
製作国:アメリカ
監督:デヴィッド・リチャード・エリス
製作総指揮:リチャード・ブレナー
製作:クレイグ・ペリー
原案:J・マッキー・グルーバー
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バランスを崩すのだ。生と死は拮抗している。
あの180便の事故から1年後…キンバリー(A・J・クック)とシーナは友人と一緒に休日を過ごすためにハイウェイを走っていました。飲酒運転をする車、子供が乗っている車、疾走するバイク、パトカー…そして前方を行くトラックに積まれていた巨木が落ちたのが悪夢の始まりでした。
注意しようとして近付いていたパトカーのフロントガラスを割り貫く巨木、それを発端として次々と玉突き事故を起こしてしまう車、車、車…キンバリーの乗っていた車も横転し、なんとか助かったと思ったとき炎の中からトラックが彼女めがけて突っ込んできました!
と…我に返ったキンバリーはちょうどハイウェイに入る寸前でした。
渋滞で白昼夢を見ていた彼女は、夢で見た人物が同じ行動をとることに驚き、車を道の真ん中で止めてしまいます。
渋滞で頭に来ていたうえにそんなところに車を止められたドライバーたちが叫び、警官のバークが事情を聞くために彼女を車から降ろしました。とその直後、キンバリーが叫んだとおりハイウェイで事故が発生するのでした。
彼女の夢で死ぬことになっていた人々は警察に集められましたが、例の180便のような話などは結局信じられず彼らはそれぞれの家に帰りました。ところがエバンは家が火事になり、なんとか脱出したものの…。
キンバリーは180便唯一の生き残りであるクレア(アリ・ラーター)に救いを求めますが、「死神」を恐れている彼女は病院から出ようとしません。
さらに鳥の予兆を見たキンバリーとバークは、カーペンター親子の元に急ぎますがすでに惨劇が起きようとしていました。
死のリストに載ってしまった彼らは「死神」の手から逃げ出すことができるのでしょうか。

2000年「ファイナル・デスティネーション」
2003年「ファイナル・デスティネーション2 デッド・コースター」
2006年「ファイナル・デスティネーション3 ファイナル・デッドコースター」
2009年「ファイナル・デスティネーション4 ファイナル・デッドサーキット」
2011年「ファイナル・デスティネーション5 ファイナル・デッドブリッジ」

2003年、監督デビッド・エリス、「ファイナル・デスティネーション」の続編です。冒頭のクラッシュシーンは凄まじいの一言、「マトリックス -リローテッド-」のアクション監督だけのことはあります。
ただ確かに事故は凄いものの、実際にこの作品で重要なのはその後のいかに死に立ち向かうかなのです。
今回は1に比べて少々難アリです。
まず前回は同じ学校の少年少女だったためにある程度の団結心が生まれていたのに対して、今回はまったくの見ず知らずの人同士、どうしても協力するまでの過程に無理がありました。
さらに完全に予知のビジョンを見てしまっているキンバリー…これでは彼女は超能力者みたいです。
しかもハイウェイでは車をとんでもないところに止めるわ、クレアに向かって悪態をつくわ、つくわ…かなり性格が悪い人が主人公だったためにちょっとストレスが。(^^;
偶然を装う殺害もパターン化されていて、かならず最初に迫る偶然では死なず、ほっとした時に死ぬというパターンで逆に安心してしまいます。
その点では最初の偶然もちゃんと使っていた前作の方がかなりいいできだった思えます。
【一言いいたいコーナー】
・ラストでは物語の後半にちょっと出てきて間一髪助けられた少年がオチとなっていますが、ブラックユーモアとはいえあまり笑えません。かなり悪趣味ですね。割といい感じで逃げることができたのがなんだか台無しな感じです。
・1であれほど注意をしていて逃げていたアレックスが、あっけなくも剥がれたレンガの直撃を受けて絶命していう新聞記事があります…むむむ、そんなー。
・この作品ではリストに載った人間が実は1の事件に関係のある人たちで、そのときに死を逃れたことがあるという設定なのです…つまり冒頭の事故こそが死神の偶然を装った死であったはずなのです。しかし彼らはその事故をキンバリーによってまたしてもさけており、そのことによってさらに犠牲者も出てくるような気がするのですが…うーん、やっぱり変ですねぇ。(^^;

こわいものみたさ(とらさん)の「デッドコースター」
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