監督:ルパート・ハーベイ
製作:バリー・オッパー
脚本:ジョセフ・ライル / デヴィッド・J・スコウ

1992年…マンション騒動が終わった後、バウンティハンター0601127地球セクターのチャーリーは地下を調べていましたが、そこにクリッターのタマゴを2つ発見します。
銃で破壊してしまおうとするチャーリー、通信機が鳴り出したのはそのときでした。通信機からのアグの映像が言うには銀河評議会の定めた保護法E-102法に対する違法行為、つまり絶滅の危機にある種族は保護しなければならないということでした。反駁するチャーリーでしたが保護法に危険度は関係ないと、アグは巨大な採集器をそこへ送りました。と天井を破って落ちてくる巨大な採集器…やむなくチャーリーはタマゴをその中に入れますがもちまえのドジさで、そのまま出ることができず、採集器はそのまま宇宙へ…。
2045年…土星流星群の「どこか」、地球に向かっていた宇宙船は謎の物体(採集器)をキャッチし船内に取り込みます。そしてその情報を調べているとテラコー社から連絡が入ってきました。通信画面に出たテトラ弁護士はそれが社のものであることを説明し、報酬を払うのでテラコーステーション44に持ってくるように伝えます。
ほかの場所で売ろうとした船長でしたが、テラコーを敵に回すのは得策ではないというクルーたちの反対からしぶしぶステーション44へ向かいます。
ステーション44はすでに放棄されていた施設で、そこを統括しているコンピュータ『アンジェラ』の知能は学生程度、しかもこちらの言うことすらまともに認識していない様子…そんな場所で待機するクルーたちでしたが、船長のくせにいまいち信頼のないリックは一人ドックへ向かい、採集器をビーム兵器で無理やり開けてしまいます。
出てきたチャーリーはともかく、中に入り込んだ船長は孵化していたクリッターに襲いかかられ絶命してしまいます。
クリッターたちはそのままステーション内に逃げ込んでしまいました。そのステーションでは過去に生物実験が行われており、シフィロイドという生物が実験台に選ばれていたのですが繁殖機能がないために実用化としては難ありとされていたのです。
やがて実験施設で増え始めたクリッターはクルーに襲いかかるようになり、さらにテラコーからやってきたアグは以前とは態度が豹変しクルーとチャーリーにタマゴを要求するのでした。

なんと53年も年月が流れていました。どうやらチャーリーは冷凍保存されていたようです。だんだん判らなくなってきたのがクリッターたちの孵化速度です。自由なのでしょうか。1作目から2作目は2年もの年月が…でもそれ以後は恐ろしく速く孵化しているようです。
話としては最初は保護法だったのかもしれませんが、53年もの間にアグの属している組織(銀河評議会は崩壊しているようです)は、シフィロイドに変わる生物としてクリッターに目をつけ(てい)たのかも知れません。
アグは「事態はかわったのだ」というセリフしか言わないので推測に過ぎませんが…ただ、あれほど地球のために命を投げ打っていたり、チャーリーの面倒を見ていたアグの変わり様には残念でたまりません。
なにはともあれクリッターシリーズはこれで終了ですが、4作目だけがどうにも私の中では納得がいかない作品でした…クリッターたちもあまり活躍しないし!!ここが大問題!!ただのB級エイリアンものって感じでしたねぇ。
【一言いいたいコーナー】
・チャーリーのドジさは最後の最後までとうとう治りませんでした。
・「今回もクリッターには一切の危害を加えておりません」だそうです。(^^)

1986年「クリッター」
1988年「クリッター2」
1991年「クリッター3」
1991年「クリッター4 ファイナルウォーズ」