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ゾンビの増殖により人々はアパートなどの一室に隠れ住んでいました。
若き女戦士ヘザー(アロンゾ・ジョーンズ)は路上でゾンビたちに襲われようとしている黒人親子を助け、自分の隠れ家へと連れて帰りました。子供の薬が必要ということを聞いたヘザーは、親子の家に行きますが、そこで待ち構えたのは牧師たち。彼らはヘザーを取り押さえ「どこにいる!」と…。
一方、アパートに住む黒人夫婦は、ゾンビのために食料を調達することができず飢えていました。とかと夫のスタンが外で若い娘を捕らえてきます。彼らはこの娘を使って共生生活をしようとするのでしたが…。
そして、そんな彼らのことをパソコンで執筆しているディーン。彼は執筆を速めるために手に入れた生体CPUをパソコンに取り付けますが、パソコンは電源を求めて触手を伸ばし始めるのでした。
久しぶりに精神的に疲れる作品を鑑賞してしまいました。
よくあるゾンビモノかと思っていたのですが、どうも少しおかしい。
どうしてゾンビが出現したのかと言うのが、後半になって判るのですが…なんというか理由はぶっ飛んでいます。今までにない理由でしたね。ただ、そこまでのストーリーがはちゃめちゃなところがあるので、もうなんでもこい!でしたけどね。
まずストーリーが3組の人間達(と一応言っておきますが)の行動をかわるがわる追っているのですが、なんと最後まで接点がありませんでした。これではオムニバスでも良かったように思えますが、ただパソコンしているディーンの存在がとても怪しく、彼がパソコンにこれらの出来事を執筆しているふしがあるんですよね。ひょっとして、彼と残りの2組は違う世界なんだろうか?とかも思って見たのですが…でも彼の周囲にも結局にも「共通の」ゾンビがいました。うーん、謎です。
まぁ、このほかにもヴァンパイア?反キリスト?狂信的牧師様たち…
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いったいどうなったのか判りません! …はい、ごもっともです。
【ここがいい!】
・序盤の町にいるゾンビの食事シーンはなかなか良かったですね。
【ここは問題かな?】
・ほとんどアパートのシーンで、またそこが薄汚れていますし、シャワールームも…なんだか観るのが嫌になるほど汚いのには参ってしまいます。逆にリアルなのかも知れませんが、どうも生理的に受け付けない撮り方でした。
・折角のゾンビの存在感がほとんどありません。そもそも主要人物でゾンビにやられた人っていなかったのでは?(^^; 出てきてもノロノロでやられるだけ、しかもドア閉めて向うで乱闘とか、主人公が驚いて見ている(でも私たちには見えない)場所でやっつけているとか…とにかくフラストレーションが溜まる溜まる。いったい見せ場はどこなんだー。
【一言いいたいコーナー】
・よく見ると原題は「Edges」と複数形になっているので、ゾンビ世界で生きていく3組のギリギリの生活を描いたということだったのでしょうか。
・黒人の男が窓を閉めろ!とか隣の家で襲われているのを見て「知らなかったから仕方がない」というのはゾンビのことかと思っていたのですが、どうやら日の光や、自分たちの獲物ってことだったようですね。ちょっとしばらく気が付きませんでした。
・黒人夫妻に捕まった女性の血が不味い件ですが、何かで死人の血は不味いと聞いたことがあります。だからヴァンパイアは生血をすするんですよね。なので、あの女はヴァンパイアの長のような存在だったのでしょうか。
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