
製作国:アメリカ
監督:リチャード・ドナー
製作総指揮:メイス・ニューフェルド
製作:ハーヴェイ・バーンハード
脚本:デヴィッド・セルツァー
撮影:ギルバート・テイラー
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知恵はここにあり。心ある者は獣の数字を数えよ。
6月6日午前6時、ローマのカプチーニ病院で子供が生まれました。
ソーン家に生まれたその子は一呼吸しただけで死亡したと説明され、悲しみのあまりソーン(グレゴリー・ペック)は同時刻に生まれ、母が死んだ子供を養子に引き取りました。
その後イギリス監英大使となったソーンとダミアンと名づけられた子は、5歳まで風邪1つ引かず育ちますがその誕生日のこと、ホームヘルパーのホリーがダミアンのためにと言いつつ首を吊って死んでしまいます。そしてダミアンの前には黒犬が…。
ホリーの代わりに派遣されたというヘルパー、ベイロックはダミアンに「あなたを守りにきた」とささやきます。
一方ソーンはローマからやってきたブレナン神父にダミアンが悪魔であることを、そして山犬の子であることを知らされますが、不吉を感じながらも追い返します。
しかし教会に近づくにつれて怖がり叫んでしまうダミアン、そして妻キャシーと動物園行った時に動物たちが恐れ逃げ、猿たちは襲いかかり次第に不安感がつのります。そしてついにブレナン神父が謎の死を…。
妻キャシーが事故で入院し、さらに彼を撮っていたカメラマンから彼が死ぬことを予兆していた写真を見せられ、2人はダミアンの出生の謎を調べるためにローマに…その地でソーンたちが知った真実とは!
そしてブレナン神父が言っていた、メギドにいる考古学者でありエクソシストであるブーゲンハーゲンとは!
衝撃のラストシーンを刮目するべし。


美しい曲とともに過ごされる5歳までの平和な生活から、一転して邪悪なる不吉な事件の数々…それを象徴する黒犬…そして写真という媒体を通す予兆。
脳裏に残る恐怖のテーマ曲はそれらを幾倍にもしながら盛り上げてくれます。
ソーン役にグレゴリー・ペックをすえたためか、かなり重厚な作りとなっています。
あどけない子供を使い「エクソシスト」の静かな恐怖とはまた別な恐怖を作り出した成功作品でしょう。
【一言いいたいコーナー】
・2006年6月6日に再びオーメンの恐怖が襲ったようです。時はリメイクラッシュですが、この作品はどうだったのでしょうねぇ。

1976年「オーメン」
1978年「オーメン2 ダミアン」
1981年「オーメン3 最後の闘争」
2006年「オーメン666」

ホラー映画って呪怨が怖いの?さんの「オーメンって怖いの?」
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串刺しや首刎ねなどの視覚的恐怖に加えて、内面的に攻めてくる恐怖ですね。
これと「エクソシスト」は本当にシャレになってません;
当時小学生だった僕は、とても最後まで見ることができませんでした…。
あの音楽は怖かったですねぇ。
しかもその音楽が鳴りはじめるということは「何か怖いことがある!」というスリコミが。(^^;
音楽とよくマッチした作品でした。
ジョーズのあの「ドンドンドンドン」という効果音と同じですね。
ああ、当時「エクソシスト」も怖かったですねぇ。
あの表情やなんといっても首が回ってしまうことに、寒気がしたものです。
今観直してあの恐怖感が再び襲うかどうかは微妙ですが、蘇ることは確かです。