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西暦2201年。あの長かったガミラスとの戦いも終わり、地球は再び繁栄の道を歩んでいました。
ヤマトは廃艦処分、時代は最新の戦艦アンドロメダが航行する世界となっていました。かつての英雄古代は地球への輸送航海の途中、謎の発信をキャッチ。アナライザーの分析によると救いを求めているものと判りました。地球防衛軍は彼らに出動の命令は下しませんでしたが、古代たちはその命令を無視し、無断でヤマトの乗り込み出発するのでした。
一方宇宙では強大な彗星帝国が地球への進路をとっていました。
進路上の星を武力で攻撃、または彗星の力で取り込みつつ…。
ヤマトは苦難の末に発信地テレザードへと到着しました。そこにいた反物質人間テレサの言葉に彗星帝国の正体を知り、再びそのことを知らせるために地球へ…しかしその前に立ちふさがったのは死んでいたはずのかつての敵、大ガミラスの総統デスラー!彼は宿敵ヤマトを倒すべく彗星帝国に身を寄せていたのです。おそるべき瞬間物質移送機の攻撃がヤマトを襲います!!
ようやく近づいた彗星帝国に脅威を感じた地球ではアンドロメダ率いる新型戦艦が出撃、ヤマトの波動砲以上の威力を誇る拡散波動砲が彗星帝国に唸りを上げて発射されました。しかしその拡散波動砲は!!
ヤマト初のオリジナル長編劇場アニメーションです。
ガミラスをはるかに越える彗星帝国ガトランティスに立ち向かうのはヤマトのみ、しかもエネルギーもほぼつき、艦載機コスモタイガーと絶望的な戦いを挑むヤマト、次々と死んでいくクルーたち、子供時に観ていたときにはもう涙、涙の作品でした。
本当は特攻という行為を美化していくのではなく、なんとか別の方法を探して欲しかったとは思います。しかし今まで親しみを感じていた人たちが亡くなるシーンを観ていると、涙なしには見続けられません。
ラスト、広大な宇宙で静かに響いてくる轟音を最期にヤマトは消え…しばし誰もが席を立たなかったように思います。
当時これほど感動させてくれた作品もなかなかありませんでした…が!
残念ながらその後、ヤマトはTVシリーズで彗星帝国編をストーリーを変えて放送、映画のラストではもう二度と姿を現しません、ヤマトはあなたたちの心の中で…といいつつ主要キャラは生き残り、ヤマトは健在。しかも後年「完結編」にいたっては沖田艦長を実は生きていたことにして復活!そんなことをすると1作目の沖田艦長の言葉、そしてその部屋に入ってきた佐渡先生が敬礼する感動シーンは!艦長の像が建てられている英雄の丘で古代たちが誓い合うシーンなどなど…あれはいったい何の感動だったのでしょうか、佐渡先生は誤診!?
別の意味で涙が流れそうで、あまりにも残念な作品です。
とはいうものの、この作品が悪いわけではないので、オススメします。ちょっと戦闘シーンが多すぎますけど。(^^;
【ここがいい!】
・地球の守護神としてヤマトが位置づけられているところがとてもいい。特にワープで接近中の彗星帝国の前に現れ、地球を背負う姿にはゾクゾクします(ただ、何をやっても許されるかのようにやり放題で地球を出て行く古代くんたちにはちょっと参ってしまいますけど)
・音楽の演出がいいですね。古代の周りに今まで出会ってきた人たちが現れるシーンで使われている曲が好きです。
・アンドロメダ格好いいです。艦長の名前くらいつけて欲しかったですねぇ。
【ここは問題かな?】
・都市帝国から古代が逃げる時にコスモタイガー後部で加藤が撃っていたので「加藤生きていたか」といいつつ乗り込み発進、そのままヤマトに戻ってきて格納庫へ…しかし振り向いたとき加藤は死んでいました。「加藤おまえもか」って言いますが、加藤のいる場所の窓は割れているんです!!そんな状態で発進したら生きているものも…むむ、こ、古代君、なにか間違っていますよ。
・最大の問題点は反物質人間テレサでしょう。通常空間にいること自体不可能だと思うのですが、宇宙空間に平気でいるようです。しかも古代に「さあ行きましょう」と…むむむ。ちなみにTV版では島と血液交換をしていましたね。よく覚えていませんがTV版は設定がかなり変わっていたのでしょうか。
・彗星帝国が迫るとき、周囲の隕石が破壊され吸い込まれていくシーンがありますが、映画版だというのに何度も同じシーンがあります。バンクの使いすぎですよ。
【一言いいたいコーナー】
ふふふ、ヤマトの諸君。
・艦長席に森雪を座らせるときに、椅子が2席あるのは有名な話しですね。
・この作品ではありませんが「完結編」のCM…最後に「アニメ史上最高の…」(ちょっと違うかもしれないですがこんな感じ)というくだりがあるのですが、2回目以降は「アニメ史上[ごにょごにょ]…」となっています。なぜか聞こえないのです。カットされてしまったのでしょうか!
・動画ミスでしょうけど、山本が被弾して突っ込む時に敬礼するのですが、肘が機体の外にでていますねぇ。(@o@)
1974年「宇宙戦艦ヤマト (TV版)」
1977年「宇宙戦艦ヤマト」
1978年「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」
1978年「宇宙戦艦ヤマト2 (TV版)」
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今、制作されている実写版は最初のシリーズとこの作品のあわせ技らしいです。
さてどういうことになるやら。
アンドロメダはカッコイイですよね。この作品では艦長だった土方さんがTVの2では乗り組んでてそっちのほうがいいなーと思ったり(笑)
ですねぇ、安易に死で感動を演出するのは嫌いですが、当時はもう悲しくって悲しくって…でも、そこまで感動させておきながらTVでは平気で生き残し、続編もどんどん作られてしまったために、ヤマトは2つの流れが出来上がってしまいましたね。この話で終わらせておけば、非難されることもなく傑作として歴史の中に残っていたと思います。
アンドロメダの艦長結構よかったのですが、土方さんでしたか!すっかり忘れています。(^^;
実写版は敵が彗星帝国なのですか?
ずっと前にパチンコのCMでCG版ヤマトを観て、あの映像は無駄に凄い!と思ってしまいましたが、キムタクはともかく戦闘シーンには期待をしています。
どうなりますかねぇ。
朝、アンドロメダの艦長って誰だっけ?土方さんじゃなかったっけ?から、検索し始め、あらぬ方向にいってしまい、コメントが晩になっちゃったわ(笑)
やっぱ、土方さんであってたのね。
TV版は途中まで観てるので、ごちゃごちゃになってきたわ。
(途中でイヤになっちゃったというのが正解です)
ヤマトは、映画版は全部観てますねぇ(^◇^;)
特攻の美学って、いいのか?と思いつつも、泣いてみてたなぁ。
加藤と山本のシーンは、涙、涙。
古代くんは、あんまり好きじゃないんですよね、ヒーローだけどさぁ。脇の人の方が、すごく好きなシリーズです。
ナレーションの広川太一郎さん、古代の富山敬さんが、お亡くなりになったりしてるのが残念です。
実写版の予告も何度か観ているのですが、バトルシーンとか「観たいゾ」って思いますね。あの懐かしの制服が、まんまデザインで笑ったです。(Star Trekもでしたけど)
キムタクさんは、どうなんすかね??あんまり、雪との恋愛とか前に出てない方がいいんだけどね。
そうそう、敵はデスラーだけじゃないみたいなんですよねぇ(不安)デスラーの「ヤマトの諸君〜」は、伊武さんの声じゃなきゃイヤ!
ワガママですね。あたし。
あはは、そうでしたか。
土方さんがどういう経緯でアンドロメダの船長になったのかどうかまったく覚えていないのですが、助かるところからすでに違っていたのかな。
確かに脇を固めている人たちが、しっかり自分の役目をこなしているところも魅力の一つですね。
キムタクの作品になると、そういうところがなくなりそうで恐いですね。古代をヒーローにしそうです。
私もヤマトはなんだかんだと完結編まで観て、最近のアニメ版の方も観ましたが、なんだかなぁでした。制服がダサすぎます。(- -;
デスラーの伊武さんはハマリ役でしたからねぇ。
長寿番組になると声優さんが変わるだけでも問題なのに、実写となるとどうなることやら。
それはワガママではなく、正当なる想いですね。(^^)
映画で大ブームがおきてからTVシリーズも再放送で追いかけたクチですが(^^;
私は密かにデスラー総統が好きだったりします★(だって今作のデスラーは結構イイ男だよね?!)
ちょっと前、パパぴょんと「『エヴァンゲリオン』あんまりオモロイと思わへんわ〜。なんでやろう、昔の『ヤマト』とかは面白かったのになぁ?」という話をしてたんですが
「『ヤマト』は(若いとはいえ)みんな大人やからなぁ。『ガンダム』とか『エヴァ』は子供の話やん」との指摘が。
なるほどそうか〜と膝を打ちました(≧▽≦)//★
(「ガンダム」「エヴァ」ファンの皆様ゴメンナサイ・・・それはそれでまたアレですから☆とフォローのつもり)
デスラーもなにげにいい男ですね。
1作目の時にはどうなるかと思いましたが、本作では哀愁漂う男になっていました。TVシリーズはちょっと不死身っぽくなってきましたし、同じ決め台詞もちょっと。(^^; 1作目と本作のデスラーは好きです。
>「『ヤマト』は(若いとはいえ)みんな大人やからなぁ。
>『ガンダム』とか『エヴァ』は子供の話やん」との指摘が。
なるほど。
どちらかというと、「ヤマト」は古臭いものの考え方なんですよね。それも戦時中の。「ガンダム」「エヴァ」は子供が主人公のためか考え方が若く、特に最新作にはものの考え方についていけないことがありますね。(^^; それと妙にリアルなところがあって、大人顔負けな部分をそのまま映像化しているのも特徴でしょうか。そのくせ「やるしかないんだよ」という行動論理にはさすがに飽きてきたかも。