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友人たちとレースを楽しむためにサーキットへ訪れていたニック(ボビー・カンポ)、ローリー(シャンテル・ヴァンサンテン)、ハント(ニック・ザーノ)、ジャネット(ヘイリー・ウェブ)の4人。そこでニックは座席や建物の老朽さに不安を覚えてか、予知夢を観てしまいます。それは、車の事故からサーキット自体まで崩壊してしまうという大惨事、彼の周囲の人たちや友達、そして自分までもが死んでしまったのです。
彼は慌ててそのことを叫びサーキット場から出てしまいます。
その直後、予知夢どおりサーキット場は爆発、大事故が起こり、理由はどうであれニックについて来た何人かの人間は、本来死ぬべきであった未来から救われるのでした。
しかし…助かったと喜んだのも束の間、死神は死の連鎖により生き残った人々を死ぬ順番に殺害していくのでした。
そのことに気付いたニックはなんとかして死の連鎖を断ち切ろうとするのでしたが…。
2000年「ファイナル・デスティネーション」
2003年「ファイナル・デスティネーション2 デッド・コースター」
2006年「ファイナル・デスティネーション3 ファイナル・デッドコースター」
2009年「ファイナル・デスティネーション4 ファイナル・デッドサーキット」
2011年「ファイナル・デスティネーション5 ファイナル・デッドブリッジ」
「ファイナル・デスティネーション」シリーズ第4作目の登場です。監督デヴィッド・リチャード・エリスは第2作目「ファイナル・デスティネーション2 デッド・コースター」の監督を務めた人ですが、2作目はアクションシーンは凄かったのですが、実はシーリーズの根本にある余地、殺害方法、死の連鎖にかなり問題(不条理)がある作品だっため、あまり好きではありませんでした。今回どうなるのかと思っていましたが、そういう不条理部分はなく、原点回帰のようにも思えました。
そういえば、3作目は1作目の監督だし、交互に監督している作品って珍しいのでは?
「風が吹けば桶屋が儲かる」的発想の殺害方法をとる死神のパターンは、ほかのホラーものには見られない方法で相変わらず面白いですが、さすがに4作目です。ストーリー的に今までの流れを組んでいるだけで、捻りがなかったのが残念でした。1作目をそのままなぞってしまった感がすごく強いです。
ただ、まるで「ファイナル・デッドシアター」とも言うべきシーン(メイン以外でここまでの事故の予知夢は過去のシリーズにもない)や、死の連鎖に縛られているときには、その順番以外では死ぬことができない!というのは新解釈だったかも知れません。
オチもこれが1作目だと許せますが、残念ながらここで何かが起こるのは、このシリーズを観ている人たちにとっては周知の事実ですし、ストレートに来すぎでしたね。ラストを急ぎすぎたのかも知れませんが、サーキットとシアターとダブル回避で死神も怒ったのかも知れませんねぇ。
非常に惜しい作品だったと思います。
【一言いいたいコーナー】
・オープニングがサーキット事故の後にあるのですが、今までのシリーズの名(!)シーンが骸骨のワイヤー的画像で観ることができます。いままでのシーズを鑑賞している人には嬉しい演出ですね。ラストでも何人かの方が仲間入りしていたり。(^^;
・3D作品として作れているために、随所にそいういう飛び出すシーンが盛り込まれています。2Dレンタルで観てますけど。なお、作中でさらに3D映画を観ているシーンもあって、特有の色によるボケたシーンもありました。こういうのはどう見えたんでしょうね。ちょっと面白い演出ですね。
・日本語吹き替えとしては超ド級の問題作となってしまったようですが、DVDはそのまま決行したようです。ちなみに、はるな愛が男役(自動車工場?のアンディ)だったのも話題だったかな。
こわいものみたさ(とらさん)の「ファイナル・デッドサーキット」
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