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2010年08月07日

パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々

神は世界を長く支配しすぎた。俺たちが引き継ぐ時だ!
パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 [DVD]
2010年(Percy Jackson & the Olympians: The Lightning Thief)製作国:アメリカ、カナダ
監督:クリス・コロンバス原作:リック・リオーダン
製作:クリス・コロンバス、マイケル・バーナサン、カレン・ローゼンフェルト、マーク・ラドクリフ製作総指揮:トーマス・M・ハメル、グレッグ・ムーラディアン、ガイ・オゼアリー、マーク・モーガン
脚本:クレイグ・ティトリー、ジョー・スティルマン撮影:スティーヴン・ゴールドブラット
音楽:クリストフ・ベックamazon.co.jpで詳細を見る。

ストーリー

ニューヨーク…エンパイア・ステートビルに神ゼウス(ショーン・ビーン)は、ポセイドン(ケヴィン・マクキッド)を呼び出しました。史上最強の武器である『ゼウスの稲妻』が何者かに奪われてしまったのです。神々の掟でポセイドンがゼウスの武器を奪うことはありえません。しかしゼウスが怪しんだのはポセイドンの息子だったのです。息子とは長い間あったこともなく、能力も覚醒していないというポセイドンにゼウスは言い放ちます。
今から14日後の夏至の夜12時までに返さなければ戦争だ!

17歳のパーシー・ジャクソン(ローガン・ラーマン)は難読症に悩むヤンシー学園の生徒です。
母サリー(キャサリン・キーナー)と子一人での生活でしたがアパートには「臭い」大家が出入りしており、どうして母がそんな男と一緒なのか理解できませんでした。
そんな時、ギリシア・ローマ博物館で英語の代理教師であったドッズ先生が突然モンスターに変貌し、パーシーを襲ってきました。彼には何のことか判らない「稲妻」を渡せと叫びながら…危ないところをブルナー先生(ピアース・ブロスナン)と足の悪い友人グローバー(ブランドン・T・ジャクソン)救われますが、なぜか二人ともこのことを予期していたかのように、先生はペンを渡して使えといい、パーシーを「訓練所」へ連れて行くことにするのでした。

訳が判らないまま母とグローバーと一緒に「訓練所」に向かったパーシーたちでしたが、訓練所にたどり着く直前、巨大なミノタウロスに襲われます。なぜか「ハーフ訓練所」には入れなかった母は捕まえられたまま霧と飛散し、パーシーはペンでミノタウロスに立ち向かい、倒しはしたものの3人も寝込む怪我をするのでした。
目覚めたパーシーは、この訓練所でグローバーやブルナー先生の正体、そして自分の生い立ちを知ることに…彼はポセイドンと人間とのデミゴッド(半神半人)だったのです。とはいうものの「稲妻」のことなど知らないパーシーは身の潔白を証明するためにオリンポスへ行くことを決意するのでした。
しかし…パーシーの元にハデス(スティーヴ・クーガン)が現れ、母と「稲妻」を交換するという脅しに、彼はまず冥界へ行くことに…「訓練所」で知り合ったヘルメス(ディラン・ニール)の息子であるルーク(ジェイク・アベル)の助言に従い、同じく知り合ったばかりのアテナ(メリーナ・カナカレデス)の娘アナベス(アレクサンドラ・ダダリオ)とグローバーの3人は冥界へ入るためのアイテムを求めて旅立つのでした。

映画レビュー

まぁまぁ「ハリー・ポッター」を世に送り出したクリス・コロンバス監督の新たなファンタジーということで期待していたのですが、やっぱり大事なのは脚本でしょうか。「ハリー・ポッター」の見事な粗筋や設定はいったいどこへ?原作は読んだことがないので判りませんが、特撮や要所要所の演出は面白いのに、設定にかなりおかしいところが多く、残念な一本となってしまったように思えますね。
お子さまと楽しむのにはいいかもしれませんが、それでも「これってどうして?」とツッこまれそう。(^^;
これで波乱万丈じゃなかったら「とほっ」を付けているところです。

【ここがいい!】
・ギリシャ神話を元に、現代風にまとめているのは面白いところです。場所もギリシアからアメリカに置き換わっています。戦いにおいても、翼を持つサンダルがスニーカーになっていたり、メデューサ(ユマ・サーマン)との戦いにおいては盾に映して、というのがピカピカのiPodになっているとか、特撮もよくできていますし、こういう演出は楽しいところです(逆に「訓練所」では剣と盾…ちょっとがっかりかな)。

【ここは問題かな?】
・大前提の『ゼウスの稲妻』があまりに簡単に奪われ過ぎでしょうね。全知全能のゼウスのはずなのに、自分のもっとも大事で史上最強の武器を奪われ、自分で探そうともせず、しかもポセイドンの息子のせいにしてしまう…本当に全知全能なのでしょうか。14日後の夏至の意味も判りません。
・序盤にポセイドンが海から浮上して巨体を現しますが…人に見られるでしょ。こういう演出は「おおっ!」と思うのですが、実際にはやっちゃいけませんね。
・「ハーフ訓練所」…まるで「ハリー・ポッター」のホグワーツですが…一人前のデミゴッドに育てるのが目的なのですが、とにかく戦闘訓練(なぜか剣!)ばかりしています。(@@) 武術を学ぶことが悪いわけではないのですが、そういうことではなく、基本的な生活の学び方、力の使い方を学ぶのが大事なのでは?と思ってしまいます。あまり特殊な人がいるようにも見えませんし、特異なのはブルナー先生とグローバーくらい…折角のファンタジー感が薄れちゃいますね。
・また「訓練所」では天界に、とか海界にとかに属しているというのはなく、いろいろな種族がいたみたいですね。となると相手は冥界だけなのかな?

【一言いいたいコーナー】
・ブルナー先生とグローバーが足が悪いふりをしているのは、ひょっとして人間の足で歩くのが苦手なんでしょうかね。グローバーは単なる小道具だとは言っていましたが。(^^;
・本当はペルセウス・ジャクソンらしい…ってペルセウスってゼウスとのデミゴッドでしょ??まさかポセイドンの息子って…。
Number632ゼウスが無能すぎる!!ショーン・ビーンが泣くよ!

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posted by 白くじら at 12:11| Comment(4) | TrackBack(2) | ファンタジー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
白くじらさんの007を一作目からというのは、面白くって、あ〜こんなんだったっけと古い記憶を探ってます。
ゴールドフィンガーが、自分の中で007のカタチになってるところはあるかも。

おっと、パーシー!
タイタンを観てあったので、現代に置き換えているところが面白いかなぁ。こういった神話は移住系アメリカ人にはないもんね。
でも、ここは問題かな?の点は、頷きますねぇ。ゼウスさん、能なしですやん。パーシー@ペルセウスは、ペルセウスがデミゴッドの中でもサクセスなタイプということでの命名だったと記憶してます。ちがったっけ?
メドゥサは、ペルセウスが成敗したのに復活してんのかっていうのもありなんだけどねー。
養成所は、イマイチな修行でしたね。うん。
とはいえ、なんやかんやと面白く観られた映画でした。
Posted by ちゃぴちゃぴ at 2010年08月07日 22:54
こんにちは、ちゃぴちゃぴさん。

007はほとんど記憶の彼方に行っていたので、まるで初めて観るかのように楽しんでいます。(^^;
「ゴールドフィンガー」だけは何度も観ているので…それでも別格の面白さでした。この作品を境に娯楽大作になっていたのかもしれませんね。

おっとパーシー!(^^;
うんうん、神話を現代風に置き換えている辺りは非常に面白いと思いました。なるほど、アメリカにはそういうものがないんですね。
ペルセウスの名は「君によく似ている」と言っていましたが…文字のアナグラムかと思っていましたが、そういう生まれについてでしたか!(@@)しまった。

現代風の世界ではメデューサはしっかり生きていたのかもしれませんね。(^^; 娘…ってわけではなさそうですし。

まぁ、いろいろと設定に無理はあるものの、場面場面が面白いので、結構楽しんで観たのも事実です。続編に期待ですね。

トラックバックありがとうございました。
Posted by 白くじら at 2010年08月08日 09:21
白くじらさん、こんにちは。

観終わってすぐの今でもお話を思い返そうとしても
あまり印象に残っていません。苦笑
水を使った特撮はおもしろかったのですけどね。

確かにあの訓練所で訓練したらどうなるんでしょうね?
しかも、訓練しなくってもパーシー君は立派に剣が扱えてるようでしたし。
シリーズものの第1作目はどうしてもキャラ説明に時間がかかってしまうので
来年公開予定の次回作に期待ですね。
Posted by マミイ at 2011年04月17日 12:32
こんにちは、マミイさん。

私も今となっては細かいところをよく覚えていませんが、今風に戦っていたことは覚えています。
そういう各場面場面は面白かったです。同じような現代で魔法を扱った「魔法使いの弟子」よりは!(^^;

確かにシリーズものはキャラクター説明に時間がかかりますねぇ。
でもそういう誕生秘話は好きだったりします。ただ、事件には深みがなくなりますから、次回作、私も期待します。(^^)

トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせていただきました。
Posted by 白くじら at 2011年04月17日 17:37
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