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仕事一筋で周囲に恐れられていたマーガレット(サンドラ・ブロック)はカナダ人40歳。労働ビザの更新を怠った挙句海外出張にも行ってしまったために、弁護士と話をするもビザが下りず、国外退去を命じられてしまいます。このままでは今まで築いてきたキャリアもパア。ちょうど電話を取次ぎに来た3年間アシスタントを務めてきたアンドリュー(ライアン・レイノルズ)を捉まえて「私たち結婚するんです!」と言ってしまいます。
彼女はアメリカ人であるアンドリューと結婚することによって市民権を得ようと考えたのでした。
しかしマーガレットが偽装結婚をしようとしていることを、彼女に首にされそうになった男がチクッたため、移民局の担当は最初から2人を疑うことになってしまいます。偽装結婚の場合、マーガレットは国外退去、アンドリューは25万ドルの罰金の上、5年間のムショ暮らしが待っているのです。本物と思わせるためには、自分たちへの質問はもとより、周囲の家族、同僚の証言まで必要になってきます。
アンドリューも逆に自分の地位を上げるためにと承諾をし、祖母アニー(ベティ・ホワイト)の誕生日の里帰りに2人で結婚報告をすることにするのでした。場所はなんとアラスカのシトカ…地元ののどかな風景と、実はアンドリューが地元では大金持ちであったことを初めて知ったマーガレット。彼の父ジョー(クレイグ・T・ネルソン)、母グレイス(メアリー・スティーンバージェン)そして祖母であるアニー、彼女たとの優しい家族のふれあいにいつしかマーガレットは騙し続けることに胸を痛めていくのでしたが…。


マーガレットが3年も部下にしていたアンドリューの知られざる秘密を前に驚くのは、もともと仕事にしか興味がないということもまざまざと突きつけてくれます。部下のことを何も知らないというのも困ったものですが、彼の考えなどに実際に触れ人となりもわかるようになるにつれてギスギスした気持ちがほぐれていく過程はいいですね。
この2人にさらに影響を与えていたのは、母親と祖母の存在です。特にマーガレットは多分に影響を受け、彼女たちを騙していく良心呵責がよく伝わってきます。祖母アニーとも謎のダンスやネックレスのくだりは感動します。私はこの点においては満足しているのですが、どうもアンドリューとの関係がなかなか表面化していないような気がします。もう少し2人の関係をくっつける演出が欲しかったです(未公開に町をあるくシーンとかもあるのですが、愛を育むためにはそういうちょっとしたことが大事なのでは?)。なので2人のラブストーリーというよりもファミリー愛なんですよね。(^^)
【一言いいたいコーナー】
・犬が携帯をくわえて逃げるところで、鷲が襲い掛かってくるトーンがありますが、しっかり特撮になっていました。こういうドラマで背景などはともかく、投じよう人物(犬)があからさまな特撮をしていることには驚きました。エピソード自体は面白かったですけどね。
・ラモーン…面白いキャラでしたが…女性の気持ちがよく判らない。(^^;
・ちょっと珍しかったのがアラスカの村のインターネットカフェ代わりの店で、ネットをしようとするところがあるのですが、なんと「ピー・ガガガガカー」。これは明らかに電話回線につなげるときの音ではないでしょうか。田舎を現す演出の一つですが、いかな田舎とはいえ、ここまで復旧していないほどのどかなのでしょうか。(^^; 専用飛行機もありますし…はっ、そういえば、知り合いに最近まで電話回線の人がいた!って、ここはやっぱり田舎なのか!
・移民局の人がアラスカくんだりまで追いかけてきたのにはびっくりです。しかも偽装であることを言うように強要するなんて、なにか間違っていると思います。
・アンドリューの母親役を演じていたのがメアリー・スティーンバージェンです。先日「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3」で拝見したばかりでしたが、実は最後まで気付きませんでした。(_ _)
・当時CMでは「草食系」の単語が出されていたようですが、そういうキャラ設定ではないと思いますけど…CMとか作っている人はちゃくと最初から最後まで観てから作っているのかな?
・劇場公開時は「ムコ」が「婿」だったようです。何故?


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恋愛臭の薄めなラブコメでしたね。
ファミリー物語ですよねぇ。
Disney配給で妙に納得した覚えがあります。
そういうブランド認識っていうのは、ある意味スゴいです。
母親と祖母、っていうより私はおばあちゃんがツボでした。
彼女が出てくると、最後の方は何もせずとも笑えてしまった。
ライアンさんの無駄脱ぎはもうちょっと欲しかったですな(爆)
ですねー、もっと2人の絡みがあればよかった思うのですが、これは家族愛を扱った作品に近いと思いました。
私もおばあちゃんがキャラが立っていたと思います。正直、ほかの役も食っていたほどですね。(^^;
それだけにネックレスの件はもう涙涙。
あはは、無駄脱ぎはよかったですね。(^^)
トラックバックありがとうございました。
「魔女が来た!」も含めて、NYのシーンはかなり面白かったですね。アラスカに移ってから失速したのが残念でした。
そのアラスカで出くわした「ピー・ガガガー」ですが、以前私も使っていた昔のi-MACで、あの音が懐かしかったです。それにしてもアラスカの時間が止まってるのがよくわかるシーンでした(笑)。
メーリー・スティーンバージェンは好きな女優さんなのですが、もう結構なお歳なのに相変わらず奇麗でしたね。
では、トラバさせて頂きますのでよろしくお願いします。
そうなんですよね。NYのシーンが結構面白くって…まさかあのまま最後までアラスカに行ってしまうとは思ってもいませんでした。
「ピー・ガガガー」は懐かしいですね。最近では電話したつもりがFAXだったとか…そういうことでもないとなかなか経験しませんけど。(^^;
確かに田舎では時間が止まっているのを現すには効果的でしたが、昔からネットをしていない人は「?」だったかも。まさにマーガレット本人ですね。
メーリー・スティーンバージェンには最後まで気付きませんでしたが、本当にいつまでも美しいです。
トラックバックありがとうございました。