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アメリカ、アパラチア山脈の海岸線沿いを走る車が、血だらけの女性を救出しました。
彼女こそチャトゥーガ国立公園内の洞窟地帯で行方不明になっている女性達の1人サラ(シャウナ・マクドナルド)でした。もちろンサラたちは当初の予定地ではないポアム洞窟へ潜っていたので発見できるはずもなかったのですが…。
地元保安官ヴェインズ(ギャヴァン・オハーリヒー)は、サラの体についていた血液が他の行方不明女性のジュノの血液型と一致していることを知るや、まだ記憶が戻っていないサラをと、保安官助手のエレン・リオス(クリステン・カミングス)を連れて彼女を発見した場所へと急行しました。発見した場所の近くで廃坑を発見したヴェインズは、他のメンバーと共に地下へ降りていくことにするのでした。
この廃坑で過去祖父を失っていたエド・オズワルド(マイケル・J・レイノルズ)によると、炭鉱のおくには悪魔が棲むと言われているようでした。
奥底で待ち構える怪物たちの存在を記憶から欠落しているサラ…捜索隊は単なる廃坑と思って侵入を開始…突如襲ってきた「怪物」に発砲したヴェインズの一撃がまさに死の引き金となりました。もろい洞窟は崩れ、彼らは分断され戻ることができなくなってしまったのです。果たして彼らの運命は!
2005年「ディセント」
2009年「ディセント2」
ホラー作品の中でもベスト級の作品「ディセント」の続編です。前作の監督であるニール・マーシャルは製作総指揮へ、編集だったジョン・ハリスが新たに監督となりましたが、よくニール・マーシャルがこんなストーリーを許したものだと思います。
かなり後味は悪かったものの、かなりのインパクトのある1つの作品として完結していた前作でした。でも同じ洞窟へまた入り込めば別ストーリーは作れるはずですが、なんとサラが生き残っていることにしてしまいました。(!o!) あの救いようのないラストが持ち味だったと思いのですが…まさか、白昼夢、幻影の続きなんだろうか?などとも思ってしまいます。
さて、前作は女性ばかりのメンバーで、その親睦や、男性を巡っての増愛などが絡み合う怪物だけではなく、心理的描写も怖かった作品でしたが、今回はほぼ急遽集まったメンバーという、もうチームワークもガタガタですし、保安官や助手ってこういう洞窟にも入るのが仕事なんでしょうか?一応は知っている経験者が「洞窟内では反響によって壁や天井に影響を与えるかもしれないので拳銃を持って行かないで」と行っても「撃ったりはしないから」と持って行く保安官…みえみえの伏線で当然のように撃って崩壊…本当にあまりの予想道理の展開はやめて欲しい。
さらに洞窟内で、記憶が戻ったサラ…戻るわけでもなく、怪物の説明をするわけでもなく、いきなり人をなぎ倒して奥へ!!なんということか、保安官よりも始末に終えない人かも知れません。こうして、二人の身勝手な行動で次々と犠牲者が出るのでした。
怪物たちが襲ってきたり、怪物たちの戦いは前作を上回るところもありますが、その流れが全てを台無しにしているようで、盛大なるB級と成り果ててしまったようです。
さらに洞窟内で予期せぬ人物の登場(…あなた、死んだのかと…っていうか、その前作の演出はなんだったのでしょう。ここでも前作を台無しにしていますね)、そしてラストの一撃(…あなた、まさかエサを?ならどうして、サラを助けて病院へ連れて行ったんだ!)など、どんどん級を下げていく出来事が目白押しです。(^^;
前作が良かっただけに、期待していたのですが、こんなことになっているとは…とほっ…でした。
【一言いいたいコーナー】
・もう4年経っていたのですが、作中では4日です。洞窟内に、以前通ったシーンが出てきたり、遺留品があるというのはいい演出でしたね。この辺りは続編ならではで、いい演出だったと思います。
・流れ的に、予期せぬ人物は、あれだけ動けるのであればさっさと1人で脱出すべきだったような気がしますね。
・こんな調子では、普通のモンスターモノとして続編が出そうです。そのときには、死んだはずの人は出さないでください!
晴れたらいいね〜(ちゃぴちゃぴさん)の「ディセント2」
こわいものみたさ(とらさん)の「ディセント2」
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あら、とほっですね。
私も、1の方がなんか好きなんですが、白くじらさんの記事を読んで、そうかそれでかな?なんて思いました。
前より、画面的には見やすかったんですが、来るぞ来るぞっていうのが少なかったような気もします。
これはこれで、楽しんで観ることができましたんで、私的には満足しています。
まさかJUNOが…というのはありましたね。彼女の名前だけが連呼されていたので、気にはなってましたが。
デッドサーキットもSAW6も観られていません。珍しいでしょ。
タイタン〜を見かけてます。一気に見られなくて、ほったらかしですけど。リメイクの方は設定が、ちょっと変わってるような気がします。
レンタル開始のホラー作品目白押しですね!
この作品、悪くは無かったのですが、やはり前作『ディセント』が良すぎたばかりに、気持ちが乗り切れませんでしたね〜。
なんといっても、襲ってくる地底人の正体が分かっているので緊張もないですし。
ラストが続編つくるぞ〜!的なオチは気に入りませんでした。
あのまま、逃げれたというラストでも良かった気がします。
お久しぶりです。
んー、やっぱり「ディセント」がよかっただけに、目に付くところは多いですね。
もう死んだと思われていたキャラを、たいした理由もなしに生き返らせては、前作での想いが消えてしまいますよね。
でも、前よりも脇役たちのキャラが判りやすかったのと明るめだったので見やすかったと思います。(^^)
「タイタンの戦い」はCMを観る限りでは凄そうですね。これはレイトに走ろうかなって思っています。
トラックバックありがとうございました。
こちらからも伺いますね。
はっはっはっ、春「も!」ホラー祭りですね。(^^;
バランスよく観よう観ようとは思っているのですが、どうしても偏ってしまいますし、レビューも書きやすいです。
2作目は怪物たちがいることが前提にあるのが難しいところですね。すでに怪物が出ること自体はインパクトにならないので、ハードルが1段高くなっていて、1作目以上のパワーが必要ですね。
グロさはかなり高くなっていたようですけど。(^^;
私もあのラストは不必要だったと思います。
3作目に続けたいんでしょうけど…でも3作目があったら、それでも観ますけどね。(-"-;;
なんと、ホラー系もお好きでしたか!
シリーズものとしては観ておかないと3作目も出てきそうですよ。(^^;
ぜひ観て、感想をお願いいたします。
ちなみに、前作のキャラの名前や本人、それに遺留品なども出てくるので、やっぱり別物として観るのは難しいと思います。