|
メキシコで一仕事を終えマイアミで休暇をとっていたジェームズ・ボンド(ショーン・コネリー)に、同じホテルに泊っていたオーリック・ゴールドフィンガー(ゲルト・フレーベ)と接触するよう指示が入ります。ボンドはカードのイカサマで相手から大金を巻き上げていたゴールドフィンガーを妨害し、逆に負けさせてしまいます。とかとその怒りは、ボンドと共に裏切ったジルに向けられ、彼女は全身に金粉を塗られて絶命するのでした。
M(バーナード・リー)からの指示でゴールドフィンガーをことを聞いたボンドは、ナチスの金塊を餌に彼に接触を開始します。ゴールドフィンガーが、何らかの手段で金塊の密輸を行っているはずであり、餌としては金塊が最適であると…。
ゴルフ場でまんまとゴールドフィンガーに近づいたボンドは、彼の車に発信器をつけることに成功。こうして舞台はジュネーブへ。
改造されたアストンマーチンDB5で追跡を始めたボンドに迫る女性ドライバーの車、ゴールドフィンガーの車が持ち込まれたオーリック工場でボンドが見たものは…そしてアメリカ最大の金貯蔵庫フォートノックスを目標とした『グランドスラム作戦』とは!
イアン・フレミングの小説としては第7作目、映画では第3作目となります。
ついに登場した改造アストンマーチンDB5、数々のメカ、大掛かりなセットと魅力ある敵は、このシリーズの基本となっていると言えるでしょう。そしてそれは単なるスパイ映画ではなく、エンターテイメント性豊かな作品になったともいえます(この部分は賛否両論があるでしょうけど)。
初めてスペクターがらみではない敵ですが、ゴールドフィンガーの負けず嫌い、金への飽くなき執着心は素晴らしい。こういう敵が本来は敵であるはずのボンドと会合して見かけは和気藹々と話をしながら腹の探りあいをするのは、もう定番の演出ですが、本作ではその部分がいつもより長いような気もします…つまりずーと捕まっているわけですね。(^^;
しかしそこからの切り替えしがボンド特有のスパイグッズであったり、女性であったりするところが楽しいですね。
【ここがいい!】
・ほとんどの人が信じた金粉によって皮膚呼吸ができなくなり死んだジル…しかしそのようなことでは人は死なないらしいです。とはいうもののここでの彼女の死に様は美しさと相まってゴールドフィンガーの恐ろしい一面をも垣間見ることができます。本作の名シーンの一つですね。
・ゴールドファンガーの金に対する執着心。わずかなお金であっても他人に渡すのは嫌なのでしょう。カードのゲームやゴルフ、そして協力をさせていたギャングに対する扱いなどによく現されています。しかしその反面、作戦を説明するときの仰々しいセット、そして嬉しそうに喋るところはお茶目というか、自慢したくて仕方がないのでしょう。こういう性格付けされている敵には特有な魅力が出て、とてもいいですねぇ。
・アクロバット機による「グランドスラム作戦」開始の離陸シーンが格好いい!
・フォートノックスでのカウントダウンの残りタイム!まさしくエンターテイメントです。なまじ1秒とかよりいいですねぇ(もっともこれ一回だけにして欲しいですけど)。
・ハロルド坂田演じる「よろず屋」…ほとんど喋りませんが、強靭な体の持ち主で、さらに刃物を仕込んだ帽子を投げるという…後のシリーズで活躍したジョーズのような独特(こんな人いないだろぉ!って感じ)な強さを持った宿敵です。彼との戦いがラストの見せ場にもなっています。
【ここは問題かな?】
・ジルの妹(銃の腕がトコトン下手)とのコンビを少し期待していたのですが…あんなことになろうとは。(>_<)
・牧場のシーンが少々間延びしそうになるくらい長いように思えます。実際にはいろいろと起こってはいるのですが、あまり活躍どころもないのでなんとかして欲しかったところです。
【シリーズのチェック項目】
・敵は英国、国際的な実業家オーリック・ゴールドフィンガー、その部下『よろず屋』(ハロルド坂田)。
・最初の狙っている銃口に向けて撃つシーンは立ちポーズ。
・プロローグあり。
・オープニングは歌詞アリの曲。爆発的にヒットしました。
・エンディングも同じ曲です。次回作の予告があります。
【一言いいたいコーナー】
・フォートノックスでのゴールドフィンガーの持っている銃が金ぴか!ばれませんか?アナタ。
・任務を受けるときや、ボンドが敵に捕まってなんとか逃げようとしたときに008の名が登場します。他にも00要員がいることを示しているシーンですが、残念ながら姿を見ることはできません。
・ゴールドフィンガー役のゲルト・フレーベはドイツ人で流暢な英語を喋ることができなく、彼のセリフは全てマイケル・コリンズの吹き替えとのこと。
・ゴルフ場で初めて『よろず屋』が帽子を飛ばし石像の頭を切断するシーンがありますが、ここで帽子は切断して飛んでいったはずなのに、石像の頭が字面に落ちた時に帽子もちゃっかり同じ場に落ちてます。(^^;
THE END of ゴールドフィンガー.
But JAMES BOND will be back サンダーボール作戦.
sailor's tale(starlessさん)の「007/ゴールドフィンガー」
子育て 時々 映画(マミイさん)の「いついかなる時でも」
▼ よろしければ、クリックをお願いいたします ▼
【関連する記事】
やはり金粉まみれの死体、フォートノックスの金塊、
強敵のハロルド坂田氏。しゃべらないっていうのがいさぎいいというか。
あの帽子もインパクト大でけっこう他の作品などで使われてますからね。
うーん、やっぱり「ゴールドフィンガー」はよかったですねぇ。
初期のものではピカ一(死語)だったと思います。
フォートノックスという建物を知ったのもこれが初めてでした。っていうか他では聞いたことないですけど。(^^;
ハロルド坂田氏はインパクト大でしたね。あの帽子の武器も秀逸でした。やっぱりこういう敵役がほしいですねぇ。
40年以上経っていますが、いまだに海外でこれ以上の活躍をした日本人俳優はいないでしょう(一発屋ではありますが…)
007シリーズですか!夢のような企画ですね^^
「ゴールドフィンガー」は私が007好きのきっかけとなった作品です。あの展開は当時の多感なガキンチョには衝撃ものでした。アストンマーチンの仕掛とか股間に向かってジワジワくるレーザーとか、実に眩しすぎましたね(笑)。このレーザー演出は後のサスペンス演出でよく見かける気がしますが、ひょっとして元祖になるんですかね〜。
最近のシリアス風味も悪くないですが、やっぱりこういうスパイ+世界征服+美女+秘密兵器を単純に楽しめるのが007らしくていいと思います♪それとショーン・コネリーも♪♪
ガツンと応援いきますよ〜♪凸
ハロルド坂田はシリーズの暗殺者の中でも特にインパクトのある敵役でしたね。
観ている方としても、やはり日本人であるということで観ていて馴染みがあって親しみやすいということもあったかも知れませんねぇ。喋りませんけど。(^^;
トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせていただきます。
お久しぶりでございます。
007シリーズは前半11作目くらいまでは、なにかと話題があったと思うのですが、後半に入ると何がうたい文句だったかなー?と思ったりしています。(^^;
「ゴールドフィンガー」は私も007が好きになった作品で、かなり思い入れがあります。テープにとったりもしていたのでセリフをほとんど覚えていたり…でも、今回字幕で観ると吹き替えと随分違ってて…はっ、吹き替えで観てないや。
股間に向かってジワジワくるレーザーは、男性にとっては悪夢みたいなものですね。(@@) 特にそこが大事な007が焦るのも無理ありません。(^^;
この作品からは後の娯楽大作の匂いがぷんぷんとしていますね。
応援ありがとうございます!(^^)/
金ぴかの女性はインパクトがすごかったです。
(私も結構いい年になるまで全身に金粉を塗ると死ぬ、と信じてました。)
あの銃といい、本当にゴールドフィンガーは黄金好きなのだなぁと思いました。
目の前にある金塊に目を奪われ、思わずパットをはずしてしまうところとか
細かいところがよかったです。
トラックバックも送りますね。
最初のあの金箔女性には驚きましたね。
皮膚呼吸というのも当時は信じていましたが、映画を観ていたときには単純に殺されてから塗られたのかな?なんて思っちゃいましたけど。
ゴールドファンガーは黄金好きなので、こういうシーンは彼らしいのですが、逆に少量でも金を使うことには抵抗なかったのかな?なんて思ったり。(^^)
金への執着心は凄かったですからね。
トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせていただきます。