監督:ダグラス・トランブル
製作:マイケル・グラスコフ
脚本:デリク・ウォッシュバーン、マイケル・チミノ、スティーヴ・ボチコー
音楽:ピーター・シッケル
歌:ジョーン・バエズ
深く静かに潜行せよ…。
来るべき未来、地球で絶滅してしまった緑を守るため、人類は宇宙船を打ち上げ巨大なドームで緑を育てる計画を行っていました。これはその宇宙船の1つで緑を愛し守ってきたローウェルという植物学者の物語です。
ある日、地球から重大な決定を指示するという話が…ローウェル(ブルース・ダーン)を除くメンバー3人はこの仕事に嫌けがしていたため帰還命令を待ち、ローウェルは計画の続行を信じていました…しかし命令は…緑の園計画の終了、各宇宙船はドームを破壊し帰還せよとの指示でした。
信じられないローウェルの側で歓喜を上げるメンバーたち…指示はすぐに行動に移されました。
一人ドームで最後の緑の世話をしていたローウェルでしたが、次々とドームが打ち上げられ大閃光とともに破壊されるにいたって、ついに我慢できなくなり、メンバーを殺害し、爆破作業中のメンバーもろともドームを発射してしまいます。
唯一残されたドームを守るため、彼は事故を装い、ただ1機地球圏外から離脱するのでした。
漂流が始まりました。
彼は作業ドローン(ロボット)に独自のプログラムを施し、ルーイ、ヒューイ、デューイ(ドナルドの甥っ子たち!)と名付け、ポーカなどもできるように改造しました。
彼はドローンに緑の世話の仕方を教え、静かな、そして平和な生活は永遠に続くかと思われました。
しかしその平和も1つの通信に…。
1972年のダグラス・トランブル監督のSF界屈指の名作です。前半そうそうにメンバーが姿を消してしまうために、この映画はローウェル(ブルース・ダーン)と3体のロボットのみとなり、静かな雰囲気の中物語が進みます。しかし決して退屈をすることもなく、見入ってしまいます。
当時考えられていた環境汚染が、このような作品を生み出したのでしょうか。しかし今まさしく、環境汚染は進み、緑は失われようとしています。私の近くは田舎なのでまだ緑は多い茂っていますが、工事が進みいつ無くなってしまうのか判りません。
映画の中では、地球ではもう緑を守ることはないという結末が、序盤から観るものに突きつけられます。
緑はホントに必要がなくなってしまうのでしょうか。観る者の中には夢が無いラストだという人もいます。しかし私はそうは思いません。地球は無理でも緑を愛するローウェルの意志は受け継がれ、明日へと続いているのではないかと思っています。
この物悲しい映画はジョーン・バエズの歌と共に、ラストの感動シーンへ。
【一言いいたいコーナー】
・実はこの映画、低予算で登場人物が1人という物静かな作品のために当初不当な評価を受けてTV放送だけだったのが、後に劇場公開までされたという作品です。
・ジョージ・ルーカスもこの映画に深い感銘を受け、スター・ウォーズにロボットを登場させたというのは有名な話です。この3体のロボットなしでは語れない悲しみと感動の物語でした。
・サイレント・ランニングとは「深く静かに潜行せよ」という潜水艦で使われる軍事用語です。そしてこの意味はラストシーンにかかっています。宮崎アニメ「天空の城ラビュタ」のラストシーンもこの作品のオマージュなのでしょうか。
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