製作国:アメリカ
監督:ジェームズ・ウォン
製作総指揮:リチャード・ブレナー
製作:グレン・モーガン
原案:ジェフリー・レディック
脚本:グレン・モーガン
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死は偶発的なものではなく必然だ。
アブラハム高校の修学旅行、親元をはなれ10日間のパリでの生活に喜んでいたアレックス(デヴォン・サワ)でしたが、離陸直後、飛行機が振動し次いで爆発、阿鼻叫喚の中、炎に包まれて彼は目を覚ましました。
夢…しかし彼が夢で見たとおりの席替え、座席のテーブルの壊れ…真っ青になり飛行機が墜落すると叫んだアレックスを押さえようと、トッドをはじめとする数名のクラスメートとルートン先生が飛行機を降りました。
お前のせいで時間が無駄になった!と詰め寄るカーターとつかみ合いになったとき、なんと離陸した180便が空中で大爆発してしまうではありませんか!
みんなを救ったはずのアレックスでしたが、彼がどうして爆発することを知っていたのか、彼が犯人ではないのかという疑惑は晴れず、運輸安全委員会とFBIが執拗に彼を調査し、クラスメートとの溝も広まるばかり。
ただクレア(アリ・ラーター)だけは彼を信じていました。
というのも彼女もまた夢を見なかったにしろ死の予感を感じていたからです。
しかし事件はそれで終わったわけではありませんでした。
1ヵ月ほど過ぎた時、トッド、テリーと謎の死を遂げ始めたのです。バスルームで洗濯ひもで首を吊ったトッドにしろ、自殺にしてはあまりにもおかしい…。
トッドの死体安置所である男に出合ったアレックスとクレアは、死には筋書きがあるということを教えられます。
彼らは本来飛行機事故で死ぬはずだった…ところが寸前で降りてしまい助かりました。
しかしそれは本来の筋書きではないのです。死はそれを修復しようと彼らを殺し始めたのです。
そしてその順番とは…。
2000年「ファイナル・デスティネーション」
2003年「ファイナル・デスティネーション2 デッド・コースター」
2006年「ファイナル・デスティネーション3 ファイナル・デッドコースター」
2009年「ファイナル・デスティネーション4 ファイナル・デッドサーキット」
2011年「ファイナル・デスティネーション5 ファイナル・デッドブリッジ」
脅威のホラー(サスペンス色の方が大きい)作品です。
本来死ぬべきだった事故を回避した7人…しかし「死神」はそれを許さず1人ずつ偶然を装って殺していきます。
それに気付いたアレックスたちは、時折見える予兆から次に起きる事件を予想してなんとか回避しようとします。
敵となるモンスターや殺人鬼の姿がないのに、これほどの恐怖を演出するとは…新感覚のホラーと言えるでしょう。
その殺害方法も偶然を装うというやりかたで、例えば、風が吹いて、釣竿が倒れ、その針で扉が開きそこから…といった感じで「風が吹けば桶屋が儲かる」という遠回りして殺害するという変った方法で、結果的にとてもありえない死に方をしてしまいます。
と思えばあまりにあっさり倒されたりと目をはなせません。じわりじわりと近付く死の予感は非常に怖いです。
人間は誰しも小さな決断を繰り返し生きています。
信号が点滅しているときに行くか止まるか、この角を曲がるかまっすぐに行くのか…その繰り返しは生と死の判断に繋がっているのです。
【一言いいたいコーナー】
・CM時のキャッチコピーは「あなたはいつ死にますか?」でした。
・DVDにはもう1つのエンディングが収録されていて一応ハッピーエンド的に終わるのですが、これは主人公とヒロインが生き残るものではなかったので、やっぱり○○は死ななければならないだろうと変ったようですね。でもこれは変ってよかったと思います。
・恐るべき偶然を装う「死神」ですが、ストレートには殺害できないようです。(^^;
・ファイナル・デスティネーションとは最終目的地のことです。主人公の荷物の札に書かれているのを確認できますが、もちろんこれはパリではなく「死」ということですけどね。
・これには「デッド・コースター」という続編があります。主人公たちがあの後どうなったのかはこちらで。
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お返事が非常に遅れてしまい、申し訳ありませんでした。
ファイナルも数を熟していくとやっぱりB級扱いが厳しいのでしょうか。
確かこちらでも4、5は上映はされなかったと思います。他にもジャッキーの最新作やアイアン・スカイなど観たいなーって思っている映画が上映されないことは多いです。
死に方が回りくどい方法が多くって、逆にそれが面白かったですね。2作目以降どんどんグロくなっていってますけど、そういうのが無くても十分面白かったと思います。
結局今のところ生き残っているのはあの謎の男性だけですけど、確かにそろそろ死んでもいいと思います。(^^; おい
5作目もヒットしていたようですし、まだまだ続くようですけど…一巡して辞め時だとも思います。
でも、まだまだ観たかったりもします。(^^)