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2010年06月28日

フィラデルフィア・エクスペリメント

君は今も実験の一部だ!
フィラデルフィア・エクスペリメント〈デジタル・リマスター版〉 [DVD]
1984年(THE PHILADELPHIA EXPERIMENT)製作国:アメリカ
監督:スチュアート・ラフィル原作:ウォーレス・ベネット、ドン・ジャコビー
製作: ダグラス・カーティス、ジョエル・B・マイケル製作総指揮:ジョン・カーペンター
脚本:ウィリアム・グレイ、マイケル・ジャクヴアー撮影:ディック・ブッシュ
音楽:ケン・ワンバーグamazon.co.jpで詳細を見る。

ストーリー

1943年10月フィラデルフィア、アメリカ海軍は敵レーダーから連合国艦隊を消す実験を行っていました。
駆逐艦エルドリッジ号に乗り込む水夫のデヴィッド(マイケル・パレ)とジミー(ボビー・ディ・チッコ)は、実験前夜バーで(ジミーの)妻のパメラ(ルイーズ・ラサム)と出航をの無事を願ってダンスをしていました。

実験当日…ロングストリート博士(エリック・クリスマス)の目前で実験が始まりました。
発電開始とともにエルドリッジ号は光に包まれ船上は大騒ぎに、そして艦はレーダーから確かに消えはしたものの、なんということかその場から忽然と姿を消してしまったのでした。デヴィッドとジミーは混乱の中、甲板から船外に落ちてしまいます。

2人が気付いたときには船はどこにもなく、なぜか砂漠に2人だけで立ち尽くしていました。と疑問に思うまもなく2人はヘリの威嚇射撃を受けて逃げ出すことに。フェンスの電気によってヘリは大破。2人はあてどもなく荒野を歩き続けるのでした。
やがて目にしたカフェで、見たこともないような食べ物、TV、ゲーム機などを目撃。デヴィッドはなんとか軍と連絡をしようと外へ…中にいたジミーは突然襲った手首の痛みにうめき、それと共にそばにあったTVゲーム機が爆発してしまいます。カフェの店主はジミーが破壊したと詰め寄ります。
2人はたまたま外に居合わせた女性アリスン(ナンシー・アレン)に車を運転させ(ATは運転できない)その場から逃げ出すのでした。
アリソンからここが41年後のネバダ州であることは聞き愕然とする2人。とにかく体に異常を来たしているジミーをなんとかしなければと車を走らせる一行。そして一方1984年の軍では、ロングストリート博士が2人の確保するために動き始めるのでした。

映画レビュー

まぁまぁタイムスリップモノですが、実際にこういう実験が行われ、その結果多くの人が死んだり(船と一体化した人もいたらしい)精神失調となったそうで、とんでもない人体実験を大規模で行ったという恐ろしい背景があります。
作中では実験が開始されると共に、周囲の人間に悪影響があったようですし、何度もチェックしていたわりにはなんともお粗末な実験だったように思えます。ひょっとして、人を単なる道具としか見ていないのでしょうか。この博士は41年後の世界でも同じことをしでかしていますし、よく軍がこのような人を野放しにしているものだと思います。

このタイムスリップでは歴史を変えるようなことは起こらず、いかに時間軸を渡り歩いたかが問題となっています。つまり、ここで彼が過去に戻ったからこうなる。ここでスイッチを切ったから、君が切らなければならない。ということを踏まえながら、謎を追うことになります。よって、歴史を変えるためには他の人が代わりにするということは、まったく考えられておらず、主人公も言われるがままです。こういうところがどうもしっくりこないところです。ラストなど、その場に留まらないという選択肢ししかなく、留まったらどうなるのかということは語られません。
とはいえ、過去の自分の家、ジミーの家に行ったときに出会う人たち…過去と未来が次第にわかるに連れて、主人公のとるべき道が明らかになる過程は面白い(たとえ歴史通りにしなければないないとはいえ!)というか厳しい現実的でよかったと思います。
また、歴史が修復しようとしているのか、単に時空の歪が彼ら二人を吸い込もうとしているのかわかりませんが、稲妻と共に襲ってくるような演出はなかなか怖いですね。さすがに超常現象であり、未来の医者やアリスンを信じさせるにはいい出来事でした。

【一言いいたいコーナー】
・1993年に続編である「フィラデルフィア・エクスペリメント2」が作られています。DVDは見当たりませんでしたが、たしかビデオにあったと思うのでいつかレビューしたいです。デヴィッドは出てくるのですが、役者さんは違うようです。
・二人がくるくる回りながらタイムスリップする特撮は、まるで昔のTVドラマ「タイムトンネル」を彷彿とさせてくれました。そういえば「タイムトンネル」も過去を変えることはできなかったような。結局、起きることは起こっちゃうんですよね。
Number615・最初に訪れるカフェのTVで放送されていた映画が「モンスター・パニック」だったような気がします。

パパがんばって(^^)/(かえるままさん)の「「フィラデルフィアエクスペリメント」
パパがんばって(^^)/(かえるままさん)の「フィラデルフィアエクスペリメント続き

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posted by 白くじら at 23:14| Comment(4) | TrackBack(1) | SF | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
白くじらさん、こんばんは。

ブログDEロードショーのお誘い ありがとうございました!
喜んで受けさせて頂きます。
「カプリコン1」は好きな映画なので、是非もう一度観たいです。
私がこの映画を観た時はまだ2本立て興行が当たり前の時代で、同時上映が「オルカ」でした。どちらも好きなジャンルの映画だったので、喜び勇んで映画館に出かけた記憶があります。
ビデオ屋においてれば良いですが。期間内に間に合わなかったらごめんなさい。

ところで、「フィラデルフィア・エクスペリメント」はJ・カーペンターが総指揮だったこともあってお気に入りの1本です。
そうそう、カフェで放送してたのは「モンスター・パニック」だと思いますよ。
Posted by wanco at 2010年07月06日 21:50
こんばんは、wancoさん。

「カプリコン・1」、さすがにご存知でしたか。しかも劇場で!
「オルカ」も好きな作品の一つですが、同時上映されていたのですか。(@o@) 昔はオトクでしたねぇ。
「ジャガーノート」と「サブウェイ・パニック」は二本立てだったのですが。(^^;
期間は少し遅れてもいいようですよ。
DVDがありましたらご一緒しましょう。よろしくお願いいたします。

「フィラデルフィア・エクスペリメント」、本来はジョン・カーペンターが監督のはずだったようですね。
やっぱり「モンスター・パニック」でしたか。あの独特なモンスターはね。(^^)
Posted by 白くじら at 2010年07月06日 22:13
このときのマイケル・パレはめちゃくちゃ男前でしたよね〜〜〜〜♪
細かい所は覚えてないのですが(だって観たのは20年くらい前★)
マイケル・パレがハンサムだったのは強烈に印象に残ってます(>v<)

ラスト、帰っちゃうのは当時なんとも思わずに観てましたが
そういえば「残る」ってなってたらどうなったのかなぁ?
きっと顔がいいだけの優男で、二人は苦労したりして★(←やっかみ半分)
Posted by わさぴょん at 2010年07月08日 20:27
こんにちは、わさぴょんさん。

うんうん、これはマイケル・パレの魅力全開といっても過言ではありませんね。
私もこの作品を観たのはビデオが出た当時でしたからかなり昔です。当時は途中で話がよく判らなくなって、なんだか難しい話だなっていう感想だけが残っていました。(^^;

この話では未来は変わらないといルールがあるようなので、未来では「残っていなかった」となっている以上、何かしらの事故が起きるのでしょうけど…残ったときにどうなるのかは気になります。
まぁ、こっちでホレてしまったのなら仕方がないですが!(^^)
Posted by 白くじら at 2010年07月10日 13:44
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