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1878年フロリダ…ペニー・バクスター(グレゴリー・ペック)と妻のオリー(ジェーン・ワイマン)、そして1人息子のジョディ(クロード・ジャーマン・ジュニア)は、ジョージ湖を渡った川向こうにあるまだ文明が根付いていない地を開拓してきました。
ジョディはまだ遊びたいざかりの11歳。今日も水汲みを忘れ、谷の泉で大自然に触れている間に眠ってしまうのでした。そんな彼に母オリーはいつも不満を隠せませんが、父ペニーは自分が子供のころとダブらせて、彼をかばってやるのでした。
ある日のこと、いろいろと問題のあった隣に住むフォレスター兄弟がブタを盗んだらしく、その跡を調べていたペニーはガラガラ蛇に腕を噛まれてしまいます。ちょうど近くにいたメス鹿を撃ち殺し、その肝臓と心臓とで毒を吸い取らせ応急手当をします。一昼夜生死の境をさまよったペニーでしたが、かろうじて命を拾います。
ジョディは後に残されていた子鹿を連れて帰り育てることにします。ペットを飼うことに反対だったオリーもペニーの命を救った鹿の子供だけに今度ばかりは追い出さずに飼うことを許してくれるのでした。
フォレスター家の友人でもあったファダウィンがフラッグと名付けた子鹿は、ジョディのよき友であり、兄弟であり、2人はいつも一緒でした。しかし成長するに連れ、農作物を食べ始めたブラッグに、家族は次第に追い詰められていくようになるのでした。


子鹿物語とタイトルにはあるものの、実際に小鹿フラッグが登場するのは、実に1時間が経過してからになります。しかし、そこまでの話が面白くないか?といえば、開拓地での様々な出来事、大自然と触れるジョディ、「老いぼれ」と呼ばれた狡猾な熊と犬たちとの対決、隣家フォレスター兄弟との駆け引きなど退屈することもありませんでした。熊と戦う猟犬なんて本当に戦っているようですね。
フラッグが登場してからはストーリーはジョディとフラッグとの触れ合いに主軸を置きますが、楽しいその中にも自然の厳しさが描かれています。何度もフラッグのために挫折してしまう農作物、期待が大きいだけにその落胆は、特にオリーにとっては厳しいものだったことでしょう。毎日の水汲みから始まる家事に、家の近くに井戸が掘れると言ったときの喜び、生地を買ってもらったときの喜び…おそらくそこに住んでいなければ到底判るようなことではないのでしょう。
フラッグは可哀相な最期を迎えてしまいますが、よくよく考えてみると、これも人間の身勝手さから起こってしまうこととも考えられます。作中でも語られていますが、人生は得ては失い、失っては得る…ジョディはこの事件をきっかけに成長しますが、業を背負わなければ判らない人間をまず見直さなければならないでしょう。
【一言いいたいコーナー】
・グレゴリー・ペックの女装(?)が見られるのはこの作品だけ?(^^;

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