドロメダ(ジュディ・バウカー)とペルセウスに向けました。アンドロメダには恐ろしい呪いを…そしてペルセウスは裸のままヨッパの円形競技場へ連れて行かれるでした。
月夜の浜辺から突然、競技場につれてこられたペルセウスは、そこで詩人のアモン(バージェス・メレディス)に助けられます。さらにテティスの行為にゼウスはペルセウスに身を守るための武器を与えます。妻ヘラ(クレア・ブルーム)からは盾を、知恵と学問の女神アテナ(スーザン・フリートウッド)からは姿を消すことのできる兜、愛の女神アフロディーテ(ウルスラ・アンドレス)からは素晴らしい剣を。
こうして旅に出たペルセウスは、フェニキアの街でアンドロメダに出会い、彼女を呪いから救うことを決心するのでしたが…。
1981年「タイタンの戦い」
2010年「タイタンの戦い」
元々1963年「アルゴ探検隊の大冒険」の続編として企画されていた、巨匠レイ・ハリーハウゼン最後の劇場用作品です。同じギリシア神話ですが、主人公は勇者ジェーソンではなく勇者ペルセウスです。
ギリシア神話では、兄弟姉妹、親子騒動が頻繁に起こっていますが、この話もかなりのものだと思います。人間界ではたまったものではないと思いますが、どうもゼウスというのは女性に目がないらしく、登場する女神だけでなく各地の女性にも手をだしているような…で問題になったのがアルゴスの王女であるダナエですね。で、父親が追放するのを、嫉妬と言っていますが、実際にはゼウスの方が自分のことを棚にあげて国一つを滅ぼしてしまうと…。(^^;
さらにテティスとの関係もあり、カリボスのことはテティス自身が自分の息子である。と言っているのでゼウスとは血の関係はないのかもしれませんが、彼もまたゼウスの息子なのです。つまりこの物語は、同じ兄弟でありながらゼウスに守られているペルセウスと、増悪の対象となってしまったカリボスとの、まさに光と闇の対決になっています。さらに片やアンドロメダの元婚約者、方や現婚約者です。
ストーリーの骨格にあるのは上記のとおりですが、その中でペガサスとの出会い、謎を解くために出会わなければならない地獄の姉妹たち、そしてクラケン打倒のためにさらに強敵であるメデューサとの死闘。その合間にも巨大サソリ、金属フクロウ、2首頭のディオスキロスなど、ダイナメーションのモンスターたちが続々と登場してきます。今のCGしか観ていない人には「なにこれ?」と言われる可能性大ですが、このギクシャクとした動きが実はとてもいいんですよね。(^^)
特にメデューサとの戦いは恐怖感もかなりあっていい出来です。ひょっとしてラストのクラケンよりもこちらの方が凄くないんでしょうか。
【一言いいたいコーナー】
・ペルセウスくん、あまりにも神々の贈り物を粗末にしすぎです。もっと大事に、無くさないようにしましょう。
・さらにペルセウスくん、何度も剣を落とさないようにしましょう。(^^;
・2首頭のディオスキロスは、元々3首ですが、3つあると動物としてバランスが悪くなり2つにしたそうです。たしかに胴体がかなりしっかりしていないと重そうですからねぇ。
・タイタンとは巨人族のことですが、この作中ではクラケンはもちろんのこと、メデューサもタイタンの一族のようです。この時点で「最後の…」という言葉はおかしいのですが、種族が違うということかもしれませんね。
・この作品は今年2010年に「トランスポーター」のルイ・レテリエ監督のもと、「ターミネーター4」「アバター」のサム・ワーシントンを主人公としてリメイクされます。ギクシャクとしたダイナメーションも味わいがあって好きですが、最新のCG技術で蘇るモンスターたちも興味深いものがあり楽しみですね…実際に観ましたがツッコミどころ満載でしたが、アクションシーンは圧巻です。
晴れたらいいね〜(ちゃぴちゃぴさん)の「タイタンの戦い(1981)」
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おはようございます。
この映画のコメントじゃなくて申し訳ないのですが、
今月も「ブログ DE ロードショー」 のご案内に参りました。
作品名:『スモーク』
(1995年・アメリカ/日本/ドイツ製作作品 監督はウェイン・ワン)です。
今月の、この作品を選んでくださったのは、 「RELAX TIME 」 の ユウ太さんです。
こちら → http://relax371.blog95.fc2.com/
(ユウ太さんは、この企画に第2回目から参加して下さっています☆)
1・シンプルに、なによりも自分がまた観たいと思っている作品だから
2・意外に知られていない、未見の方も多いという隠れた名作だから
3・なにかと忙しい3月という月は、時間に追われたり疲れが出る時期だと思います。
そんな時にゆっくり、本当にゆっくりまったりと観れる 作品だから
4・そんな作品を観る機会も少ないと思うし、是非皆さんにと強く思うから
・・・との事です。
鑑賞日は3月26日(金)〜28日(日)の三日間です。(お忙しくてご都合の悪い場合は後日でも結構ですよ〜!)
是非、白くじらさんと、一緒の時期に、同じ映画を見て、ワイワイ言い合いたいと思います。
(感想・レビューは強制ではありませんが、作品を選んでくださった方には、必ず書いて頂きます)
なお、このDVDは、ほとんどのTSUTAYAさんのレンタルのお店に、存在するとおもわれますので、宜しくお願いします。
お誘いありがとうございます。
日本/ドイツとは、また珍しい作品ですね。
またしても未観の作品なので観るのが楽しみです。
のんびり観られるのは嬉しいですし、また準備しておきます。
よろしくお願いいたします。
イマドキのを観てしまった後で、見損ねた続きを観るのはやばいかなとも思ったのですが、ぜんぜん大丈夫でした。
こういうのを見て育ってますからねぇ。
メデューサとの戦いが、こっちは見所でしたね。形相が怖かったです。
また、物語性がこっちの方があったからというのもいえますよね。神々も活躍(?)してるし。ゼウスは、エロオヤジの親バカまるだしだし、いいですね。
当時の特撮との戦い方と比べちゃうと、圧倒的に新作の方が凄かったのは仕方ないです。役者も、重量感ある人だし。
しかし、タイタンってなんやった?と、10年版で友だちと言ってたんですが、なるほどねと思いました。この辺の扱いとか、星座の事やアンドロメダとペルセウスの関係とかは、まんまにして欲しかったなぁと、こっち観てから、余計感じました。
海のトリトンもギリシャ神話がいっぱいでてきてたなぁと今更ながら思い出しました。
この映画のペルセウス、ほんとにものをよく落としてましたねぇ。ハハハ
それぞれ一長一短があるものの、ストーリーも波乱万丈度もこちらの方が上ですね。やっぱり昔のものの方が脚本がよく練られているようですね。
リメイク版はまずアクションありきな感じですね。それに話が肉付けされてしまったのかな?
ゼウスの好色さはいろいろな物語でも出ていますが、困った親父殿です。(^^; そしてかなりのわがまま振りですね。
まぁ、そこが観ていて面白いところでもあるんですけど。
「海のトリトン」懐かしいですね。
もろポセイドン族との戦いで、オリハルコンの短剣や白いイルカ、人魚など面白かったです。また観たいですねぇ。
トラックバックありがとうございました。