製作国: アメリカ
監督: S・S・ウィルソン
製作: クリストファー・デファリア
製作総指揮: ロン・アンダーウッド
脚本: S・S・ウィルソン
撮影: ヴァージル・L・ハーパー
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脱皮か分裂か、新種グラボイズ登場!
メキシコ、チアパスのペトロマヤ油田で、従業員が地中から襲ってくる謎の巨大生物に襲われました。
犠牲者は6人にものぼり、ついに油田会社はこの生物グラボイズと戦ったことのあるアール(フレッド・ウォード)とバルに救いの手を求めました。
しかしバルには断られ、あとはアールにすがるのみ。
最初は断っていたアールでしたが、一緒にやってきた彼らの大ファンというグラディ・フーバー(クリストファー・ガーティン)の熱心な説得と1匹5万ドルという報酬にメキシコにやってくるのでした。
勝手知ったるかつての敵…アールは車に騒々しい金属をくっつけたチェーンを引っ張らせ、地質学者のケイト(ヘレン・シェイヴァー)たちから貸してもらった振動レーダーで、来たところを爆弾搭載ラジコンカーを食べさせて爆破という簡単な方法で次々と倒していきますが、なんとグラボイズはまだまだ何頭もいたのです。
集中攻撃を受けたアールはあの男に連絡…大量の銃器と爆薬類を持って登場したのはバート(マイケル・グロス)(奥さんとは離婚のようです)。
賞金目的なのか戦うことの嬉しさなのか、夜中も戦うバートのおかげでグラボイズもかなり駆逐されていきました。
しかしある夜、地上に出て動きの鈍くなったグラボイズに遭遇するアールとフーバー、生け捕りにしようというフーバーの提案で見張っていた2人ですが、真夜中の叫び声に様子を見に行くと、グラボイズの横腹が無残に弾け中が空洞になっていました。
アールは言います。「脱皮したんだ」
やがて彼らの前に登場する新種のグラボイズ…大きさこそ小さくなりましたがダチョウのような身体にあの口、そして赤外線で体温を感じて疾走してくるモンスター。
旧グラボイズの体から出てきたのは彼らだったのです。
しかも彼らは雌雄同体で、バートの持ってきた高栄養の食べ物を食べ次々と増殖を始めるのでした!
1989年「トレマーズ」
1995年「トレマーズ2」
2001年「トレマーズ3」
2004年「トレマーズ4」
2015年「トレマーズ5 ブラッドライン」
1995年、S・S・ウィルソン監督のモンスター映画です。S・S・ウィルソンは前作「トレマーズ」で原作、脚本を手がけた人です。これまた前作で監督を務めたロン・アンダーウッドが製作総指揮にあたっています。
前作で活躍したバル(ケヴィン・ベーコン)は写真のみの出演、新婚で危ないことはできないと断る「話」だけが語られました。
特に今回アールの相棒になるフーバーがワザとらしい演技でいろいろしてくれるので…うーん、でもホントに残念。
アールのラジコン作戦が当たり、広大な緑の場所での爆破作戦は妙にほのぼのとした感じであまり恐怖感も感じられません。
新種グラボイズも体温探知(まるでプレデター)と変った生物で頭もよかったのですが、せっかくの地底版ジョーズという設定がなくなったのも残念なことでした。
できれば全てのグラボイズが新種になるのではなく新旧両面で襲ってきて欲しかったですね。
【一言いいたいコーナー】
・グラボイズのゲームもヒットしたらしいですが、アールはゲーム会社に騙され権利をとられてしまったようです。
・この話でグラボイズは先カンブリアのころの生物であることを知ります。ちょっと一部を見ただけなのにさすがは地質学者のケイトです。(^^;
・前作でアールとバルがしていたジャンケンはフーバーに引き継がれました。こういうちょっとしたところは前作を知っていたらニヤリとするところですね。