監督:スティーブン・ヘレク
製作:ルパート・ハーヴェイ
製作総指揮:ロバート・シェイ
脚本:スティーブン・ヘレク / ドミニク・ミュアー
囚人護送船9961号が惑星刑務所第17セクターに着きました。護送してきた囚人はクリッター8名…名簿では10名だったのですが、何でも食べてしまう彼らのこと、2名は食料になってしまったのです…しかし惑星に到着後すぐに破壊活動が!クリッターたちは宇宙船を奪い逃げ出してしまいました。ザンティ所長はすぐさまバウンティハンター(賞金稼ぎ)を呼び、彼らを追撃し抹殺するように命じるのでした。
ここはジェイ(ビリー・グリーン・ブッシュ)とヘレン(ディー・ウォレス・ストーン)が営んでいる牧場です。
今日もブレッド(スコット・グライムス)は姉のエイプリル(ナディーヌ・ヴァン・デヴェルデ)と喧嘩をしていました。そんな彼の友達は猫のチューイと酒飲みのチャーリー…彼らは牧場の裏で爆竹の実験をしたり、パチンコで遊んだり…そんな夜、ブレッドとジェイは近くに落下する飛行物体を目撃します。近づいてみると牧場の牛が何かに殺されているではありませんか!ジェイは何モノかは不明ながらもこれは銃が必要だと家に引き返すことに。
またその近くで保安官助手のジェフは道路を走っている時に、丸っこい何かに道を横切られ慌てて停止してしまいます。停車して調べるジェフは突然足に激痛を!何か針のようなものが突き刺さり激痛と麻痺のために地面倒れるジェフは、自分に近づいて来る何かに向かって叫び声を上げるしか方法がありませんでした。
家に戻ったジェイとブレッドは電話が切れていることに気づきます。さらに電気まで…地下室の配電盤を調べにいったジェイはそこでバスケットボール大の妙な生き物に襲われ、重症を追いながらもなんとか戻ってきます。
次いで納屋で恋人と出会っていたエイプリルも襲われてしまいます。恋人は襲われ孤軍奮闘のエイプリルを助けたのはブレッドでした。彼は爆竹を生物に食べさせエイプリルを連れて戻ってくるのでした。
一方、クリッターを追って地上に降りたハンターたちはクリッターの行方を追っていました。途中パトカーの近くで死んでいたジェフの姿(見たものに変身できるのです。1人は航行中にTVスターのジョニー・スティールに変身済み)とパトカーを借り、バック(前進の切り替えが判らなかったらしいです)で町まで行くのでした。
教会に「突っ込んだ」パトカーからおり、唖然としている人々を尻目に大砲のような銃を手に牧師さんに近づいて行きます。その片方が保安官助手のジェフであることに気づいたおばさんなどは、その首が血だらけ(こんなとこまで真似て変身しています)なのを見てオルガンに倒れこみます。その瞬間、ジェフの銃が火を吹きました。オルガンは木っ端微塵、さらに牧師さまの教台をも…声の出ない牧師の前でジェフはさらに牧師に変身し、そのまま外に出て行きます(あ、あんたたち…)。
さらにボウリング場でも騒動を起こすハンターたちはほっておいて(^^;ついに我が家に侵入して来たクリッターたちの攻撃にジェイ一家はヘレンまでもが針に倒れ2階に立てこもることになります。しかも外には異常に大きく育っているクリッターまでもが…ジェイもヘレンも怪我しブレッドは決心しました。ここを出て保安官ハーブ(M・エメット・ウォルシュ)に連絡することを…。
「グレムリン」後に作られた小型モンスターパニック映画の1本ですが、丸っこい身体を持ち旺盛な食欲を持つこのクリッターは、シリーズ化されるに十分な魅力を持ったキャラとなりました。
移動は転がって(これがいい!)、きゅっと頭を下げて針を発射とか…野球ボールくらいからどんどんと大きくなったり、いろんな倒され方や倒し方もあるのもいい感じ。さらに彼らを追いかけているハンターたちの魅力もこの映画を支えている要素ですね。滅茶苦茶ですから。
酔っ払いのチャーリーですが、実は彼が重要な要素になっていて…以下、2のレビューを!
【一言いいたいコーナー】
・変身能力を持つハンターたちですが、スターに化けた方にはほとんど気づかず住人に化けた方がインパクトがあったようです。スターの立場っていったい…。
・ブレッドがハンターたちに出会った時に「クリッターが」と叫んでいましたがまだ名前を知らないのに…ミスかな。確かに生命体とかいう意味はあるみたいですけど。ひょっとして「クリーチャー」?
・ETを突っついた挙句、食べようとするクリッターもいました…やっぱりこだわりかな。
・結局シリーズ化され2ではまた同じ場所で、3では都会へ、4ではとうとう宇宙が舞台となっています。
1986年「クリッター」
1988年「クリッター2」
1991年「クリッター3」
1991年「クリッター4 ファイナルウォーズ」
グラインドハウス&エクスプロイテーション映画!(足ランティー脳さん)の「クリッター」
「クリッター」は限定された田舎のSFコメディだったのが、
シリーズを経るごとに舞台を都会、宇宙へと広げてゆくのが
面白いですね。シリーズ自体も4作まで続きましたし。
これも、キャラ設定と世界観がウケたからでしょうか。
ハデでうけて続編というわけではなく、田舎の片隅の出来事がうけて宇宙に飛び出したわけですから、やっぱりアイデアや設定が面白かったのでしょうね。
まだまだいろいろな世界で、クリッターの活躍を見たかった作品群です。
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