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これは暗殺者スカラマンガ(クリストファー・リー)が007を狙っているという証でもありました。すでに002がその弾丸で倒れたという疑いがある今、Mは太陽エネルギーに関する調査をしてたボンドを任務から外すのでした(任務途上で死んだら困るため)。
やむなく個人的にスカラマンガの調査に乗り出したボンドは、アシスタントのグッドナイト(ブリット・エクランド)と共に大金持ちのハイジャットが裏で動いていることを突き止め、やがてそれは自分が追いかけていた太陽エネルギーを使うために必要な「ソレックス」の争奪戦へと変わっていくのでした。


前作「死ぬのは奴らだ」ですっかりギャグ路線が板についてしまった007ですが、今回は若干は抑えられているようです。とはいうものの、前作であまり笑えなかったペッパー保安官が、またしても登場。勝手に英国諜報部員の手伝いとして頑張ります。(>_<)
今回の敵であるスカラマンガは組み立て型の黄金銃を持つという特徴のほかに、第3の乳頭があるという身体的特徴もありました。だからどうなんだ?と言われても困るのですが、なぜかこの特徴は有名らしく顔は知らなくても乳は知っているという…なんとも。(^^;
さらに彼の相棒であり、遺産を狙う敵でもあるニック・ナック(エルヴェ・ヴィルシェーズ)の存在が特異でした。
エルヴェ・ヴィルシェーズは海外ドラマ「ファンタジー・アイランド」でも、同じように執事のような存在でリカルド・モンタルバンとコンビで活躍していたので、なんだかクリストファー・リーとダブッていたのですが…全然違いました。(^^; でも、2人はいいパートナーだなぁって思っています。
【ここがいい!】
・やっぱりクリストファー・リーとエルヴェ・ヴィルシェーズのコンビが、いままでにない敵を演出してくれていました。ただ残念なことはラストの戦いでラスボスであろうスカラマンガがあまりにもあっさり倒れたことでしょうか。さらにこのときにニック・ナックの遺産に対する演出が欲しかったところ。ただ、実は遺産とは言いながらも、実は信頼で結ばれていたのか…と考えたいところですが、それもなさそう。木っ端微塵になった恨みからかな。
・今回はボンド側よりもスカラマンガの方がいろいろと小道具を使ったり、車もボンド・カーならぬスカラマンガ・カーが登場していたのが新鮮でした。
・002の話題が出たのがちょっと嬉しかったり。死んだという話でしたけど。(T T)
【ここは問題かな?】
・スカラマンガがあまり活躍をしていない(と思われる)ところが致命的です。
・グッドナイトのあまりのドジっぷりにはもう苦笑するしかないです。ただここは、賛否両論でしょうねぇ。彼女なら許す!人も多そうです。
・マニーペニーとMとの間の2重扉のマニーペニー側が開いたまま…これでは2重扉の意味がないです。
【シリーズのチェック項目】
・100万ドルで暗殺を請け負う、黄金銃を持つ男フランシスコ・スカラマンガ。
・最初の狙っている銃口に向けて撃つシーンは片膝を曲げての左手を添えての片手撃ちポーズ。
・プロローグあり。
・オープニングは歌詞アリです。
・エンディングは歌詞アリで、次回作の予告もあります。
【一言いいたいコーナー】
・イアン・フレミングは本作(小説)の校正中に亡くなっています。合掌。

THE END of 黄金銃を持つ男.
But JAMES BOND will be back 私を愛したスパイ.
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確かに隠し銃としてはありなんだけど…みたいな感じでしたね。
あと確かにあっさりやられすぎてしまったのが残念でした(^^;
黄金銃が組み立てということは観るまで忘れていました。
ちょっとチャチイところがあって、作中では『黄金銃 対 ワルサーPPK』と言っていたのですが、なんだかすでに形で負けているのでは?と思ってしまいました。
これから戦いかと思っていたら…これではプロローグの方が長かったような気が(まぁ、ここで伏線が張られていたというのもあるんでしょうけど)。(^^;