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12,000年前に海に没したムウ帝国が復活!
度重なる海底地震のために、日本の土木技師が誘拐されます。ちょうど埠頭で撮影をしていたカメラマンの旗中進(高島忠夫)、西部善人(藤木悠)、モデルリマコ(北あけみ)は、海へダイブする車と、蒸気を上げ海から上がろうとする男を目撃しますが、次の日引き上げられた車には誰も乗っていませんでした。
事件現場で目撃した女性、神宮司真琴(藤山陽子)をモデルにスカウトしようとした旗中進は、彼女と光圀海運の楠見元技術少将がムウ帝国工作隊23号(平田昭彦)に誘拐されるところを救い、そのままこの事件に巻き込まれるのでした。
ムウ帝国は世界各地に脅迫フィルムを届け、かつてのムウ帝国の植民地であった地上を返還することと、神宮司大佐(田崎潤)が建造している「海底軍艦(轟天号)」の建造中止を申し入れてきました。しかし大佐は終戦時に反乱を起こしイ403号と共に消息を絶っていたのです。
果たして「海底軍艦」存在するのでしょうか?そして地上の運命は!


これほどの戦艦を終戦間近、日本再興のために建造していたとは驚きです。残念ながらそれを実行することはありませんでしたが、神宮司大佐以下の兵士たちは今も戦争が続いている(敵対している)と思っていたことにも驚きです。こういう人たちが世界のために海底軍艦を使うのに反対するのは、あながち間違ってはいません(というよりも仕方がないかもしれません)。ちょっとしたカルチャーショックもあったとおもいますが、お陰で出撃までに時間がかかってしまい、驚いてしまいました。
こういう部分で、軍人としての父を持つ娘との関係が描かれており、物語に重みをつれているようです。なんといっても大佐のキャラ像はインパクトありますからね。
対するムウ帝国には守護竜マンダという巨大な竜が守っており、通常の潜水艦などでは歯が立ちませんが、後半は海底軍艦とムウ帝国との戦いがメインとなっておりあまり人間ドラマは描かれません。
ムウの皇帝陛下(小林哲子)が最期まで抵抗を続けていたのには驚くと共に、片やムウ帝国再興、片や日本再興と大佐に胸に去来する想いは立場は違えど、同じものだったのかもしれません。
ラストシーンは物悲しいです。
【ここがいい!】
・こういう特撮作品ですから、やっぱり花は海底軍艦。初めて湖に姿を現す雄姿は格好いいですね。ぞくぞくします。なにげにここで飛行したりしますが、いったいどうやって空中に浮いているのでしょうか。(^^;
・海底軍艦始動までのトラブルが結構いいです。ムウ帝国も必死ですね。
【ここは問題かな?】
・ムウ帝国はかなりの科学力を誇っていましたが、あの衣装や武器からはとうていそうは思えないです。
・守護竜マンダがあっさり倒されるのが悲しい。
【一言いいたいコーナー】
・1968年に再編集版として少しカットされ構成を変えたバージョンが存在します。DVDに収録されていました。
・マンダは元々蛇だったそうですが、公開が辰年だったために竜になったそうです。なんだか良かったと思います。
・海底軍艦は最悪なお祭り作品「ゴジラ ファイナルウォーズ」にもマンダと共に登場しています。

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これと「ゴジラ」と「地球防衛軍」。またちょっと値段が高かった(笑)
この頃は現役であの大戦を経験された方、
また子ども時代を過ごした方が多かったので、描写もらしさが残っていました。
でもなんといっても発進シークエンスはその後の作品に与えた影響はデカイと思います。
おおっ、DVDをお持ちでしたか!
「ゴジラ」「地球防衛軍」もかなり昔に観て以来、ご無沙汰なので最観賞してみたいものです。
どんどん子供向けになっていったゴジラシリーズは違って、この頃の作品にはリアリティがありましたね。
実際に大戦を経験していると、そのむなしさや怒り、悲しみなども…。
発進シークエンスはよかったですねぇ、ドキドキワクワクします。
あのドックが爆破されたときにはどうなることかと思いました。