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2006年06月19日

戦国自衛隊1549

戦国自衛隊1549 通常版2005年
製作国:日本
監督:手塚昌明
原作:福井晴敏
原案:半村良
脚本:竹内清人、松浦靖

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ストーリー
天を導く者たち、それが奴らの呼び名じゃ!

2003年10月13日、陸上自衛隊、東富士駐屯地、実験エリアで人口磁場発生装置の実験が行われていました。
しかしプラズマ量が磁場シールドの耐久予想値を超えてしまったにも関わらず、実験の責任者神崎二尉(鈴木京香)は強行に実験を続行!
その結果、第三特別実験中隊は消滅してしまい、実験跡地には代わって緑の大地が姿を現すのでした。

消えた第三特別実験中隊は、突然襲ってきた騎馬隊と交戦!「攻撃は禁じる」と叫ぶ的場一佐(鹿賀丈史)の声もとどかないのか、戦車は砲撃、そして戦闘ヘリはミサイルを発射するのでした。なんと彼らは1547年の空間と入れ替わってしまったのです。

2005年10月…元特殊部隊FユニットのNo.2であった鹿島勇祐(江口洋介)の元に、神崎二と森三佐(生瀬勝久)が姿を現しました。
彼らは鹿島に「的場は死んではいない、戦国時代にいる」と言い、あの実験のことを説明しました。さらに彼らが過去の時代を変えようとしており、その結果、各地に虚数空間(ホール)と呼ばれる全てを吸い込んでしまうブラックホールが出現しているのだと言います。
とても信じられない、そして的場を助けたいというよりも、世界を救うことを優先にしていると思える森たちの言葉に、一度は断る鹿島でしたが、彼らの代わりに現代に来たという美濃の国斉藤山城守道三の家臣飯沼七兵衛利睦(北村一輝)に説得され、オブザーバーとして乗り込む決意をするのでした。

作戦名はオペレーション・ロメオ。
2年の前と同じプラズマ現象が来る日、ロメオ隊は戦国時代1549年にタイムスリップしました。
しかし天母山に偵察に出たオメガ1(ヘリ)は、なんと誘導弾により撃ち落とされ、ロメロ隊も緑亀兵と呼ばれる一隊の攻撃を受け、次々と戦死してしまうのでした。
第三特別実験中隊が訪れてから2年、この戦国時代にいったい何が!
自動的に現代に戻る時間まで後74時間26分!

映画レビュー
とほほー角川グループ60周年記念作品、1979年にヒットした千葉真一主演の「戦国自衛隊」を福井晴敏が構想も新たに書き下ろした作品です。
1979年版は謎の現象によって戦国時代へ行ったわけですが、こちらは自分たちの実験で偶然に戦国時代へ飛ばされます。しかも移動だけではなく交換でした。そのときにその地にいると自動的に元に戻ってしまいます。戦国時代から戻るときの説明ばかりでしたが、実際現代にもし人がいるとその人は戦国時代に戻るんだろうなぁ…って思ってしまいました。

さて、その実験ですが、最初から異常があって、止めることもできたのですが神崎二尉の強行により実験は続けられ、案の定とんでもない事態を引き起こしてしまいます。なるべくしてなった事故のような気がしますが、それについての言及がまったくないのはいったいどういうことなのでしょうか。
しかもこの神崎二尉が鹿島にタイムスリップに関して説明するくだり、なんだかとても嬉しそうです。「戦国時代」という言葉が出てきたときなんてニヤリですからねぇ。マッドサイエンティストに近いのではないでしょうか。

過去の影響でブラックホールが出現するという現象はどうなのでしょうか…タイムスリップもので過去に送り込まれた人が何か行って未来が変化するというのはあっても、それが少しずつ変化するなんてありえないような…現代を作っているのは過去ですが、それは彼らが過去に行って何か行うにしても、現代にとっては全てがすでに終わった過去なんですから一瞬のはず。って言っていたらはじまらないですが。(^^;

でもって問題の過去ですが…ストーリー的には結構面白そうな話だったと思いますが、前作であった広大な地で、死に物狂いの戦いを繰り広げたというものが脳裏にあるので…やっぱり壮大な感じがなく、なんだかせせこましく戦っていて迫力と言うものがあまりありませんでした。いったいどこにお金をかけているのでしょうか。
それにどこか余裕がある人たちばっかりなんですよね。(-_-) 死ぬか生きるかの場にあって悲壮感というものが感じられなかったりします。
そもそもあまり武者との戦いというものがないんです。未来の武器出てきすぎで、「戦国」での戦いがちょっと薄れていたのではないでしょうか。ミサイルや核に匹敵する爆弾なんてちょっとやりすぎでは。

主人公である鹿島はオブザーバーとして来い来い来い来い来い来いと呼ばれていたわりには、何か意見をすると「オブザーバーのくせに」と言われてなんとも、どういう存在だったのでしょうか(もちろん主人公なので最後はそれなりにアイデアを出しますが…そんなアイデアでよかったの?)。そもそも以前的場が作った演習プログラムD-3を制圧したのは君だけだと言われていたのですが、実はそれもインチキだったようですし、それでも的場からも、そう「そのことをすっかり忘れていた的場からも」一目置かれていたようですし謎です。

せっかく前作とは違うシナリオでいいかなと思っていたのですが、出だしから…でした。(T T) なんだか惜しいです。もう一度作ってくれないかな。
ちなみにドラマの方は前作によく似ていたおかげで余計に…です。(^^;

【一言いいたいコーナー】
・でもって一番の問題点は過去の人たちの年齢や場所的なことが滅茶苦茶な設定だと言うことでしょうか。当時の織田信長に「おっさん」が成りすますようなことなど出来そうもありませんし、タイムスリップの場所は富士山があるようなところなのに美濃の家臣がうろついていたとか…美濃って岐阜なんですけど、何かあまりに酷いので自分の知識が間違っているのでしょうか。うーん。
・血煙が妙に気になりました。タイミングあっていないところもあり。
・11年周期で増大するプラズマっていう話でしたが2年後にあったのでしょうか。それともぷち増大なのかな。
・斉藤さん弾丸はともかく、槍では死にますよアナタ。

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posted by 白くじら at 00:17| Comment(0) | TrackBack(1) | SF | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Excerpt: 「なんじゃこりゃぁ??!?」 叫んでしまいましたが、率直なところ、そうとしか思いませんでした。 シナリオ的には、いかにも「キャラメルボックス」なんかがやりそうな感じです。 演劇としては悪くな..
Weblog: レンタル放題。
Tracked: 2006-06-19 01:22
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