1968年7月21日製作国:日本
演出(監督):高畑勲
作画監督:大塚康生
製作:大川博
場面設計:宮崎駿
原案:戯曲「チキサニの太陽」
脚本:深沢一夫
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東映アニメーション屈指の名作。
孤島にすむホルス(声:大方斐紗子)は突如として、銀色狼率いる狼たちに襲われていました。
武器は手斧のみ。この銀色狼との戦闘は序盤からすでに圧巻。どうにもならなくなった時、突如、乗っていた岩が動き出し狼たちは逃げ出します。
現れたのは巨大な岩男のモーグ(声:横内正)でした。
ごつい手で髪の毛(森?!)をかくと、なんと鳥が飛び立つほどの大男!
モーグは肩に刺さったトゲに苦しんでいました。とても抜けやしないと言われましたが、ホルスはなんとか抜き、それがぼろぼろの剣であることを知ります。
モーグはその「太陽の剣(つるぎ)」と呼ばれる名剣をホルスにたくし言いました。
「お前さんがそれを鍛え上げ使いこなせるような時がくれば、このモーグ様も拝見に伺うよ。そのときはお前さんが太陽の王子!そう呼ばれる時だ」
ホルスは剣を携え海岸ある家に戻ってくると、お父さんが…ホルスはどうして二人がここへ来たのか、そしてどこへいけばいいのか始めて知りました。
そしてお父さんを埋葬した後、友達の小熊コロと共に船出したのです。
人間の所へ仲間の所へ。
…始めて着いた人間の村は一見平和そうに見えましたが、悪魔グルンワルド(声:平幹二郎)配下の巨大魚のカマスや狼たちとの戦いで疲れ果て、人間不信に落ちていました。
ホルスは1人戦いますが、それは村の実権を握りたい村長やドラゴにとっては面白くない話でした。
そしてある日のこと、銀色狼を追いかけていたホルスは悪魔に滅ぼされた村で1人の少女と出会います。
同じ独りであるホルスのことを知ったヒルダ(声:市原悦子)はホルスに笑いかけ、ホルスはヒルダを村へ来るように誘いました。
しかし…そのヒルダこそが悪魔グルンワルドが、ホルスを倒すために送り込んだ妹だったのです。
1968年公開というアニメとはいえ、その出来ばえを越えるものは今もって数えるほどしかありません。アイヌ・ユカルを原案とする戯曲「チキサニの太陽」を、舞台を北欧にしてアニメ化した作品です。
演出は高畑勲さん、場面設計を宮崎駿さん(ナウシカ、トトロ、千と千尋などでも有名、この頃はそれほど有名ではありませんが、役職を離れ、かなり口を出し手を出し参加したようです)。
序盤の狼たちとの戦いから雪狼、氷のマンモスとの戦い、群衆シーン、そしてさまざまな感動はまさに宮崎アニメ、宮崎ファンで観ていない人は必ず観ておきましょう。
悪魔の娘として村を攻撃しつつも、自分を信じてくれるホルスや、自分を慕ってくれる村の子供たちに苦悩するヒルダの葛藤、ホルスが信じていたものに裏切られ「迷いの森」に突き落とされてから自分を取り戻すまでの描写など…人を信じることの大切さや人と人との団結の強さなど…東映マンガ祭りの中でも今までの笑いの次元を超えた異色の作品となり、興行的には失敗だったそうですがファンの支持は高い作品となりました。
笑いを求めてくる子供には難しかったのでしょうねぇ…どうしてこの作品が!と残念です。
でもついにDVDも出たのです。(^^)/
【一言いいたいコーナー】
・ラストのヒルダの複雑な表情!よくアニメで書き込めたものだと思います。
・氷のマンモスや雪狼たちは後のアニメでも使われたりしいてた名キャラです。さて、それはなにかな。
・岩男のモーグさん…あなたの肩に剣をさしたのはいったい…なぜ刺さっていたのでしょう。
・ネズミが襲ってくるシーンではとうとう画像が停止…スケジュールとコストの面のよるものが多かったそうです。唯一ここだけがもったいなかったです。
・夏休み東映まんがパレードで公開、併映作品は「ゲゲゲの鬼太郎」「魔法使いサリー」「ウルトラセブン(第18話『空間X脱出』)」。
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