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2010年08月13日

きな子 見習い警察犬の物語

言葉は判らなくても、お互いは信頼しているのだ。
夏帆写真集 Breeze with きな子
2010年製作国:日本
監督:小林義則原作:
製作:製作総指揮:秋元一孝
脚本:浜田秀哉、俵喜都撮影:葛西誉仁
音楽:服部隆之、主題歌:Metis『only one 〜逢いたくて〜』amazon.co.jpで詳細を見る。

ストーリー

子供のころ、父(遠藤憲一)と警察犬エルフの活躍から、幼い子が救い出されたことに感銘を受けた杏子(夏帆)は大きくなった父のような訓練士になることを決意します。

そして10年…杏子は子供のときの夢を果たすため、香川の番場警察犬訓練所で訓練士を目指すことになりました。所長の番場晴二郎(寺脇康文)は、厳しいことで有名で、何人もの訓練士が辞めていました。子供の圭太(広田亮平)と新奈(大野百花)などは杏子が辞めるかどうかで賭ける始末。
杏子は先輩の田代渉(山本裕典)と共に厳しい生活を送ることになるのでしたが、そんな矢先エルフと同じラブラドールの子供が運び込まれてきます。体が弱く餌を食べない子犬を心配した杏子は、体の色から「きな子」と呼びながら夜通しで声をかけながら眠ってしまいます。
次の日、餌を食べ始めたきな子に喜んだのも束の間、警察犬以外をここに置いておくことはできないと言う番場に、杏子は思わず自分が警察犬として育てます!と言うのでした。

こうして犬たちの世話をしながら、きな子の訓練を始める杏子でしたが、訓練士としての仕事は彼女が思っている以上に大変なものだったのです。

映画レビュー

ちょっとオススメきな子は実際に香川県の丸亀警察犬訓練所に所属している見習い警察犬ですが、障害物を越えようとしたときにとんでもない落ち方をして以来、地元住民からの人気を集めています。
この映画はそのことを元に作られた作品です(地元香川では1週間早めの上映です)。

ドジ犬と言われているきな子がメインの作品ですが、実際には訓練士の見習いでもある杏子の成長物語でもあります。
作中でも言われていましたが、見習い訓練士を育てるためにきな子がいて、見習い警察犬を育てるためにお前がいるんだ!とはまさしくそのとおりで、2人の信頼関係があってこそ、お互いの力が発揮できるようになるのです。
ただのカワイイ、カワイイだけでなく、感動モノのとしてオススメができる一作だと思います。

【ここがいい!】
・実際この作品を観るまでは、警察犬になる!というのはきな子の意思ではなく、訓練士が決めたことであり、言葉が通じないきな子はその訓練士についていくしか選択権はありません。本当にきな子が警察官になりたいかどうかなどは人間側に判るはずもなく、何度も試験を受けさせるのは人間側のエゴに過ぎないのでは?と思っていました。結局このことはマスコミに取り上げられ、きな子が試験に受かることを純粋に願っている人、単に視聴率を集めるため、客寄せのためにきな子を利用している人など、本来の目標に走っていた杏子の意思から外れていっているのではないかと思っていました。いや、それは今もやはり感じますが…ただ、そのことは杏子も判っているらしく、物語の後半で一度は挫折してしまうのには正直驚きました。きな子に素質はきっとある…後半の事件はそう思えますが、やっぱりきな子は楽しく遊んでいたいんだなっとも思いました。しかし信頼する杏子とともに警察犬の道を歩むのもまたきな子の生きる道の一つでしょう(やっぱりエゴがはいるなぁ)。
・番場家の娘の性格がかなりきついですが、その反面、素直に心を打ち明けるシーンはとても感動できます。いいキャラですね。

【ここは問題かな?】
・先輩である田代が杏子を見守っているシーンがとてもいいですが、後半まったく出てきません。(^^; 確かに実際のストーリーではそうなっているのかもしれませんが、ちょこっと出して欲しかったな。と思います。
・封鎖されている箇所のジャンプはできすぎ。どこか木などで飛ぶかなとは思っていましたが…まともに障害物ジャンプするとは…。

【一言いいたいコーナー】
肉球スタンプラリー

きな子シール、ゲットだぜ!・今、ことでん(琴平電鉄)にはきな子電車が走っていて中にはきな子が乗っています。全てがそうなわけではないので、まだ外からしか見たことがないのですが、電車もきな粉色でイラストが描かれて、正面は顔になっています。来年の3月くらいまでは走っているそうなので、一度くらいは乗れるかもしれません。(^^;
・映画公開にあわせてスタンプラリーもしていました。これは指定された6つの駅の内、4ヵ所を回ってスタンプを集めると、左のようなシールをゲットすることができます。先日、駅を回ってゲットしておきました。

・地元の人は結果を知っているだけにラストは微妙ですね。
・地元映画ならではで、知っている地名が出てきたり、あ、この遊園地レオマだよ!とか、別のところで盛り上がってしまうのも特権なのでしょうね。
Number636・金陵が出すぎですが、いいアイテムにもなっていました。
・きな子…育っちゃうと白いです。(@o@)

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posted by 白くじら at 17:00| Comment(2) | TrackBack(1) | アニマル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。

以前から楽しみにしていた映画ですが、
白くじらさんの地元とは知りませんでした。
見慣れた景色を映画館で見るのは、不思議な気分でしょうね。
古いですけど『バタアシ金魚』は、
なぜかボクの実家のそばのモノレールなどで撮影していて、
見るとちょっと切なくなります。
いま住んでいる東京は、ロケ撮影も難しくて、
あまり映画で雰囲気を感じることはないですね〜。

犬に何度も試験を受けさせるのはエゴかもしれない、
という御意見もなるほどと思いました。
まあ犬の本能で、人間と一緒に行動するのは自然なことなので、
決して不幸ではないでしょうけれど。
あと、最後でジャンプするのはありえない感じでしたか?
Posted by ケン at 2010年08月21日 13:22
こんにちは、ケンさん。

地元の映画はやっぱり他の作品と違って、知っている場所や名称が出たらどうしても反応しちゃいますからね。(^^; ちょっと嬉しくなってしまいます。

きな子は実際に何度も試験を受けていますが、マスコミが持ち上げてしまって引くに引けない立場になってしまったのではないかと思ってしまいます。
ワンコは私も飼っていたので、人間と一緒にいたいと思って欲しいですけどね。(^^)

ラストのジャンプは、こういう作品で危機が迫っているときに今まで出来なかったことをしてしまうのは定番ですから。でも私は倒れた木や岩などを越えるのであればまだ自然かなって思っていたので…あのハードルと同じように出てきたときには心の中で「やったかー」と叫んでいました。

トラックバックありがとうございました。
Posted by 白くじら at 2010年08月21日 17:30
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『きな子 見習い警察犬の物語』
Excerpt:   きな子 見習い警察犬の物語   出演:夏帆 寺脇康文 戸田菜穂 大野百花 監督:小林義則 制作:日本 平成二十二年 [丸の内
Weblog: そのスピードで
Tracked: 2010-08-21 13:05
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