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ロイス(エイドリアン・ブロディ)が気が付いたとき、はるか上空を地面に向かって落下していました。あわててパラシュートのボタンを叩きますがまったく反応せず、このまま落下して死ぬと思われた瞬間、パラシュートが自動で開き彼はジャングルの中に樹木をへし折りながら着地するのでした。
同様に数人の人間が落下、状況がわからず戦いを始める者もいましたが、なんとか意思の疎通も取れ一行は見晴らしのいい場所を求めて移動するのでした。
ロイス以下、集まったメンバーは、メキシコの暗殺集団ロス・セタス所属クッチーロ(ダニー・トレホ)、ロシア特殊部隊ニコライ(オレッグ・タクタロフ)、CIAスナイパーであるイザベル(アリシー・ブラガ)、革命統一戦線モンバサ(マハーシャラルハズバズ・アリ)、死刑囚スタンズ(ウォルトン・ゴギンズ)、日本の殺し屋ハンゾー(ルイ・オザワ)、そして医師エドウィン(トファー・グレイス)の8名でした(1名は落下時に死亡)。
やがて彼らはここが地球ではないことに気が付き、さらに自分たちが何者かの狩の標的にされていることに気が付きます。正体不明のエイリアン(プレデター)との戦闘の最中、驚くべきことに人間に出会います。彼の名前はノーランド(ローレンス・フィッシュバーン)。この惑星で10シーズンもの間生き残った人間でした。
ロイスたちはノーランドに案内されるがままに彼のアジトへと向い、エイリアンの船を奪取し脱走する計画を練るのでしたが…。

1979年「エイリアン」
1986年「エイリアン2」
1987年「プレデター」
1989年 オリジナルコミック、エイリアンVS.プレデター
1990年「プレデター2」 エイリアンの頭蓋骨登場
1992年「エイリアン3」
1997年「エイリアン4」
2004年「AVP エイリアンVS.プレデター」
2007年「AVP2 エイリアンズVS.プレデター」
2010年「プレデターズ」


今回はプレデターたちが狩シーズンに使っている惑星が舞台です。ついに母星(AVP2でチラっ?)が登場かと思ったのですが違いました。
突然ジャングルに放り出された獲物たちは、地球の各地から集められた精鋭部隊、犯罪者などです。
最初は仲たがいもしますが、そこはそれ、その道に長けたプロフェッショナルです。共同戦線を張ることが生き延びる第1条件と、チームを組むことになります。この時点で、場所もジャングルに精鋭部隊と、この構図は第1作目を彷彿とさせてくれます。
今回はプレデターズというタイトルでも判るように複数のプレデターが登場します。
「AVP エイリアンVS.プレデター」でも示されたように、彼らは狩をするときに3体で行動しているのでしょうか。今回も3体です。ただ試験という訳でもないので、鳥型(おそらく鷹でしょうか)の調査メカを使うタイプ、猟犬(もちろん異星の犬型)を操るタイプ、そしてリーダーという3種が襲ってきます。
人間側の目的としては、とにかくこの惑星からの脱出すもこと。しかし右も左もわからない地でいったい…と観ているこっちが不安になりそうなシチュエーションでした。
このほかにも地球人のように、どこかの星でさらってきていたエイリアンも登場していたりします。別シーズンでの狩でも地球人を使っていたふしもあり、なにげに地球人は獲物としては最適なようです。
とにかく序盤の落下シーンからラストまでアクションシーンがいいですね。迫力もあるので映画館での鑑賞が嬉しいです。
ただこれで何か人にうったえるのは難しそう。あえて言えば、人間が今までしてきたことのツケが回ってきたというところでしようか。人間もまた捕食者プレデターであると。といいながらも、これは純粋にプレデターと人間との生き残りをかけた戦いを、手に汗握りながら楽しむのがいいんでしょうね。
実は内容はあって無きが如し。でもそういうのが好きだったり。
【ここがいい!】
・ストーリー的にどうしても、1人、また1人と死んでいくのですが、前作に比べるとしぶといです。(^^) みなさん頑張っているだけに…惨いです。
・「プレデター」の世界を膨らませるという点においては、こういうお話は大歓迎。恐ろしいことにシリーズ化という話もありますが…確かにそういう終わり方でした。(^^;
・1作目のオマージュもあったのでしょうが、口頭レベルでもアーノルドさんたちの戦いが語られるシーンがあり、時代的につながっていることを示唆しているのは嬉しい。
・同じくオマージュと思えるのが、日本人ハンゾーが逃げる途中で日本刀1本でプレデターを待ち構えるシーン。これは1作目でネイティブアメリカン・スー族の末裔であったビリーが狭道でプレデターを迎え撃つところに酷似しています。ただ、その後の戦いもしっかり描かれているところが嬉しいのと、この場面でも姿を現し1対1で戦うというプレデターの紳士的な面が見受けられました(この場面を「はぁ?」と思った人も多かったようですが、1作目をを観ているとすぐ判るのと思うのですが?ビリー扱いってそんなものだったのかな?)。
・アールノドさんの戦い方を知った主人公の泥まみれ姿もありましたが、実際にはさらに発想の転換して明るくしてしまうなど、戦い方をしっていると逆にニヤリとするシーンも多いです。
・ハンゾーの登場シーンで、足元がぐちゃくぢゃだったために、革靴を脱いで裸足になります。ほとんど喋らない人でしたが、この行動だけでどういう人なのかわかる演出だったと思います。「ええっ!」なんですけどね。
・「ズ」について…今回は複数形で実はわらわら出てきたらどうしよう。って思っていたのですが、基本3体、あとは別種ということでよかったです。わらわら出てくると、1体1体の書き込みがおざなりになるし、手榴弾1発で何体ものプレデターが倒れるのなんて見たくないですからね。狩りはそんなに大勢でするものではないよ。
【ここは問題かな?】
・折角の3種のプレデターでしたが、それぞれの特性があまり活かされていないようです。猟犬も1度だけしか出ず、もっと登場しても問題ないでしょうに。もったいないなー。
・パンフでは「スーパープレデター」という名が付けていましたが「スーパー」ってつくとなんだか安っぽい気がします。ちなみに3体はリーダーであるミスター・ブラック、猟犬を使うドッグ・ハンドラー、鷹を使うファルコナーというように呼ばれていたようです。
・1人場違いだと思われている医者のエドウィン。しかし、この状況でただの医者であるわけがないと思うのですが。(^^; 序盤でメスがすっと出てくる辺り、最近メスを握るどなたかの作品を2つも観ているので、ぞ〜としました。どう考えても切り裂きジャック系の偏執狂でしょうね。危険信号点滅です。
・一度見晴らしがいいところに出るのですが、そこで上空を見上げても何もなかったのでしょうか。
・スパイナーのイザベルは凄腕でしたが、初めて登場したときにはスナイパーにしては近すぎ。銃身が長いので外したら死にますよアナタ。
【一言いいたいコーナー】
・プレデターのキャンプの燃え盛る炎の中に頭の長い影が見えましたが、あれはエイリアンの頭部だったのでしょうか。


小部屋日記(アイマックさん)の「プレデターズ」
★YUKAの気ままな有閑日記★(由香さん)の「プレデターズ」
web-tonbori堂ブログ(tonboriさん)の「最も危険なゲーム「プレデターズ」 #eiga」
シネマをぶった斬りっ!!(メビウスさん)の「プレデターズ」
たまさんのHR/HM シネマカフェ(たまさん)の「映画『プレデターズ』」
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かなりいい感じでした(笑)
ロドリゲスの1作目リスペクトが半端ないなーって感じで。
ハンゾーの対決シーンは1作目のネイティブアメリカンのビリーのナイフで立ち向かうシーン(前作はその後叫び声(断末魔)でビリーがやられたんだなと分かる)の後をちゃんとみせてくれるかのような立ち回りで満足しちゃいました。
うんうん、これはなかなかよかったですねぇ。
そっか、これはオマージュというよりもリスペクトになっちゃいますね。
いろいろなところで、思わずニヤリとしてしまうのは観ていて楽しいところでした。
ビリーでは出なかったハンゾーの立ち回りシーンはかなり力が入りました。ブレデターもワザワザ姿を現して決闘に応じたところも良かったですね。
ロドリゲスのリスペクトだと思ってみた人は評判いいですね。
私は1のリメイクとおもってみたのでイマイチでした。
ローレンス・フィッシュバーン、10年もここで生き延びていたというのはただ者じゃないですが、もったいない使い方で。^^;
医者はどうして呼ばれたんだろう。殺人者だから?
そのへんがうさん臭くて、気をとられてしまったのがいけなかったかも。。
リスペクトとして観ている人はどうやらかなりの少数のようですね。(^^;
リメイクとなるとかなり問題作品だったかも。
ローレンス・フィッシュバーン…あんな調子で10シーズン(年代は不明)も生きていたのも怪しくなってきますね。あのような人もいたというのは判りますが、本当にもったいなかったですね。強いところを見せて欲しかったです。
医者はもうかなり怪しかったですよ。
かりにもプレデターが戦えると判断しているので、切り裂きジャックみたいな感じだと思いました。もっともメスで立ち向かえるとは思いませんでしたので、これはかなり危険だと。
トラックバックありがとうございました。
自分もプレデターシリーズはロードショーとかで何度も観たせいか、1作目のオマージュとおぼしきシーンなどが出て来た辺りはついついニンマリ顔に・・^^でも白くじらさんの補足を拝見したら、結構見逃してる要素がありますねぇ。ジャパニーズ893というよりラストサムライなハンゾーさんにしても、あの1対1の戦いって過去作にも確かにありましたもんね。あまりに異色なキャラでもあっため、オマージュに気付かずハンゾーさんの応援に徹しておりました(相討ちでしたけどw)
でもここから新たにまたシリーズ化されるんでしょうかね〜?個人的にはAVP2の意味深ラストが未だ尾を引いてるので、またスピンオフしてほしいとこでもあったりで・・・(汗
やっぱりオマージュや前作のことを話しているのって、ファントしてはうれしいところですね。
ハンゾーさんは、登場シーンから異色なキャラでしたから注目していました。そういえば、ビリーもスー族の末裔なので、あの部隊の中では異色でしたね。(^^)
相打ちでも仕留めたのには驚きました。
あのラストを観ていると、また同じネタになってしまいますが、今度はあの惑星だけではなく宇宙に飛び出さなければ観客の暴動が置きそうです。
AVP2のラストはなかなか意味深で、しかも問題の会社でしたから、アッシュなどのロボットにあの装備を…大変なことになりそう。
トラックバックありがとうございました。
こういうのも好きなんですけど、
物足りなさは隠せませんでした。
登場人物に関しては、あの医者は実は“ロボ”なのではないかと、
勝手な妄想を張り巡らせながらも、違いました(汗)
ノーランドも呆気なくて・・・
雑誌の宣伝でも書かれていましたが、
てっきり私もプレデターの惑星(母星)だと思って見ていましたので
ラストで『1』のごとくフェードアウトしたのが残念でした。
AVP2で少し見られたように、彼らの星をじっくり今度は見たいなーと思います。
>炎の中に頭の長い影が見えましたが
あらら残念!気がつきませんでした〜
もしかしたらエイリアンかもしれませんね。
シュワちゃん版は大好きなんです。
だからそれに比べて今回は物足りませんでした〜
プレデターもあまり強そうには見えなかったし。
医者は最初から怪しかったですよね。
私は、プレデターのために人間界で手引きするヤツかも、、、って想像しました(笑)だって、一体どうやって何人もの人間を誘拐するんでしょう?悪人に詳し過ぎるゾ、プレデター(笑)
まぁ、ちょっとプレデターたちがあっさりやられてしまっていましたからね。もっと死闘を繰り広げて欲しかったですね。
おお、ロボットですか!
AVP系列なら出てきそうですね。アッシュのようなロボットが登場するのはかなり後になりそうですけど。これも何年ごろかははっきりとしていませんね。
私もてっきり母星かと思ったのですが、単に遊びで使っている星でしたね。やっぱりジャングルという障害があるところが好きなんでしょうかね。
トラックバックありがとうございました。
私もアーノルドさんの1作目は大好きです。
あらゆるものが衝撃的でしたし、この1作目を同じシリーズで越えるのは難しいでしょうね。でも、サイドストーリーとして世界が広がるのは嬉しいです。
確かに悪人に対して詳しすぎますね。
続編があれば、今度は地球からさらうところからあったりして。(^^;
お医者さんは、ちょうど犠牲者をメスで切り裂いたところだったのかもしれませんね。なむなむ。
トラックバックありがとうございました。