監督:ジョセフ・ニューマン
製作:ウィリアム・アランド
原作:レイモンド・F・ジョーンズ
脚本:フランクリン・コーエン / エドワード・G・オキャラハン

『何でもできるインターロシターとは…』
元素から核エネルギーを作り出す理論を学会で発表したミーチャム博士(レックス・リーズン)は、空港でインタビューを受けジェット機を操縦(なんと!)して研究所に向かいました。
着陸寸前ジェット機は謎の故障のため操縦不能に!が危機一髪、機は緑色の光に守られ無事に着陸しました。
訳がわからないまま研究室に戻ってきた彼を待っていたのは、XCコンデンサー加熱による実験失敗でした。
その交換用に送られてきた謎のガラス玉は33000Vの電圧にも耐えるコンデンサー…30センチ四方もあったXCに比べて指の先ほどの超小型のコンデンサーを送りつけてきた電子サービス・ユニット16は、研究所から資財部へのテレタイプを傍受して送りつけてきたようでした。しかし、いったい何故…さらにユニット16が送りつけてきたのはインターロシターという万能機のカタログでした。ミーチャム博士は興味を示し再度テレタイプで注文、2486個のパーツを組み立てインターロシターを組みあげました(博士に言わせると意外と少ないらしい)。
電源を入れるとモニターに1人の人物が現れ…頭部が大きいのが特徴…名をエクセター(ジェフ・モロー)と名のりました。
彼はミーチャム博士にテストに合格(インターロシターを組み立てられること)したといい、我々の実験チームに加わるよう願い出るのでした。怪しいことはわかっていても科学者の性なのでしょうか、今の科学力を遥かに超越したインターロシターとエクセターに興味を持ってしまったミーチャム博士は、助手の注意を振り払い、迎えの飛行機に乗り込むのでした。
着いた場所はジョージア州の山の中。他の科学者のルースたちと鉛を核エネルギーにする実験をすることになるのですが、エクセターの仲間のブラックがほとんどの科学者に改造を施し、意のままに操っていることを知ると、逃げ出す準備をするのでした。
一方エクセターは本部からの連絡で時間切れのために科学者を連れて来るように命令されます。
車で逃げ出したミーチャム博士とルースともう1人でしたが、ブラックのインターロシターの監視の目から逃れることができず、ミーチャム博士とルースが車から飛び降りたところで破壊光線で破壊されてしまいます。
軽飛行機に乗った2人も山から飛び立った宇宙船が放つ緑の光線のために操縦不能になり捕らえられることに…博士が以前ジェット機で操縦不能になったのもこの光線だったのです…宇宙船はすでに宇宙空間、地球はどんどん遠ざかっていました。
エクセターの言っていた連絡先とは惑星メタルーナ、メタルーナは今ゼーゴンという他の惑星と星間戦争をしていたのです。
戦況は小型の彗星爆弾を送り込んでくるゼーゴン部隊に対して、防御電磁層で都市を守っているだけのメタルーナは窮地にたっていました。しかも電磁層のエネルギーが切れようとしているのです。そう彼ら科学者は大量にある鉛からこの核エネルギーを作ろうとしていたのです。
そして今、宇宙船の前に攻撃にさらされているメタルーナが近づいてくるのでした。


エクセターとしてはかなり平和的にエネルギーを手に入れようとしていたようですが、結果的には地球にとってもメタルーナにとっても…そして彼にとってもいい方向には転がりませんでした。
彼が地球人にとっていた行動はなんだか憎めないところがあって、ラストのシーンでは物悲しくなってきます。
ただ決して怒らず、妙に合理的に話をするところはやはり宇宙人たるゆえんでしょうか。地球人はもう超科学の前にほとんど状況に流されていたのが残念です。
でも子供のころに興奮して観ていたせいか好きな映画の1つですね。
【一言いいたいコーナー】
・インタロシターっていくらだったのでしょう。値段が気になります。
・メタルーナの要所要所を守っている脳味噌むき出しのミュータントは、この映画でその姿と名前が有名になります。エイリアンが一気に浸透したのと同じような感じですね。フィギュアなども結構でたようで…「ミュータント・タートル」用でも使われていたとか。(^^;
・地球とメタルーナとは気圧が違うために船内で処置を受けるのですが、処置を受けた人とそうでない人が同じ船内にいるのって…変じゃないのかな。
・でもってこの邦題名…何故なんでしょう…昔っから判りません。

ORGANIC STONE(pointdpoさん)の「愛しのモンスター♪:バトン」
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ここを拝見して懐かしい映画をいろいろ思い出しました。
今はやりの映画のコメントも聞きたいですが、映画って(映画に限らないけど)積み重なっていくもので封切りが昔のものでも時を選ばず何かしら心に残していく映画ってありますものね。
これからも、自分は封切り時代に見る機会はなかってけども、こんな映画があったんだ!ていう映画の情報もよろしくお願い致します!
そして当方のブログにもコメントありがとうございました!
仰るとおり、「27人の漂流者」っぽいですね・・・
しかし、1957年の映画かぁ・・・
随分古い映画だったんだ・・・
うーむ・・・ある種感激!^^
でも・・・白くじらさんはよく分かりましたね?
それがびっくり!
それがもっと感動です!
これからもためになる情報と心優しきアドバイスよろしくお願い致します!
コメントありがとうございます。
今流行りの映画ですか、めったに映画館に行かないのでなかなか難しいです(そういえば先日ナルニアとヴィーを観たのですが時間が経っているので書くのが難しい!)。
DVDで新しいというのなら書けそうです。(^^;;
「二十七人の漂流者」はあってそうでよかったです。
私もいくつかタイトルの判らないものがあるのですが、このもどかしさといったらないですね。いつかすっきりとしたいものです。
ちなみに古い映画ですが、私はそのときにはまだ生まれていません。(^^; たぶんTVで観たと思うのですが、私も覚えているのは部分部分なのです。
ではでは、今後ともよろしくお願いいたします。
私は、’50年〜70年頃のSF映画が大好きなのですがTVでは、なかなかお目にかかれません。
TV局の編成の方にお願いします。夜中の3時でも4時でもかまいませんので、たまに放映して下さいませ。
(世間で言われているB級の最低映画と呼ばれるものでしたら、なおのこと結構でございます。)
ありがとうございます。
私もその当時のSFには好きなものが多いです。
残念ながら今観ようと思ってもDVDはあまりなく、TV放送もモノクロが多いせいかあまり放送もされないようですね。
10年以上前だとSF特集などと言って「地球の制止する日」「放射能X」といった名作の特集を組んでいたりしていたものですが…なんとも残念です。
3時、4時でも私もいいのでぜひ放送を。(^^)/
ところでお名前の方にも惹かれたのですが、ひょっとしてバロウズファンの方でしょうか。
火星人(赤色人種、緑色人種など)で卵生となると…懐かしい。(^^; ではでは
あのあたまでっかち宇宙人も、印象に残りますね。頭が良さそうなんです。でも、白くじらさんが仰る様にいつも理路整然としていていかにも知的。ミュータントといい、宇宙人といい、捨てがたい映画です!
それではまた!
確かに脳みそむき出しで頭が…って、エクセターたちのことですね。
やっぱり頭部が大きいと頭がいいように思えます。事実そうだったわけですが。こういう昔の作品ですりこみが行われているのかもしれません。(^^;
なかなか印象に残る作品でしたね。