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1985年、カリフォルニア州ヒルバレー。
無事に現代に戻ってきた翌日の朝、未来へ行っていたはずのドク(クリストファー・ロイド)がマーティ(マイケル・J・フォックス)とジェニファー(エリザベス・シュー)の元に現れました。彼が言うには2人にとっての大事な件があり、すぐに未来へ行くということでした。さっそく3人は新型デロリアンで未来へとタイムスリップ。空飛ぶデロリアンはビフ(トーマス・F・ウィルソン)に目撃されてしまうのでした。
2015年、ドクの指示の元、マーティの子供たちのトラブルを解決したマーティでしたが、その間にジェニファーは未来の彼女と間違われ家に送られてしまいます。
そんなこととは知らないマーティは、未来のお土産に1950年〜2000年のスポーツ結果の載っている「スポーツ年鑑」を購入しますが、ドクに説教されゴミ箱へ…それを聞いていた老ビフは、ついにドクたちがタイムマシンを作っていたことに気づきます。
一方ジェニファーは、マーティと自分が結婚していたことを知りますが、必ずしも幸福にはなっていないどころか、マーティは音楽の道をあきらめ、今また仕事先からもクビを言い渡されるような有様に愕然としていました。そんな彼女を救出すべくドクとマーティが動いている間に、老ビフはデロリアンに乗り込み「ある事」をして戻ってくるのでした。
そんなこととは知らないマーティたちは、再び1985年に戻ったのですがヒルバレーはヘルバレーと化し無法地帯となっていました。しかも父ジョージは死に、母ロレイン(リー・トンプソン)は、なんと大金持ちになったビフと暮らしていたのです。
老ビフが1955年のあの日、若きビフに「スポーツ年鑑」を手渡したとこが発端であることを突き止めたマーティとドクは、再び1955年に戻り「スポーツ年鑑」を取り戻そうとするのでしたが…。

1985年「バック・トゥ・ザ・フューチャー」
1989年「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」
1990年「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3」


ストーリーはモロ前作の続きですが、マーティを連れて行くときのドクのセリフが「君たちじゃない、君たちの子供たちが」だったのですが実際問題「君たちの大問題」だったような気がします。もっともそのことは3作目でのお楽しみです。
前回では口頭レベルでしかなかった、未来の世界が登場します。
空を自在に飛んでいる車を始めとして、ホバーボードや超立体映画ジョーズ19、ファッションなど観ているだけでも楽しくなります。
この未来の事件を発端に、現代、過去へと波乱万丈な活劇に仕上がっています。特に過去では前作でのシーンを別の角度から見ているという視点を使いギャグ満載(これはもうタイムスリップならではの演出。1作目の自分の行動を別の視点で観るというのはアイデアの勝利です)。ただ逆に言えば前作をしらないと、いえ、これはこんな2作目から観る作品ではありませんね。必ず1作目から観るようにしましょう。(^^)
1作目のレビューでも書きましたが「バック・トゥ・ザ・フューチャー」ではタイムスリップモノではよくある、起こったことは必ず起こるという常識から逸脱して、未来を変えることを楽しむ、そしてどうすれば変えることができるのかを考える映画だと思います。
新しい要素としては「腰抜け(チキン)」という言葉があり、マーティはその言葉を聞くとキレてしまいます。以後3作目まで同様の言葉での挑発がありましたが、未来は彼がいかにそのシーンを立ち振る舞うかにかかっているようです。
で…唯一の問題は…いいところで終わっているところです。
1作目の時計台の名シーンも、マーティが旅立ってからどうなったのか判りませんでしたが、見事にそのシーンに結ばれていて、ますますもって第3作目が待ち遠しくなることでしょう。
ドクにとっては「そんな馬鹿な!」ですけどね。(^^;
【一言いいたいコーナー】
・2作目と3作目は同時進行で作られていたため、実際の上映の時にはわずか6ヵ月後の上映となりました。ただ、そのたった半年が待ち遠しかったのもまた事実です。
・序盤のシーンですが、微妙にドクの立ち位置が違っていたり、再撮影をしているのでしょうか。まったく気付きませんでしたけど、ジェニファー役の方も交代していますしね。
・「スポーツ年鑑」が置かれているショップにはロバート・ゼメキス監督作品である「ロジャー・ラビット」の縫いぐるみも飾られていました。
・変わり果てた現代で、ビフが観賞していた映画は、クリント・イーストウッド主演の「荒野の用心棒」です。イーストウッドが鉄板(?)を防弾に使っているシーンにビフが相手を馬鹿にしますが、しっかり3作目での伏線になっていました。


忘却エンドロール(宵乃さん)の「映画「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2」観ました」
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【関連する記事】
>1作目の自分の行動を別の視点で観る
つい「ドラえもん」を思い出してしまいました(笑)
タイムスリップものならではの面白さですよね。
あそこまでビフが関わってくるとは驚きましたね。
それにしてもどこまで行っても性格が直ることがなかったのも凄いところでした。マーティたちとはシーソー的な存在でした。(^^;
「ドラえもん」もそういうシーンが結構ありましたね。
こういう特別なシーンはタイムスリップならではでワクワクするところです。
そうなんですよね、何気なく前作の補完もできてお得感があります。
ドクの卒倒シーンに入るかなり前から笑いっぱなしでした!
にしても、若かりしビフの行動を改めて見てみると、この子はもうサイコパス並みの思考回路をしているんだなぁとつくづく思いました(汗)
普通にマーティが命がけで怖い怖い!
1作目、2作目はマーティ視線が大半ですから、あの1作目の未来へ戻ってからの過去シーンがほとんど分からなかったんですよね。あの後ドグがどうなったのか…またマーティが来てひっくり返ってしまうわけですけど、そういうつながりもあって爆笑でしたね。(^^)
ビフの行動はかなり怖いですね。
マーティが助かって、その後もコメディたっちなので気づきませんでしたけど、十分殺人鬼の素質ありです。こわいこわい。
トラックバックもありがとうございました。(^^)/