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2006年06月01日

ニューヨーク1997

ニューヨーク19971981年(ESCAPE FROM NEW YORK)
製作国:アメリカ
監督:ジョン・カーペンター
製作:デブラ・ヒル
脚本:ジョン・カーペンター
音楽:ジョン・カーペンター

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ストーリー
300万人の囚人を見張る自由の女神…。

1997年マンハッタン島は巨大な監獄となった。

1988年、アメリカの犯罪発生率は400%に上昇、犯罪者を投獄させるためにニューヨーク市全体を監獄とし、50フィートのコンクリート壁はニュージャージからハーレム河を横切りブルックリン沿いにつくられマンハッタン島を囲んでいました。
橋と水路には地雷が仕掛けられ自由の女神は監視塔と化し、自由の島警備隊が脱走者を逃さぬように監視していました。

1997年、アメリカ自由解放戦線の兵士はサミット会議に臨もうとしていた大統領専用機(エアフォース・ワン)をハイジャックし声明の名のもとニューヨークにあるビルに激突しました。その瞬間、脱出ポッドが落下…すぐさま警備隊の隊長であるホーク(リー・ヴァン・クリーフ)の指揮のもと現場にヘリが飛びました。
そこで彼らを待っていたのは大統領の指を持った男…彼はホークに向かって3つのことを言うだけ。「触ると殺す」「30秒で帰らなければ殺す」「戻ってくると殺す」

こちら側に戻ってきたホークは、ちょうどニューヨークに送られるところであった終身刑のS・D・プリスケン、通称スネーク(カート・ラッセル)に、今までの罪を消す代わりに大統領と彼の持っているテープを奪回するように命じます。
スネークは元特殊工作隊で勲章も何度も受けたことのあるつわものだったです。引き受けたスネークにホークは抗毒剤と騙し爆薬を首筋に埋め込み時間内に戻らないと爆死することを教えます。
怒るスネークでしたが助かるには大統領を救出するしか方法もなく、彼は闇夜にグライダーに乗りニューヨークの上空へと舞うのでした。

ニューヨーク…そこは犯罪者たちが独特な世界を作り上げていました。
単身乗り込んだスネークに襲いかかる犯罪者たちの群れ、そこで出会ったタクシーの運転手キャビー(アーネスト・ボーグナイン)、かつての友人であり裏切り者ブレイン、その女マギーたちを仲間にしながら、この世界を牛耳るグループ「クレイジー」に敢然と立ち向かって行きます。しかし彼らはあまりにも冷酷で巨大な組織だったのです。

映画レビュー
オススメジョン・カーペンター監督、脚本、音楽の近未来SFです。
まずマンハッタン島自体を監獄にしそこには囚人のみ!そこに落ちる大統領!さらにそれを救いに行くのが犯罪者顔負けの男という設定からしてワクワクものでした。

カート・ラッセル演じるスネークは、髪を振り乱し左目には漆黒のアイパッチと見るからに犯罪者そのもの、この男が銃を扱う様はホントに決まっています。このほとんど全てを憎んでいるようなスネークは彼のハマリ役となりました。そんな彼が騙され爆弾を埋め込まれ乗り込んでいく…彼の憎しみは彼の動作、言葉からもほとばしります。
彼を実は一番信じていたのが彼を騙して送り込んだホークだったような気がします。そういうシーンは観ていてホントにいい。それはラストの彼の言葉でも明らかになりますが、やっぱりスネークはスネークなんですねぇ。

一方、スネークに相対するのが犯罪者の群れです。
彼らの怖さは1人1人の強さによるものではなく、闇でほとんど顔も見えずひたすらスネークを追いかけてくるところでしょう。ある時は床を破り引きずり込もうとしたり、殺されても殺されも「無言」で襲ってくる怖さなのです。こういう怖さはジョン・カーペンター監督独自な怖さではないでしょうか。
さらにこの怖さに、爆発までの時間を教えるデジタル時計の存在が加わりいやがうえにも緊迫感を上げ、最初の出だしから最後のシーンまで退屈するところがないでしょう。

まるで世紀末のような世界で繰り広げられるスネークの活躍はかなり独特、観ていない人はぜひ…といいたいところですが、こればっかりは独特感がかなり強いかな(笑)。

【一言いいたいコーナー】
・犯罪発生確率ってどの時点を基準なんでしょうねぇ。
・特撮スタッフにジェームズ・キャメロンが参加してたそうです。
・当時のチラシはB5サイズで長い方に開くタイプのもので中にはMAPがありました。
・爆死までの時間なのですが注入されてから時計で確認したときには22時間ちょっと…別にその時に時間をセットした感じもなかったのですがそのまま物語が進んでしましたした。開始は妙にアバウトだったのですが最後は秒単位でしたね。(^^;
・大統領もやっぱり人の子。でもなにもジャッキを止めなくっても。
・1981年作だけあって未来とはいえ媒体がカセットテープっていうのも面白い。でもあのテープだからこそあの引っ張り出すシーンも…私もしたことがありました。今ならCD、DVD、それともブルーレイ?

関連リンク
1981年「ニューヨーク1997
1996年「エスケープ・フロム・L.A.

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旧作をねらえ!in TSUTAYA  【わさぴょんの映画鑑賞日記】(わさぴょんさん)の「ツタヤの「100人の映画通が選んだ本当に面白い映画」特集と、面白責任制『ジャガーノート』
銀幕大帝α(ヒロ之さん)の「ニューヨーク1997

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posted by 白くじら at 07:40| Comment(4) | TrackBack(1) | SF | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
あっヤッター、コメント一番乗り〜(^^)
今作はやっぱ5つ星の「オススメ」ですよね!!
そう!私も誰にでも胸張ってオススメしたい!
でもそうか〜独特といえば独特ですね〜〜
なんかコレと似た雰囲気(全体的に夜)の『ウォリアーズ』も大好きです!!

最初っから最後まで、ドキドキワクワクさせる冒険活劇でした(←この言い方、なんか違うような・・・)
Posted by わさぴょん at 2010年07月24日 21:15
こんばんは、わさぴょんさん。
ありがとうございます。コメント0記事にコメントがあると嬉しくなります。

私もこの作品はオススメですが、かなり独特な雰囲気を持っていましたから。(^^;
「ウォーリアーズ」も同じ雰囲気を持った作品でしたね。こちらも私は好きです。また鑑賞したいですねぇ

町全体が監獄というその発想が素晴らしかったです。
一種の異世界で、次に何が起こるのかわからないと言うのが冒険活劇風でしたね。
Posted by 白くじら at 2010年07月24日 23:53
こんばんは!
コメント&TBありがとうございました。

後に「要塞警察」を観た私が言うのも変かもですが、確かに雰囲気はとても似ていますね。
「ニューヨーク1997」は過去にも観ているのですが、「要塞警察」がこれの原点だというのは最近知りました。
ナポレオンというキャラクターを大きくしたのがスネークと考えても良いでしょうね。
無言で襲ってくる敵は「要塞警察」そのままで、話を変えるだけでも随分違った作品が出来るものだと驚かされます。
続編の「エスケープ・フロム・L.A.」も1度観ているのですが、もうすっかり内容を忘れているので、また近い内に観直してみようと思います。
スネークの渋さを存分に堪能出来る作品でした。

トラックバックの件、御丁寧に御答え下さりありがとうございました。
取りあえず再度「キングスマン」の方にもTBを再送してみましたが、どうでしょうか・・・。
反映されない場合は相性とかも多少関係してくるのかもしれませんが、もし失敗していましたら御許し下さい^^;
Posted by ヒロ之 at 2016年02月14日 18:35
こんばんは、ヒロ之さん。

闇の中からの無数の人間の不気味さは、この映画でも健在ですね。
ナポレオンは明らかにスネークに引き継がれていますね。流石にあの「じゃんけん」はありませんでしたけど。(^^;

「エスケープ・フロム・L.A.」はちょっとイマイチだった記憶が…でもスネークの活躍をもう一度観れるのは嬉しかったり。

トラックバックありがとうございました。
残念ながら「キングスマン」は入っておりませんでした。相性は確かにあるようですね。私も逆にFC2へ送ろうとしたときに、なんどやっても駄目な事がありました。そういう時には、URLに入れちゃうことも。(^^)
許すも何も、全然、おっけーですからね。(@@)
Posted by 白くじら at 2016年02月14日 21:06
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Excerpt: ESCAPE FROM NEW YORK/1997: FUGA DA NEW YORK/JOHN CARPENTER'S ESCAPE FROM NEW YORK 1981年 アメリカ 99..
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