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1841年、海に呼ばれたイシュメル(リチャード・ベースハート)は、マサチューセッツ州のニューベッドフォードにある潮吹き亭にやってきました。
同室になったモリ打ちのクィークェグとともに捕鯨船ピークォド号へと乗り込みますが、そんなイシュメルに預言者イライシャがある言葉を伝えるのでした。
島がないのに島のにおいがするときエイハブは死ぬ。
しかし、すぐに蘇りみんなを呼ぶ。1人を除いて死ぬだろう。
ピークォド号にはモビーディックと呼ばれる白い鯨に左足を食いちぎられ、復讐心に燃えるエイハブ船長(グレゴリー・ペック)がいたのです。
捕鯨は順調に行われましたが、白鯨の情報を掴んだエーハブは狂気のように白鯨を求め船を進めるのでした。
1928年「The Sea Beast」、1930年「Moby Dick」に続く3度目の映画化です。
やっぱりエイハブ役を演じたグレゴリーペックの存在感が大きいですね。
実は興行的には失敗したらしいですが、子供のころに観てどきどきしたものです。
今観ても白鯨との戦いは手に汗を握ります。そしてラスト近くでエイハブがみんなを呼ぶシーン、本当に恐ろしくもあり、幻想的でもありますね。
実際問題として白鯨が悪なのか善なのか、はっきり判りません。
逆もしかりでエイハブが悪として描かれているのか善として描かれているのか…捕鯨者として鯨を獲ることは当然ですが、鯨たちにとっては当然な話でもありません。人間が鯨を獲ることは食料、油など生きていくためには必要なものとして食物連鎖の1つでしょう。人間は他の動物を殺すことで生きている業を自覚しなければなりませんし、白鯨は正に自覚しない人間に対する警告のような存在だったかもしれません。
ただエイハブが行っていることは単なる復讐劇であり、そこには食物連鎖は関係ありません。そこにあるのは男(?)同士の戦いの場です。
動物を扱っているものにはよくありますが、白銀の狼との対決、巨大熊との死闘など、その動物の主とそれを追う狩人との戦いは手に汗を握りますが対決の後にはむなしさが残るものが多いです。きっと彼らは戦いの場においてこそ、それこそが生きがいを感じているのかも知れません。
【ここがいい!】
・やっぱりなんといっても白鯨との戦いは圧巻です。
・当時の吹き替えと同じ(だと思います)だったので日本語版としても楽しめました。
・刺されると体内をやられるのか、鮮血の血しぶきを上げる鯨に黙祷です。
【ここは問題かな?】
・鯨の獲りすぎには注意しましょう。
【一言いいたいコーナー】
・実はこのブログ名、ハンドル名の元にもなっている作品です。(^^)
・なにげに脚本にレイ・ブラドベリの名前があるのに驚きました。
野岳湖は人造湖だった!(bambooさん)の「晴山雨読ときどき映画」
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この映画は未見ですが、前から名前は知っていて、白くじらさんと何か関係があるのかな?と思っていたので、
今回、謎が解けたような感じで嬉しいです☆ いつか見てみたいです!
ところで、今月も「ブログ DE ロードショー」 のご案内に参りました。
ゴメンなさい、お誘いが遅くなってしまったので、もう記事になさっていますね!!!
有難うございます☆ また記録の方にリンクさせていただきますね☆
「シネマ・イラストレイテッド」さんは、お忙しくなり、この企画にはご参加されなくなりました。
(お忙しくない時期には、ひっそりとご参加なさるそうです)
「ラジオ・ヒッチコック」さんは、ブログをやめられました。
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今日のお誘い、一応書かせて下さいね〜。
作品名:第1回 リクエスト企画 第1位作品
さて、何でしょうか? → こちらにてご確認ください(http://saisenseisuki.blog97.fc2.com/blog-entry-1541.html)
鑑賞日は4月8日(金)〜10日(日)の三日間です。
(お忙しくてご都合の悪い場合は後日でも結構ですよ〜!)
(この日程より早めには見ないでね☆)
是非、皆さんと、一緒の時期に、同じ映画を見て、ワイワイ言い合いたいと思います。
(感想・レビューは強制ではありません)
この作品DVDは、多くのレンタル屋さんに、多分、あると思います。
ご一緒に楽しみましょう〜♪
引き続き、この企画で皆で一緒に見る作品のリクエストを募っています。
どうかお気楽に、リクエストしてくださいね〜!
このブログは、もともと映画の辞書というところから作ったので「MOVIE-DIC」という名なのですが、ムービーディックという語呂がモビーディックに似ていたことから「白鯨」が登場し、少し柔らかいイメージにするために「白くじら」となったのでした。(^^)
なにげにこの組み合わせを看破した方も数人いらっしゃいました。
また「ブログ DE ロードショー」には参加させていただきます。
このチアーズは3作まで作られているようですね。シリーズは観ておきたかったりしますね。
「ラジオ・ヒッチコック」さんの件は残念ですね。
「アマデウス」の記事を上げた後、お邪魔したのですが…。
やはり、そうでしたか(*^_^*)。しかし、ムービーディックという語呂がモビーディックとは考えが及びませんでした!
さすがなアイディアは脱帽ものです。
>捕鯨者として鯨を獲ることは当然ですが、鯨たちにとっては当然な話でもありません。人間が鯨を獲ることは食料、油など生きていくためには必要なものとして食物連鎖の1つでしょう。人間は他の動物を殺すことで生きている業を自覚しなければなりませんし、白鯨は正に自覚しない人間に対する警告のような存在だったかもしれません。
今年、5月末頃からかなり鯨問題に心を痛めた私です。
TBさせていただきますね。白くじらさんのよしみでお暇な折読んでください。
「白鯨」は昔から好きだったので…でもってシャレで生きている私としてはね。(^^;
ありがとうございました。
鯨問題は大きな事件になっていますね。
日本では昔から鯨の恩恵にあやかっていますから…また読みに行かせてもらいますね。
トラックバックありがとうございました。