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1891年ロンドン、探偵シャーロック・ホームズ(ロバート・ダウニー・Jr)と医者のワトソン(ジュード・ロウ)は、ある建物の地下で黒魔術の儀式が行われていることを突き止め、間一髪、生贄の女性を救い出すことに成功しました。「早い」お着きのスコットランドヤードのレストレード警部(エディ・マーサン)も主犯格であるブラックウッド卿(マーク・ストロング)を逮捕しました。
ベイカー街221B…3ヵ月後、事件のないホームズは2週間も引きこもり状態。結婚してここを出ようとしているワトソンと離れたくないのか、婚約者のメアリー(ケリー・ライリー)にモラルのない行動をとったりしていましたが、ブラックウッド卿が絞首刑となるため最後の面会に訪れることになります。そんなホームズに卿は、あと3人死ぬだろうと不吉な予言を残すのでした。
ブラックウッド卿は処刑され、彼が死んだことはワトソンが確認しました。
そんなある日、ホームズとはいろいろと過去のあるアイリーン・アドラー(レイチェル・マクアダムス)が彼の部屋を訪れ、リオドンという小男を探して欲しいと依頼されるのでした。
しかし数日後、ブラックウッド卿が蘇ったという連絡を受けます。確かに棺を眠らせていた場所は内側から破られていましたが、棺桶に眠っていた依頼を受けていたリオドンだったのです。リオドンの死を調べるために、彼の住処へ向かうホームズとワトソンでしたが、2人がそこで見たものは…。
もはや古典的名作といっていい推理小説「シャーロック・ホームズ」(小説家アーサー・コナン・ドイルが19〜20世紀にかけて発表した)に感銘を受けたライオネル・ウィグラムによるオリジナル・コミックが元となっており、新しいオリジナルのシャーロック・ホームズのお目見えです。
シャーロック・ホームズというと知的で紳士的なイメージがあったのですが、そういうものを払拭して薄汚れた肉体派と言ってもよさそうなホームズでした。ただコメディ要素も入っているところが汗臭い作品にならなかったところでしょうか。ちなみにワトソンも紳士的ですが、やはり好戦的な部分も見受けられました。
なのでこの作品の傾向としては、知的な推理(再現ファルムも秀逸)もあるにはあるのですが、どちらかというとアクションシーンに見せ場があったように思えました。
でも面白かったりします。(^^)
【ここがいい!】
・全体的に独特色彩を持っており1890年代を表現しています。この色使いは最近では「ウルフマン」「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」に通じるものがありますね。この雰囲気は好きです。
・ホームズはやっぱりワトソンとは離れたくないんでしょうね。一緒に戦っているところから、普段の会話など、とてもコンビだと思います。2人のやり取りも面白いですが、ホームズのギャグセンスがとてもいいですね。わかってやっているのでしょうか。(^^; これは戦いの場でもありますが、迫力があるのに息抜きのような部分があって、いい緩急がつけられているように思えます。
【ここは問題かな?】
・戦いの中で、まず頭の中で戦い方を考えてから実行に移すのが、論理的で面白いところですが、後半はそういうところがなくって普通のアクションになってしまったのが残念です。
・正直、オリジナルだと言っていたので超常現象もアリかと思っていたのですがなんだかホームズじゃないかな…と思いながら観ていたのですが、真相が判って逆に少しガッカリしてしまった私がそこにいました。(- -; まぁ、しっかり騙されていたということで。これは問題というより、いいところに入れるべきかもしれませんけど。
・「ヤング・シャーロック ピラミッドの謎」もそうでしたが、モリアーティ教授の名前は出てくるのですが…そろそろ彼との対決が見てみたいですねぇ。
【一言いいたいコーナー】
・シャーロック・ホームズは架空の人物ですが、もう実際にいたかのように思えてきますね。
・実際にワトソンの結婚など年代的に少しずれているようで、今後の展開が微妙に読めないところがあります。続編もあるようで気になるところです。
晴れたらいいね〜(ちゃぴちゃぴさん)の「シャーロック・ホームズ」
映画鑑賞の記録(miriさん)の「2−542 シャーロック・ホームズ」
web-tonbori堂ブログ(tonboriさん)の「コミックヒーローなホームズ「シャーロック・ホームズ」」
子育て 時々 映画(マミイさん)の「人間くさい探偵」
嗚呼,魅惑の映画道+Σ(hiroさん)の「No821 シャーロック・ホームズ 2010年175」
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続編が楽しみな一本になりました。
コンビの絶妙さもあって、楽しめますね。
アクションも、思ったより多くて迫力ありました。適度な緩急のつけかたも、いいですよね。
あと、私も、この色合い感が妙に好きです。ウルフマンは9月にソフトが出るので、楽しみになってきました。
個人的には、アイアンマンよりこっちの方が好きです。
Blu-rayを購入しちゃったんですが、本編を見ながら監督が出てきて説明してくれるという特典があって、まだ冒頭しか観てないんですが、これも面白そうな特典でした。
ですねぇ、続編が楽しみです。
なにやらロンドンを離れるとかも聞きましたが、いよいよモリアーティ教授との戦いでしょうか。
アクションシーンに関しては、私も思ったより多くって驚きです。ホームズが拳闘までするとは思ってもいませんでした。
ウルフマンも9月にもう出るんですね。非常にオーソドックスなホラーでしたが、雰囲気はよかったです。ちょっと親父の意味がよく判らん!という声も多かったですけどね。(^^;
私もアイアンマンよりはコチラの方が、ハマリ役のような気がしますねぇ。汗だくになって一生懸命動いている方が好きです。なのでゴテゴテの1号機の辺りがよかったです。
さすがBlu-ray…容量が多い分、特典も多いのかな。
トラックバックありがとうございました。
こちらからもリンクさせていただきます。
いつも色々と有難う〜☆
たまにはと思い、こちらからトラックバックを送らせて頂きました。
私は長い間アクションのシーンとかに興味がなかったのですが、最近(ファイト・クラブを見てから)段々変ってきて、この映画のアクションシーンは本当に素敵だと思いました。
>実際にワトソンの結婚など年代的に少しずれているようで、今後の展開が微妙に読めないところがあります。続編もあるようで気になるところです
オリジナルという事で、何でもアリになりそうですね〜♪
【ここがいい!】のところの年代が違うような気が・・・。
余計な事でしたか〜?
じゃあおやすみなさい〜☆
この作品のアクションシーンは、単に戦っていたり爆発が凄いといったものではなく、流れが判るようになっていたり、ギャグで緩急がつけられていたりして、私もいい出来になっていたと思います。
オリジナルと言うところで、原作に縛られず自由にいろいろと出来そうですね。原作好きの人にどう受け入れられるかは判りませんが、先の読めない展開は嬉しいところです。
【ここがいい!】の年代は8と9が逆でしたね。(@_@)
ありがとうございました。修正しておきました。
トラックバックもありがとうございました。
こちらからもさせていただきます。
グレーな中にたまにハッとするような鮮やかな女性(アイリーン)のドレス姿が際立って
すごく素敵でした♪♪
ホラーならここで「血の色」が際立つんでしょうね(^^;
今作はシリーズ化されそうな予感がします・・・☆
ですねぇ、こういう色使いは昔のロンドンにピッタリですね。
私もアイリーンの紫色が妙に目立っているなって思っていました。
ホラーではしっかりスウィーニー・トッドが赤を演出していましたね。結構恐いものです。
そういえば、シンドラーのリストでもモノクロなのに赤い少女がいました。インパクトがあります。
シリーズ化、されてほしい。(^^)
まあちっとばかし続編への色気がありすぎだろって言うトコもありましたけど(笑)
ちょっとコミックヒーロー的でありました。
感想こちらに書いてるのでよしなに。
web-tonbori堂ブログ : コミックヒーローなホームズ「シャーロック・ホームズ」 http://tonbori.exblog.jp/10212241/
ですね。思っていたのとは随分違いましたが、なかなか面白いホームズでした。
最初はあのモリアーティ教授が敵かと思っていたのですが、戦いはまた次に持ち越されてしまいましたね。(^^;
確かにヒーロー的なところ、ありますね!
リンクありがとうございました。
こちらからもトラックバックさせていただきます。
かけあいがおもしろかったです。
頭で先にイメージしてから行動にうつすというのは
私にとっては斬新でした。
ああいうのを瞬時に判断できるのが天才なのかもしれません。
・・・・って、実在の人物みたいに語ってしまうのが
ホームズのすごいところなのかも。
私もシリーズ化希望です。
トラックバックも送りますね〜。
おっ、観られましたか!
2人の掛け合いは面白いですね。戦っている最中でも喋っていますし。(^^;
イメージをするのはある程度は誰しもすると思うのですが、この人の場合はかなり先までイメージしていますね。しかもそのとおりにちゃんと体が付いていっているのが凄いです。
普通イメージしても付いていかないことが多いのですが、この人の場合、ちゃんと自分の体をも分析しているということですね。
シリーズ、少なくとも次回作はあるようですよ。(^^)/
トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせていただきます。
ホームズは随分と読んだんですが、全部忘れてしまいました。
ベーカー街とか、M教授の名前意外きれいサッパリ抜けてるんで、
どんなホームズでも受け入れ態勢整っていました。
ロバート・ダウニー・Jrのコミカルさと
ジュード・ロウの真面目モードがあっていたようにも思えます。
反面、レイチェル・マクアダムスの服装とか髪型が似合わないとか
ストーリー以外の部分にも関心ありました。
ホームズの格闘シーンも含めて謎解きよりアクションに見ごたえ
を感じました。次回作も堅苦しくなくお願いしたいです!
私も小説というか本を読んだのは凄い子供のころでしたねぇ。
どちらかと言うと明智小五郎の方が好きだったので。(^^)
私がホームズで脳裏に浮かぶのは「名探偵ホームズ」…だったり。
なので、私も受け入れ態勢はバッチリ。
主役の二人はいいコンビでしたね。
服装や髪型はあまり気にならなかったですが、目がもうアクションシーンに行ってしまっていました。
次回作も楽しみですね。
トラックバックありがとうございました。