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1987年夏…大学最後のパーティで、彼女に振られてしまったジェイムズ(ジェシー・アイゼンバーグ)に追い討ちをかけるかのようにきたのが、父親の異動による給料大幅ダウン。そのため予定していたヨーロッパ旅行はキャンセル。さらにはコロンビア大の大学院へ通うための学費、アパート代などを自分で稼ぐことになってしまうのでした。
とはいうものの実務経験のない彼を雇うようなところはなく、やっと悪友フリゴのツテで雇ったもらえたのがアドベンチャーランドの係りのバイトでした。しかも乗り物系を希望したというのに、君はゲーム小僧だ!とゲームコーナーに…。
しぶしぶと仕事を始めたジェイムズでしたが、客とのトラブルの際に助けてくれたエム(クリステン・スチュワート)との出会い、そして新しくできたランドの友人ジョエル(マーティン・スター)、リサ(マルガリータ・レヴィエヴァ)、設備員コンネルたちが、彼の人生を大きく変えていくのでした。


夏休み、嫌々始めたバイトが、主人公ジェイムズにとって忘れられない思い出となります。
監督であるグレッグ・モットーラが実際に体験したことが元になっているようですが、ドキュメンタリーというわけでもなく、当然脚色するために実際にはいなかった人たちもつくったようです。
時代背景が1980年代ということで、車、ファッション(Tシャツが多い)、行動、全編に流れる音楽など、今観ると結構唸るシーンは多いです。特に日常茶飯事的に「はっぱ(マリファナ)」を吸ったり、飲酒運転もなんのその、女の子も男の子もお互い関係を持つことがステイタスとなっています。
同じ時代でも日本ではそういうことはありませんでしたが、海外では当時作られていた青春モノにはこういうタイプが多かったのではないでしょうか。。なので共感というよりも、昔の映画が懐かしい!という感じでしょうか。
この作品ではジェイムズとエムの恋を主軸に、互い別の恋も経験することとなり、されに加えて友人達の恋の行く末も絡み合う人間ドラマが構成されています。
若干盛り上げにはかけていますし淡々と進むのですが、それでいてなぜか彼らの行く末が気になる…そんな作品でした。
【一言いいたいコーナー】
・最後までイマイチ行動の読めなかったコンネル…自分を絶対にモテる男と思っていてのジェイムズへのアドバイスなのか、別にエムとは関係を持っていることができればいいのか、ラストでも相変わらずですし…ある意味、男の煩悩のまま行動しているのかも知れないし…頭の中を覗いてみたい。
・ジョエルに対して人種問題で決別した女友達に、エムが「友達をやめる!」と言い放つシーンはハッとしました。なかなかこういうことって即答できないですし、エムの強さを表現しているいいシーンです。
・家族で運営されているランドというのも当時を匂わすのでしょうか。この夫婦、ギャグメイカーのようで、抑えるところはピシッと抑えていました。
・80年代というわけではないですが、ランドに出てくるゲームは実際にプレイしたものもありました。簡単なものだけどアメリカにもあった(どっちが先なんだろう)ことが、なんだか共感を生んでしまいました。でも、結構ランド側もズルしているんですねぇ。それにランドの縫いぐるみとかは大きいのが多いし、ほかでは見たことがないものがいっぱいなのでつい遊んだりするんですよね。(^^;

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