1904年、南極にあった捕鯨基地は連絡が途絶え人々が消えてしまいました。
そして100年後の2004年10月、ウェイランド社の衛星が何もないはずの南極で熱源をキャッチしました。くしくもその地点は例の捕鯨基地でしたが、熱源はその地下600メールからでした。
ウェイランド(ランス・ヘンリクセン)は熱源から地下に巨大なピラミッドがうずもれていることを知ると、その道のプロ、冒険家である現地調査ガイドのレックス(サナ・レイサン)、考古学者のセバスチャン(ラウル・ボヴァ)、化学工学者のミラー(ユエン・ブレムナー)、穴掘りの名人などを集めて、破氷船パイパー丸(丸ですよ丸!!)を利用して南極へと向かいました。
狩人の月…大きく月が見えるとき、地球にはプレデターたちの乗った宇宙船が飛来して来ました。
彼らは基地に光線を発射させ3機のポッドを送り込むのでした。
そうとは知らないウェイライドたちは、光線でピラミッドまで穿たれた穴に不振がりながらも、レックスをガイドに地下へ降りて行きました。そこで待っていたのは古代の3つの文明の集合体ともいえる名残り、そして巨大なピラミッドでした。
一行が驚いていたころ、地上で待機していたメンバーはポッドから出てきたプレデターたちの襲撃を受けて全滅…死の狩人たちはレックスたちを追いかけて穴の中に入ってきました。
一方そんなことは知らないレックスたちは、入り口で知らない内にスイッチを踏み、ピラミッドの奥ではクイーンエイリアンが目覚め、儀式の準備が始まりました。その儀式とはプレデターが仕掛けていたもので100年に1度最高の狩人となるために行われる彼ら独自の成人式のようなものだったのです。
やってきた3人のプレデターはそのためにピラミッドに降りて来、エイリアンを倒す目的を持っていましたが、彼らが持つべき武器を先行していたレックスたちが取ってしまい、怒りに燃えたプレデターたちはレックスたちを完全に敵と見なし、さらにピラミッド中を徘徊し始めたエイリアンたちもレックスたち、そしてプレデターを殺しにやってきます。
こうして修練のためなのか、迷宮へと変貌したピラミッドの中で死闘が開始されました!
しかしこの中にあって人間たちはあまりに非力な存在だったのです。
2004年、ポール・W・S・アンダーソン監督作品、このためにエイリアンシリーズとプレデターシリーズを観直して、待っていた待望の作品です。
監督自身、両作品のファンと豪語するだけあって彼らの見せ場は非常に多いです!
特にプレデターは恐怖を通り越して格好いい存在でした。この映画で彼らのファンになった人は多いに違いありません。
ただ逆に人間たちの見せ場が少ないのが気になりました。いろいろなプロフェッショナルやウェイライドたちは当初いろいろと裏がありそうな感じだったのですが、事実ウェイライドの部下たちは銃器まで持ち込んでいた…しかし、あっさりと死んでしまいます。あれれ、あの伏線は?え、そこに使うだけ??あまりにあっけなかったです。
No.3のプレデター(スカー・プレデターというらしい)は、病気だったウェイライドを殺さない一面も見せる、かなり礼儀正しいプレデター…しかもおそらく3人の中でもっとも強かったような気がします。
一撃でエイリアンを切断する彼の技は目を見張るばかり。あの武器を作るところもなんだかよかったですね。お気に入りは爆破装置の説明の時のジェスチャーです。
さて結局のところどうだったのかな…この映画はエイリアンとプレデターファンなら喜ぶシーン満載な反面、恐怖感があまり感じられませんでした。しかしアクション映画としてはとても面白かったです。両者の激突はホントに圧巻。
次はまた100年後?それともあの宇宙船?
【一言いいたいコーナー】
・迷宮になったはずからの脱出があまりにも簡単だったのでは?
・AVPのタイトルロゴの出方は、今ままでのエイリアンのそれを継いでいて嬉しかったです。
・ウェイライド社は1作目ノストロモ号を派遣した会社と同じ名前でした。
・ウェイライド社でなぜか観られていたモノクロ映画のタイトルは「フランケンシュタインと狼男」!まさしく今回の映画と同じコンセプトなわけです。
・実はハイブリッド・チェストバスターの模型を、あらかじめ見ていたのはちょっと失策でした。もっともそうでなくても、あれでは出てくるのは明らかでしたけど…いつ出るか、いつ出るかと思っていましたがオチに使うなんて…エイリアンファンにとってはちょっと押しが弱かったような。
・ウェイライドが机に座っているときにビショップの癖がありました。あの手を…のシーンです。
・そういえば今回は人間が犠牲になりましたが、もしいなかったら…どうやってエイリアンたちが増えていたのでしょうか?儀式はどうなっていたのでしょうか??ってエイリアンたち変態が速過ぎないですか!
・エイリアン=宇宙トカゲ…そういう名前は…なんだか悲しかったです!!
1979年「エイリアン」
1986年「エイリアン2」
1987年「プレデター」
1989年 オリジナルコミック、エイリアンVS.プレデター
1990年「プレデター2」 エイリアンの頭蓋骨登場
1992年「エイリアン3」
1997年「エイリアン4」
2004年「AVP エイリアンVS.プレデター」
2007年「AVP2 エイリアンズVS.プレデター」
こわいものみたさ(とら次郎さん)の「エイリアン VS.プレデター」
RETRAの奇妙な映画館(りとらさん)の「エイリアンVS.プレデター Alien vs. Predator (2004年)」
いやいやえん(makiさん)の「エイリアンVS.プレデター」
【関連する記事】
何気にプレデターがかっこよかった!
だから白くじらさんの
>特にプレデターは恐怖を通り越して格好いい存在でした。
>この映画で彼らのファンになった人は多いに違いありません。
にうんうん、と頷きましたよ〜♪
本当、細かいところの設定とか、詳しくないから分からなかったけれど、普通のアクション映画として観るならば、面白いかもですね♪
この作品は今までのものとは毛色が変わっていて、恐怖感よりもアクショク面が全面に出ていたと思います。
それでもショッキングにシーンは多かったような。
ホント、プレデターは格好よかったです。
正直観るまではエイリアン派だったのですが、途中で180度変わってしまいました。
監督が両方の作品のファンだけあってちょっとしたところにオマージュがあるので、「エイリアン」も「プレデター」も観ておくとより一層楽しめますよ。(^^;
レビューを拝見させて戴くと、本当にお詳しいですね!
エイリアンシリーズは私も大昔観た筈なのに、覚えていない・・・ということで書き込みできず、なんとも情けない限りです(汗)
ですが、この映画はまだ覚えていますよ。
私もエイリアン派だったのですが、プレデターのかっこよさ、紳士さに惚れ込んでしまいました!
プレデターが、サナ・レイサンの頬に、印をつけるシーンがとても好きです。
確か「認めた証」だったでしょうか?
でも、あのプレデターさんは死んでしまったのですよね。
人間のあっけない死は、宇宙に対しては、人間は非力である、とも思ってしまいました。
実家に帰っていたのでコメントが果てしなく遅くなってしまいました。(_ _)
私も記憶力が悪いので、このようにレビューしていないとまたすぐに忘れそうです。(^^;
この作品はどちらかというと…というかやっぱりプレデターが主人公の作品だったということでしょうか。人間よりも紳士的でしたよねぇ。
あの頬の印はエイリアンを倒した証でしょうか。あの印をもって成人ということかもしれません。
No.3のプレデターには生き残って欲しかったです。
人間の死はあっけなかったですが、なんとか一人だけ…っていうかいったいあの状態でどうしろというのでしょうね。連れて行って欲しかったような。(^^;
のジェスチャーのシーンは、自分も好きですw
あの時のスカーさんは可愛いですよねw
タイトル・ロールの出し方、
赤いプレデター文字、
クイーンに似た衛星、
ビショップの癖などなど、
ファンなら思わずニヤリとする場面があって嬉しい限り。
どちらのシリーズも大好きなので、
こういう作品は最高ですね。
監督の両作品に対する愛が伝わります。
トラバお返ししますw
ですねぇ。
これが初めての人はもちろん「エイリアン」と「プレデター」ファンなら、ニヤリとするところが非常に多くて合体映画としては大成功の作品でしたね。(^^)
2作目が残念な結果になってしまい、今後はどうなるんでしょうねぇ。
トラックバックはこちらの調子が悪いのか、入ってませんでした。(>_<)
色々笑える作品だったのですが(爆発前に走って逃げるとか)
上下関係がある割には、プレデター側の活躍がいまひとつ(エイリアンをぶんまわしているところは素敵でしたが)だったかなぁと感じました
最後はジャンプ切りかましてましたけどね。
お返事が大変遅くなり誠に申し訳ありませんでした。
ジェスチャーは、異星人同士でも分かり合えというシーンでよかったです。
いかに同じ異星人とはいえエイリアンとは難しいとは思いますけど。(^^;
あらら、プレデターの活躍はイマヒトツでしたか。2体が割と早めに倒されてしまっちゃったからかもしれませんね。
人間が活躍すぎ?(^^; もっと死んでくださいって。
トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせて頂きます。