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2010年08月12日

007-6 女王陛下の007

娘の『病気』を治すには、力強い助けが必要だ。
女王陛下の007 (デジタルリマスター・バージョン) [DVD]
1969年(On Her Majesty's Secret Service)製作国:アメリカ、イギリス
監督:ピーター・ハント原作:イアン・フレミング
製作:ハリー・サルツマン、アルバート・R・ブロッコリ製作総指揮:
脚本:ウォルフ・マンコウィッツ、リチャード・メイボーム撮影:マイケル・リード
音楽:ジョン・バリーamazon.co.jpで詳細を見る。

ストーリー

007シリーズ海岸沿いを車で走っていたジェームズ・ボンド(ジョージ・レーゼンビー)は、荒れる海へ入っていく女性を助けますが、襲ってきた2人の男と争っているうちに、女性は姿を消してしまいます。ホテルで女性トレーシー(ダイアナ・リグ)に再会したボンドはカジノで彼女を助け、一夜を共にするのでした。
ドラコ建設のドラコ…ヨーロッパ有数の犯罪組織ユニオン・コルスの首領でもある彼は、破天荒な性格で手に負えないレーシーにはボンドのような男が一番いい。と一緒にさせようとします。最初は断ったボンドでしたがブロフェルドの情報と引き換えに付き合うことに…しかし次第に彼女に惹かれていく自分を抑えられなくなっていくのでした。。

ロンドンに戻ったボンドはM(バーナード・リー)からベッドラム作戦から外されてしまいますが、辞職すると飛び出してしまい(マニーペニーが気転を働かせ休暇扱)一人宿敵であるスペクターの首領ブロフェルドを追い続けます。そしてついにアルプスにあるブルーシャン・アレルギー研究所にいることを突き止め、ボンドは紋章学者ヒラリー卿としてデ・ブルーシャン(テリー・サバラス)と相対するのでしたが…。

映画レビュー

とほっ…イアン・フレミングの小説では第10作目。映画としては第6作目となります。
ボンド役はついにショーン・コネリーが降板し、2代目としてジョージ・レーゼンビーが演じています。この交代劇やボンドが結婚するなど、いろいろと話題のあった作品でしたが、どうしても今までのショーン・コネリーのイメージが強すぎるため違和感は拭い去ることはできません。現在ではもうすでに何代ものボンドがいるわけなので、まだましですが当時は初めての交代劇なのでかなりの衝撃があったのではないかと思います。
ちなみにブロフェルドも、テリー・サバラスに変わっているので最初見たときにはスペクターの首領とは思っていなかったりします。次の「ダイヤモンドは永遠に」でもまた役者さんが変わっているんですよね。(- -;

ストーリー的には面白いのですが、ジョージ・レーゼンビーも(意外なことに)テリー・サバラスでさえもが、あまりあくが強くなかったことが残念です。まだ1作目ということでボンド役がまだしっくりと自分自身に馴染んでいなかったのでしょう。
後のボンドであるティモシー・ダルトンピアース・ブロスナンの2人はこの作品を個人的には一番好きだと上げており、自分が主演でリメイクしたかったと言っているようですね。つまりは自分ならもっと…と言うことなのでダメ出ししているということでしょうけど。(^^;

とはいうものの、ラストの悲劇的なシーンは、後にも先にも未だ超えるものはありません。
このラストはあまりにもショッキングでした。

【ここがいい!】
・なにげにマニーペニーがいい感じでした。いつもボンドを温かく見守っている彼女は、今回もMとボンドの言い争いのときに気転を働かせています。このこともボンドもMも彼女に後になって礼を言っています。さらにラストの結婚式でボンドを見つめる彼女…いい演出ですねぇ。
・この後のボンド作品にも表れていますが、スキーを使ったアクションシーンが素晴らしい。それにしてもこのシーンでブロフェルドが自ら追っ手に加わるとは…ここまで自ら動くような人だったとは今までの作品からは考えられませんでした。
・はじめて作中で挿入歌が入っていました。ボンドとトレーシーの愛が育まれる貴重なシーンです。

【ここは問題かな?】
・これは全編を通してですが、アクションシーンの撮り方が非常に観ずらい!カット、カットが短く方向なども変わりなんだかもう訳が判りません。(- -; 特徴を持たすためでしょうけど、手前に何かを配しての撮影も気になりました。木や椅子が手前にあって向うで動いているといった撮り方で、これも煩わしかったです。

【シリーズのチェック項目】
・敵はスペクターの首領、エルンスト・S・ブロフェルドことデ・ブルーシャン。
・最初の狙っている銃口に向けて撃つシーンは片膝を曲げてのポーズ。
・プロローグあり。
・オープニングは歌詞アリで、今までの作品のシーンが使われています。
・エンディングは序盤の銃口の曲が使われ、次回作の予告もあります。

【一言いいたいコーナー】
・なにげにあまり新兵器は登場していません。原点に戻るって感じでしょうかね。
・研究所で女性たちがカーリングをしているシーンがありました。古いスポーツとは聞いたことがありましたが、007でも使われるほどメジャーだったのかな。
Number635余裕をもたずに、トドメはきちんとつけておきましょう!

THE END of 女王陛下の007.
But JAMES BOND will be back ダイヤモンドは永遠に.


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sailor's tale(starlessさん)の「女王陛下の007

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posted by 白くじら at 15:27| Comment(2) | TrackBack(0) | アクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
多分、これがイアン・フレミングの原作に一番近い感じなんでしょうね。
ダルトン、ブロスナンともに評価の高いボンドを演じていましたが確かに2人がリメイクしたくなるのも分かります。
Posted by tonbori at 2010年08月16日 23:05
こんにちは、tonboriさん。

原作は読んだことがないのですが、あまり変えていないということでしょうか。もしくは雰囲気?(^^;
雰囲気は1作目に近かったですね。

リメイクもいいかもしれませんが、この悲しみはもうリメイクでは表すことができなそさう。
Posted by 白くじら at 2010年08月18日 08:13
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