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古代、神話の時代…ペライアス(ダグラス・ウィルマー)は、テッサリー王国を奪い、国王アリストと娘を殺害してしまいます。女神ヘラ(オナー・ブラックマン)によって、かろうじて逃げ出すことができたのは、息子のジェーソン[イアソンと発音する]ただ一人でした。
20年後、女神ヘラの策略で川で溺れたペライアスは救ってくれた若者こそが、自分を殺すであろう予言の人物ジェーソン(トッド・アームストロング)であることを知ります。ジェーソンは救った自分が自分の宿敵とも知らず、ペライアスを倒しテッサリアを奪い返す話をしてしまいます。民を勇気付け長年の悪政から解き放つために、世界の果ての大木にかかっている、神々の贈り物『黄金の毛皮』を取りに行く話を聞いたペライアスは、まずその毛皮を取りにいくよう勧めます。実は彼は予言によりジェーソンに手を出すことができなかったのです。
ジェーソンは闘技によってギリシア中から船の乗り手を募りました。集まったのは、ポリデュウセス、カスター、ヘラクレス(ナイジェル・グリーン)、ハイラス(ジョン・カーニー)といった勇者たち。その中には、ペライアスの息子であるアカスタス(ゲイリー・レイモンド)の姿も…。
こうして、船大工アルゴス(ローレンス・ナイスミス)の名を受けたアルゴ号は、40人の勇者を乗せ世界の果てコルキスへと船出をしたのでした。
20年前にジェーソンの姉ブライシーズが彼のために祈った回数、ゼウス(ナイアル・マクギニス)にその回数である5回だけ、ジェーソンを救ってもよいと言われた女神ヘラでしたが、彼らを襲うさざまな脅威は彼女の回数をも上回るほどでした。そして…。
特撮の巨匠レイ・ハリーハウゼンの手がけた中でも有名な作品です。実際のダイナメーションは、後の「タイタンの戦い」と比べると活躍シーンは少ないですが、青銅の巨人タロスやハーピー、7つ首のヒュドラ、そして中でも圧巻なのがやはりラストの骸骨戦士との戦いでしょう。なんと7体もの骸骨戦士が動き回るという驚嘆なシーン!さらに一体一体が違う模様の盾を装備しているという懲りよう、素晴らしいですねぇ。もちろんダイナメーション以外の特撮もありますが、そういう特撮は逆に今の技術と無意識に比べてしまうのですが、それでも当時としては水準以上だったのではないでしょうか。
問題は肝心なストーリー部分ですが、かなり無理をしているように思えます。こういう作品でのツッコミはヤボなのかもしれませんけど。(^^;
また、続編を意識して作っていたようで、途中でヘラクレスが居なくなって「彼には彼の役目がある」と言ったっきり登場しなかったり(巨人族との戦いにでも行ったのでしょうか)、ペライアスとの話がそのままになっているようなところもあるのが少し残念ですね。結局続編として企画されていたものはなくなり「タイタンの戦い」になってしまいましたし。
中途で終わってはいますが、ゼウスの言葉通り、ジェーソンたちにはまだまだ新たな戦いが待ち受けているといます。彼らにはしばしの船旅の休息です。
【一言いいたいコーナー】
・こういうファンタジーものには珍しくヒロイン(途中で合流するコルキスま女神官メディア(ナンシー・コバック))の登場がかなり遅いですね。まぁ、恋に時間は関係ないといいますが…。(^^) ただ神話的には悲惨なことになったようですが…。
クリスタルの断章(ポール・ブリッツさん)の「「アルゴ探検隊の大冒険」見る」
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それでナイトメアは、策略指揮したいなぁ。