
製作国:アメリカ
監督:ロブ・ライナー
製作:アンドリュー・シェインマン
原作:スティーヴン・キング
脚本:ウィリアム・ゴールドマン
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人間の正義を超越した正義、私はそれに従う。
ここはシルバークリークのロッジ…ベストセラー作家のポール・シェルダンは「ミザリー」の最終回を執筆するためにここに…最後の章を書き終えた彼はいつもの儀式を始めます。それは禁煙しているときのただ1本のタバコ、そしてドンペリニヨンで乾杯すること。
「ミザリー」シリーズの前作「ミザリーの娘」も100万部を突破しましたが、ポールはこのまま「ミザリー」だけを執筆するだけでは自分は駄目になると思い、苦渋の決断の最終回でした。
彼は原稿をカバンに積めると山を下りはじめました。しかし途中、天候が崩れ、やがて吹雪に…ほとんど視界ゼロとなった前方に、ついに運転を誤り道をから落ちてしまいます。
吹雪の中、彼を救い出したのはアニー(キャシー・ベイツ)と呼ばれる女性で彼女はポールを自宅へと運ぶのでした。
アニーは「ミザリー」が大好きで自称No.1ファンでした。吹雪でポールを発見したのも偶然ではなく、ロッジで執筆活動をしているホールを遠くから見つめていた時に、吹雪が近づいているというのに彼が出発したのでつけていたのでした。吹雪で町へは行けず電話も不通…ポールは両足、右腕を骨折し動くこともままならない状態、しかし彼女はその状況を喜び献身的にポールを看病するのでした。
アニーは「ミザリー」の原稿があることに気づき読ませて欲しいと熱望し、ポールもまた命の恩人であるアニーに最終回の原稿を読むことを許します…彼をここから出さないために嘘をついていることにも気づかず。
どんな人間よりも一番に原稿が読め狂喜乱舞するアニーでしたが…ある満月の夜、読み終わったアニーがポールの枕元に立ちました。その目は今までのそれとは違い、怒りに彩られていました。
彼女は叫びます。
「やってくれたわね、私のミザリーを殺した!」
その時からアニーの態度は一変しました。
ポールを精神的に追い詰め原稿を燃やさせ、新たに「ミザリー」を復活させるためにタイプライターと紙を用意するのでした。身動きの取れないポールは何度も逃げようとしますが、ついにあきらめ執筆稼動を再開しました。
一方、ポールからの連絡が途絶えてしまったニューヨークのエージェントは地元の保安官バスターに連絡、調査を開始していましたが、車を発見したもののどうしてもその先の行方が判りません。
ところが「ミザリー」を読んでいたバスターは、そこに書かれていた主人公の言葉をアニーが法廷で叫んでいた新聞記事を発見、さらに雑貨屋で用紙を買ったことをつきとめるのでした。
しかし…改訂版「ミザリー」は最後の章に近づき、アニーは執筆が終わるとポールがいなくなることを恐れ、ある行為を行おうと準備を進めるのでした。


あまりにも「ミザリー」を愛するがゆえに、自分の考えとは違う執筆者の考えを否定する、いわゆる危ないファンの心理を描いた作品で…私も少々似たようなこと経験しているので妙に怖い映画です。
しかも小説家ポールは両足が動かせないので、最初の内はもうされるがままです。
身動きがとれないという状態は精神的にも怖いです。もう何かあるたびにこちからがびくっとしてしまうほどの作品でした。
【一言いいたいコーナー】
・とにかくあの足を○○する行為だけは観たくないシーンです。
・こういう映画ってやっぱり外からの助けは期待できないのが定番ですが…うん。保安官…いい人なのに。
・アニーを演じたキャシー・ベイツはまさにハマリ役でした。彼女は1990年のアカデミー賞主演女優賞に輝いています。

きょうの子牛(じゅりあん&まのんさん)の「『ミザリー』【 MISERY 】」
子育て 時々 映画(マミイさん)の「一番のファンは一番の理解者か?」
【一言いいたいコーナー】がいやーー!
気になる!気になる!!
あ。
・・・
失礼。こんばんは^^;
キングは大好きな作家でこの映画も発表された時、見に行くか行くまいか悩んだ映画です。
結局私の繊細な心(嘘です)では耐えられないとして見に行きませんでした・・・
あーだけど、白くじらさんのコメント読んだら・・・
気になるようーーー!
DVDでなく、あるならビデオテープを借りてこようかな・・・
リモコン片手にいつでも早送りする体勢で、身体を斜めにして、目だけ画面を横見して・・・
僕はこの作品を見てからというもの、キャシー・ベイツが映画に登場するたびに、いつ狂気をむき出してくるかビクビクするという状態がしばらく続きました(^^;軽くトラウマです。
現実的な恐怖を扱った作品にも、S・キング氏独特のダイレクトな恐怖がありますね。
いやよいやよも好きの内…って理解してよろしいのでしょうか。(^^;
そのシーンはとても痛いシーンで、観ていて「うっ」「もうやめてくれー」って感じでした。
怪物が頭をかじるより嫌でした。
そのほかにも精神的に怖いシーンがあるのも特徴ですね。追い詰められる主人公には同情してしまいます。
もっともアニー、そばに立っているだけで怖い人なんですけどね。
この作品のキャシー・ベイツはまさにハマリ役でしたね。
私も未だに彼女の登場する作品を観ると、この映画のことが思い出されて…確かにプチトラウマかもしれません。
本来ならありえない怪物が登場するのが多いのですが、こういう作品も緊迫感があっていいです。
特に主人公が自分自身の手でなんとかしなければならませんし。
いやぁ〜ホント恐ろしい!
といよりムカつき度120%&不快指数200%といったところのアニー
人間あそこまで執着すると自分の妄想と現実の区別がつかなくなるもんなんでしょうか^^;
困ったチャンです
確かに凄い女性でした。
とてもいっしょには生活できそうにありません。
完全に自分の世界が全てで、拒否するものは全て排除といった感がありました。しかもそれに相対する主人公が見動き出来なかったというところが、恐怖感を倍増していましたね。
ホント困ったチャンです。(- -)
ファンって普段は心の支えになりそうですが、
暴走してしまうとどうにもとめられず、怖いですね。
実際にもファンを通り越してストーカーになっちゃう人とかいますよね。
ちょっとしたことでキャシーさんの怒りのスイッチが入ってしまうので
ビクビクしているジェームズ・カーンがお気の毒でした。
冷静沈着に○○をやり遂げるキャシーさんが怖すぎでした。
まさに名演技でしたね。
怖いですねぇ。
自分が一番のファン、自分が一番ミザリーのことをわかっているという勘違いがピークに達し、もはや聞く耳持たずでしたね。(- -;
こうなると自分の考えよりも、アニーがどうすれば気に入るのかを考えなければならないという大変なことに。特にアニーさんすぐ切れますから、怖い、怖い。
○○のシーンは動けないだけに嫌でした。(T T) 痛いよー
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