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黒海沿岸ノボロシースク…ロシアへ渡すはずのM51ミサイルが、謎の組織によって奪われてしまいました。
1時間後、衛星からの連絡で事態を知ったフランス国防省対外治安局は、機密度アルファを指定し事態打破のために2名の諜報部員を派遣することにしました。しかし諜報部が以前ミスをしたことが元で治安局から2名を…しかししかし、治安局は治安局で2重スパイがいることを心配し、民間人を使うことにするのでした。そう、『おとり』として…。
治安局のモノクル(ロッシデ・パルマ)が選んだのは、最近失恋したばかりで些細なことでもキレてしまうブノワ・リビエール、通称ベン(エリック・ジュドール)と、オンラインゲームが得意で自信満々のウィリアム・ソバージュ、通称ウィル(ラムジー・ベディア)…2人は過酷過ぎる訓練を経て、スパイグッズに身をかためて現地へ飛ぶのでした。
そして首尾よく億万長者でモデルクラブ≪悪の華≫のMr.イーブルに近づくのでしたが…。


ところが、この作品はそんじょそこらのB級パロディとはちょっと違っていて、妙に豪華ななんです。装備も面白いし、車、ヘリ、船、潜水艦、基地などかなり制作費がかかっているような感じで、007にはつきものの女性陣も美人ぞろい…下手すると本家が食われてしまいそうですね。
でもって、2人のグダグダさが少々レベルを下げているようです。
この2人、フランスのバラエティ番組では人気の「エリック&ラムジー」というコンビだそうです。これがフランスでのギャグセンスなのかもしれませんが、ちょっとどちらかと言うとうるさい方が耳についてしまって微妙でした。フランスでは大うけだったのかな?
結構、掘り出し物でした。
【ここがいい!】
・まず本家なみの豪華さのロケが敢行されていることが大きいです。
・物語の進行が結構速いために主人公たちのグダグダ感さえ感じなければ、退屈することもなくエンディングを迎えられそう。
・性的欲求を抑える実験のモルモットになっている、ウサギたちが個人的にツボ。短いシーンですが、あのウサギたちだけで面白い短編作品が作れそう。(^^;
・今やスパイ映画には欠かせない多くのスパイグッズがいい。特に歯に仕掛けられた携帯電話が面白いですね。着信したときの振動がもうたまりません。でも、歯を削るレントゲンシーンはあまりにも恐ろしい。
【ここは問題かな?】
・結局のところ、2人のギャグセンスが合うかどうかが大きいですね。でもあまり下ネタがないのは評価すべき点でしょう。
・結局のところ、M51奪回は失敗しているのですがいいのかな?(- -;
【一言いいたいコーナー】
・ジェラール・ピレス監督は「TAXi」の監督でもあります。


子育て 時々 映画(マミイさん)の「お上品なコメディ」
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フランスコメディって結構おバカでグダグダなものが多いように感じます。
(私は『ル・ブレ』という作品が好きです。)
『ダブルオー・ゼロ』はとんでもないグダグダ感にこちらがついていけるかどうかですよね。
今、自分のレビューを読み返してみたら、
観ながら別の事ばかり考えていたようです。(汗)
私はスパイコメディはよくみるのですが、
よくよく考えてみると本家の007、特に初期はほとんど見てない事に気づきました。
今度、『ドクター・ノオ』みてみます。
トラックバック送りますね。
おお、そうでしたか。「ル・ブレ」は聞いたことはありますが、まだ観たことがありません。このグダグダ感を受け入れられることができると、なかなか爆笑作品なのかもしれませんね。(^^)
実は今007シリーズを1作目から観直しているので、結構ダブって同じシーンだなぁって思うことが多かったです。そういう点ではいいタイミングで観賞したかもしれません。
トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせていただきます。
>ナイトメアへ
いやいや、私は奪回しませんよ!! って、何?